ポッドキャスト番組のつくりかた

Replicant.fm の場合はこんな感じです🎤 2019版

Kentaro Watanabe
Aug 20 · 12 min read

はじめに

Replicant.fm (レプリカントFM)というポッドキャスト番組を2018年1月から毎週月曜日に配信しています。素人なりに試行錯誤しながら続けているポッドキャスト番組の使用機材・収録方法・編集・お金について以下にまとめました。

いろんな人がこの記事を目にすると思いますが、

これから始めたいと思っている人へ

この記事でポッドキャスト番組がどのように作られているのか(いち番組の事例をもとに)ザックリ捉えることができます。

ポッドキャスターの人へ

なかなか他の番組がどのように運営されているか知る機会がないと思っています。うちはこうやってるよ!などあれば教えていただきたいです。

Replicant.fm リスナーの人へ

いつもありがとうございます。この記事から番組運営の舞台裏がチラッと見えるかもしれません。

著者と番組

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目次

  1. 実際に使用している収録機材
  2. 番組のコンセプト設計
  3. トピックス作成
  4. 収録
  5. 音声編集のしかた
  6. 配信のしかた
  7. 配信データを見る
  8. 番組の広めかた
  9. 運営費とショップ
  10. おわりに

1. 実際に使用している収録機材

XLR/USBどちらでも使えるマイク。ポッドキャスティングパックという名のとおり必要なケーブルやマイクスタンドがセットになっています。とりあえず始めるには必要十分な音質だと思います。4本持っていましたが1本はプール収録にて水没しました。

XLR端子が4つ付いたレコーダーです。このレコーダーとマイクをXLRケーブルで繋ぎます。カラーディスプレイなので音声状況や収録時間が見やすく気に入っています。音声データはSDカードに保存されます。いちど収録時に録音ボタンを押し忘れたことがあり寿命が3年縮まりました。

収録時には音が撮れているか、編集時にはノイズなどを正確に知るために必要なのがモニターヘッドフォンです。音楽を聞くためのヘッドフォンとは別物です。ちょいレトロなシルバーを選びました。

マイクアームを使うことで「楽な体勢にマイクを添える」ことが可能になり音声が安定しました。余計な音を拾わないように、アームを設置したテーブルと飲み物などを置くテーブルは分けています。

2. 番組のコンセプト設計

機材を整えるのと同じくらい大事だと思っているのが、番組のコンセプト設計です。コンセプトがしっかりと決まっていれば、番組の方向性やアートワーク、企画の正しさ、やるべきこと、やってはいけないことなど判断できるようになると思います。

3. トピックス作成

Replicant.fm ではゲストをお招きして話すエピソードと、おマミさんと時事ネタを話すエピソードの2種類があります。慣れてくると不要ですが事前にトピックスを箇条書きレベルで用意すると、エピソード全体の流れをイメージする手助けになります。ゲストへの聞き忘れも減ります。

4. 収録

Replicant.fm では実際に会って収録しています。収録場所は室内だけでなく、国内外の旅先での「出張収録」キャンプサイトなどの「野外収録」やクルマのなかで収録する「車内収録」など、収録場所は多岐にわたります。そのときの状況にあわせてセッティングしています。旅先ではマイクアームを使わず手持ちで収録することもあります。

テントサイトで収録することもあります (OMM LITE Hakuba/Otari 2018)

収録後の音声データを編集しながらリスナーの立場で聴くことを繰り返すうちに、番組のホストである自分の立ち位置はどうあるべきかについて定まってくると思います。(これは番組のコンセプトやトンマナにもよると思います)

5. 音声編集のしかた

収録が終わると編集作業に入ります。編集ソフトは無料の Audacity を使っています。おおまかな編集ステップは下記の通りです。

  1. SDカードに各マイクの音声データ(.wav)が記録される(収録)
  2. PCに取り込んで各マイクの音声データをすべて Audacity にのせる
  3. 各音源の無音部分を利用してノイズを除去する
  4. 各音源をノーマライズする
  5. 各音源にコンプレッサーをかけて音圧を調整する
  6. 各音源のバランスをみて(必要であれば)リミッター→ノーマライズで音圧を微調整する
  7. (1〜6で音がほぼ整ったので)トイレ休憩など不要部分の編集
  8. 各音源が1つになった .wav ファイルを書き出す
  9. Levelator を使って8のファイルの音圧を最終調整する
  10. 9で出来上がった.wavファイルを再度 Audacity にのせてイントロとアウトロを付けて.mp3で書き出す

出てくる言葉の意味がわからない!というかたいると思います。私も同じでした。今もよくわからないことはありますが、音声編集の基礎やソフトの扱い方はYouTubeにたくさんコンテンツがあり理解が深まるのでオススメです。

野外や車内収録ではどうしてもノイズがのってしまいます。Replicant.fm ではエピソードが1時間を超えるので、できるだけ良い音で届けられるように調整しています。

6. 配信のしかた

Replicant.fm では出来上がった .mp3ファイルは SoundCloud にアップロードしています。SoundCloud のRSSフィードを Podcast by AppleSpotify などのサービスに登録することで自動的に最新エピソードが各サービスに配信されます。リスナーが好きなサービスを選択できるようにしています。以下は配信サービスの一例です。

iTunes / Spotify / CastBox / SoundCloud / Anchor

音声ファイルとは別に番組内で話したトピックスをまとめたリンク集を Show Notes としてブログ形式で配信と同時にアップしています。エピソードのなかで気になったトピックスがあった場合は Show Notes から掘り下げることができるようになっています。収録中になにか思い出せなかったときなど補足の情報をいれることもあります。

Show Notes

まさかのサッシャさん、サネカタさんと収録 (2019 SUPER GT Rd.5 富士)

7. 配信データを見る

配信サービスが多岐にわたるため包括的にデータをみることは難しいのですが、各サービスのダッシュボードからおおまかに番組のトレンドを把握することができます。

8. 番組の広めかた

基本的には番組にお迎えしたゲストから広めてもらうことで少しづつリスナーの輪が広まっているイメージです。番組としては少しでも見つけてもらいやすいように、最新エピソードが配信されるタイミングで InstagramTwitter などのアカウントから各SNSにマッチさせたかたちで発信しています。

例えば Instagram ではエピソードの中から数秒切り取り、イメージと波形をいれたミニビデオをテキストとあわせて投稿しています。

Twitter では最新エピソードの案内や番組のハッシュタグ #replicantfm が付けられたツイートは積極的にリツイートしています。

Instagram、Twitterともに番組アカウントもありますが、個人アカウントと役割を分けるため最新エピソードの情報を流すだけにしています。

9. 運営費とショップ

事実ポッドキャストを運営していくためにはお金もかかります。前述の機材一式、SoundCloud の有料プラン(無料プランだとアップロード時間に制限がある)、Medium の有料プラン、ドメイン費など。編集ソフトなども場合によっては有料です。遠隔地で収録する場合には収録場所の確保のため費用がかかる場合もあります。

この運営費を広告以外で解決するために Replicant.fm では今年からサポーターズショップを開設しました。

このショップから番組へのサポートが集まることによって、日々の運営費はもちろん遠隔地への出張収録や機材のアップデートなど、番組のさらなる発展が可能になることを目指しています。リアルなプロダクトを作ることはまた別軸で大変なのですが、サポートが集まるとそれがまたモチベーションになっています。

サポートを受ける方法は他にも投げ銭やサブスクリプション形式など様々だと思います。番組にフィットする方法を見つけられると良いと思います。

10. おわりに

いかがでしたか?(これやりたかった)

さかのぼること1年半前、ポッドキャストを始めようと思った時になかなかまとまった情報がなく僕自身とても苦労しました。そんななかとても参考になったのが超有名テックポッドキャスト Rebuild を運営されているTatsuhiko Miyagawaさんの記事でした。(別な話、Rebuild 最高!)

あのとき僕がそうであったように、この記事が誰かのきっかけになれば幸いです。(エモい)

ポッドキャスト面白いですよ!

じゃあの👊

Kentaro / Replicant.fm

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Kentaro Watanabe

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Replicant.fm Podcaster🗣

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