任務完了! 拡張現実(AR)を活用して、福知山市内数々の歴史的地区で繰り広げられる謎解きゲームで、大学新入生を歓迎!
大学新入生を歓迎するにあたって、コミュニティーを形成し、町を知ってもらい、さらによき友を作ってもらうために、この時期の最初の週末に、京都、福知山市各所にて、スマートフォンに基づいた、エリック・ホーキンソンの頭脳の産物、“ARientation(エーアーリエンテーション=AR/拡張現実+オリエンテーション)”を開催。
学生は、Blipparアプリを端末にインストール、チームに分かれ、約10分かけて、福知山市の様々な、価値ある場所を散策、これについての学びを深めました。福知山城では、メラサ、パリサ・メへランが、英語学習者向けに語彙ベースのチャレンジを用意。福知山消防署では、 エリン・ノックソン が、 デジベル計の針が十分に触れるほどの大声で「火事だ!(「fire」)」と叫びながら、心肺蘇生(CPR)を実施したり、煙で充満した部屋の中を進み、地元の消防署隊員の業務をサポート。図書/コミュニティーセンターでは、クリス・ヘイスティングスが、VR(仮想現実)ヘッドセットを用意、学生たちを、英語の世界へと先導、合わせて、建物内に隠されたヒントを元に正しい歴史的日付を入力することでのみ開けられる錠のかかった箱も設置。そんな一方で、「管制センター」の エリック・ホーキンソン は 大学ロジスティクス部門職員と共に、とめどなく流れるSNSのコメントをチェックしたり、送らけてきた写真をプリントアウトしたりして意気揚々と「帰還」する学生たちのために、今日の報告会の準備をしました。
このラリーに先立って、私は、自身のセントラルミズーリ大学大学院生インターンシップの一環として、エリックによる福知山市治水記念館のアクティビティー作りを手伝いました。この記念館には、川の氾濫に対抗してきた歴史が刻まれており、地域にとって大きな意味を持つ場所です。ガイドによる説明、そして、展示品の数々の観察を終えて、エリックと合流し、ラリーデイには何を行うべきか、並びに、これに導入されるべきコンセプトは何にすべきか、議論しました。季節により洪水の危険にされされるこの街に住んでいない学生たちは、おそらく、洪水への対策がどのようなものか知る由もないだろうという仮定の元、今回、学生に課される“任務”は、「水位が上がってしまう前に、二階建ての家の中を、拡張現実カードにあるヒントを解読することによって、進んでいく」というものに決定。 正しい答えを手にすることで、次にカードが手に入り、そこにはまた次のヒントが。このようにして、情報を集めながら、建物の中を進みます。これは、毎年発生する洪水についての知識を、展示品を絡めながら学生に紹介するための、効果的な手法となりました。
二階建ての中の道は、展示品の間を伸び、最後にはテラスへとたどり着き、そこからは、洪水の水位が垣間見える塔が目に止まります。
一日を通して、好奇心に満ちた学生各グループは、記念館を見て回りました。ラリーデイのコーディネーターの一人として、いくつか気づいたことがあります。
第一に、私自身が、学生に主体的に動いてもらうことを学びました。一度、アクティビティーのコンセプトを理解すると、各チームはその場で上手にチャンレンジをクリアし始めました。さらに、錠に間違った日付を入力した時には、一層、楽しさと切迫感が出ていました。拡張現実ならではの切迫感と躍動感が、記念館での歴史的叡智とのふれあいを加速させたのです。
次回への提案としては、ヒントカードを囲むようにしてチーム全体が集まれるだけの空間を確保することが考えられます。治水記念館は、日本の昔ながらの家屋である町家だったことから、狭い廊下と部屋しかなく、チームのうちの半数しかまとまることができませんでした。しかし、学生たちは、拡張現実コンテンツが搭載されたスマートフォンを手渡しで後ろへ回すことで、この苦難をうまく乗り越えていました。
ラリーデイでは、すべてのチームが必要な情報と収集しきり、時期的に発生する洪水についての大事な学びを得ることができました。この記念館で達成されたもう一つの収穫は、初対面の人々で構成された各学生チームが、助け合いながら、新たな学生生活の拠点となるこの町で、かけがえのない思い出を創出できたことでしょう。
