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映画『虐殺器官』

凝縮版というか、濃縮版という印象だ。2時間ばかりの尺に、原作のエッセンスが詰め込まれている。

言語と隷従、そして自由の対価。私たちが見えていないものと、見て見ぬ振りしているもの。

もちろん、恐ろしいのは虐殺の文法ではない。むしろひっそりと示されるカウンセリングの文法である。というか、それは同じものなのだ、というメッセージこそが、一番怖い。