人はどんな人でも学生なんだ。
大工って親方について作業しながら仕事を習ういわゆる見習いから始めるのですが、とにかく親方というのは強面で恐くてそして無口なんですよ。
当時15才でしたが仕事の後に近くの酒場などによく連れていってもらってたのですが、普段は無口な親方でもお酒を飲みに行ったりすると結構話とかしてくれて面白かったりするんですね。で、よく親方がいつも言ってた言葉があるんです。
「人生は一生勉強だ!」
14才から20才までの見習い期間中はこの言葉の意味をそんなに深く考えたりはしなかったのですが、なんとなく心の中にずっとこの言葉が残っていました。独立して1人で仕事を始めた時に更に様々な事を学んでいく中で
「あー。親方の言ってた事はこういう事なのか。」
と理解しはじめました。
親方の元にいた時に習った事は、基礎や基本でそれがすべてではない。独立してプロでやっていくにはそれを応用多様したり、更に向上していく力が必要と言う事。独立した当時そんな風に思いました。
親方の伝えたかった事
今はもう親方は亡くなっていないので聞けませんが、こういう事を私に伝えたかったのかな?と最近思うことがあります。
それは
仕事でも何でも今の自分に満足しないで常に学び、前を見て歩き生きなさい。
と言う事なのかなぁ〜と。
学び生きると言う事。
当たり前の事だけど小さい事から大きな事までみんな学びながら生きているんだよね。
政治家も先生といわれる偉い人も医者も教授も職人もすべて学びながら生きている。小中学生、高校生、大学生という枠組でなくみんなみんな学び生きる学生なんだね。