SNSで集客することの難しさ?
友人知人が多く参戦している家電探Q団というチームがありまして。彼らが11月29日、ロフトプラスワンでトークショーを開催するそうでして。
えっ。ロフトプラスワンで?
後で嫌われたり怒られたりブロックされることを覚悟
の上で書くと、このチラシにロフトプラスワンらしさは一切感じられない。ロフトプラスワンなんつったらキャパ200人前後のホールだ。広い。でかい。そして暗い。大ヒット映画の監督がトークしちゃうような、カルチャーブレンドの聖地だ。
そして、“家電”らしさも皆無だ。
家電、って、すごく大きなくくりだと思うんですよね。白物黒モノの違いだけじゃない。生活環境や家族構成でもランキングは右往左往する。ゆえに各メーカーはいろんなシチュエーションを想定した上でいろんな製品をリリースしている。
でも、ほんと、このチラシからは“家電”らしさが一切感じられない。何の家電をどんな切り口で話してくれるのかが一切見えない。もしかしてオールアバウトにとりあげる? それはそれで内容が薄くなっちゃう気がしちゃう。だって価格コムの家電枠全部扱うってことでしょ? 調理も空調もテレビもそれこそ美容系も。だからチラシだけをよく知らない人が手に取ったら、よくしらない人が並んでいるだけに見えちゃうだろう。それこそPTAの役員名簿のような。
家電全体の市場は大きくても、大カテゴリとしての家電が好きだ、というオールマイティな人はニッチなんじゃないなって思う。実際問題としてさ、家電というワードだけで燃え上がれる想像力豊かな人、いるのかな。どっくんどっくんきちゃうような。
とすると、このチラシは友人知人だけをターゲットにしたようにしか見えない。それだけ多くの友達を呼べるネットワークを構築しているならばとても素晴らしいことなんだけど、集客、思うようにはいってないらしい。
家電探Q団を率いている方はとてもマジメなんだろうな
という印象を受ける。イベントの存在を伝える上で必要な情報を、A4想定のサイズにコンパクトにまとめてはいる。しかし紙媒体の経験が長すぎて、スマートフォンがファーストディスプレイとなっているSNSの利用者の視点に立てていないのかなとも思う。
チラシに書かれた文字は小さすぎるところが多いし、かといってシェアされた書き込みを見ても補完情報が少なく、さらにリンク先も似たり寄ったり。「詳しくはリンク先で」みたいな動線の先にあったのがシェア時に貼られていたこのチラシとほぼ変わらない内容だったりして。
んんん、もったいない。
せっかくのロフトプラスワンだからこそ
そしてSNSで集客するからこそ、面白さを前面に出したほうがいいと思うんですよね。このイベントがどういった内容になのかまったくわかりませんが、「ハイエンド炊飯器下克上!コシヒカリベースのTKGを作るならまず10万もってこい!」とか、プロレス興行的なアオリでトークの内容を期待させる方向にするとかさ。
あと、華となるものをビジュアルのメインにもってくるとか? 三月のライオンにもあったじゃないですか。島田さんと柳原棋匠のアレ。7巻の
「くそう島田っっ お前のせいだぞ! 挑戦者が岳人だったら女性客とかガッツリとりこめたのに!!」
「オレのせい!?」
から連なる8巻の
「前回にも増して...ひどいというか 何というか...」
のトコ。Instagramに限らず、SNSはビジュアルのパワーも興味喚起に直結しますし、変なトークショーでは聖地といえるロフトプラスワンですもの。ロフトプラスワン好きの人の趣向に合うようなチラシデザイン、キャッチコピー、動線を考えたほうがいーよなー。効くよな-。
例えば、豪華プレゼントがあるらしいのよ。そのシルエットを前面に出したチラシも作るとかさ。
とか、思っちゃった。
というのも参戦する人たちスゲーのよ!
長らくこの世界を見続けてきた人が多い。表現力もまたすごい! 特に小寺さん! 長らくテレビ畑で活躍されていただけあって、
「難しい話を簡単に、簡単な話を難しく」をモットーに (AV Watchプロフィール)
がスゴい! 今だから書いちゃうけど、15年くらい前。小寺さんの書いた原稿をキーボードで何度も打ち込みなおし、文章の構成術を勝手に学ばせてもらいました。
これだけの人が集まっているのに、チケットが売れていないというのは本当にもったいない。まあ月末だし師走もすぐだし平日19時スタートはいろいろ難易度高いよな、とも感じるけど。
後学のためにも行ってみる
自分自身ときどきイベント仕掛けてきたし、最近は記事広告を担当することが増えてきた。だから企画・ブッキング・情報拡散・集客はいつも勉強し続けていまして。
企画とブッキングはいいと思う。その先に難を感じるのは上記のとおり。小寺さんに飲み友達の話を聞きたいというだけではなく、そういう意味も含め、行ってみるつもり。