Yuichiro Amano
RISE monday
Published in
3 min readOct 24, 2016

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「教える」から「導く」へ

知らぬ間に誰かの可能性の蓋を閉じてしまってはいないだろうか?

ある日、本屋で親子のこんな会話を耳にした。

子:「お母さんこの本買って。

親:「あんたにはその内容はまだ早いから小学生になってからやないと駄目やね。

どこの家庭にでもありそうなこの会話。

もしかすると凄い高い本だったのかもしれない。。。とか家庭の経済状況の背景は別にして考えてみた。

artist by Asuka Yamao

「子どもは、自らを成長発達させる力をもって生まれてくる。大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」

出典: http://fujikids.jp/guide/montessori/

こちらはGoogleのメソッドとしても有名でふじようちえんも取り入れているモンテッソーリ教育の基本です。この言葉を聞いて先程の会話をどう思うでしょうか。

「大人が発するたった一言の言葉で夢を失う子どもは多くいます」

好奇心旺盛な子どもは危なっかしい側面もありつつも、小さな探究の積み重ねをする。

「なんで海は青いんだろう?」

「なんで空には星があるの?」

「なんで大人達は戦争をするの?」

と純粋で無垢な心と可能性の塊の頭脳から生まれる「なぜ?」という探究の連続。しかし大半の疑問は大人になるにつれ、薄れてゆく。社会に適応するにつれ理解するのか、それともまわりの人に否定され諦めるのか。

従来の暗記型の教育では、脳のキャパは広がるかもしれないが、子どもの頃のような探究心は損なわれやすい。

激動の変化の時代であり、次々に社会問題の起こる今。探究することがより大事になるのではないだろうか。

2018年には全国で200校を目標として国際バカロレア(IB)が推進されています。

まだ認知されるには時間がかかるかもしれませんが、ISAK広島にも2019年に全寮制の学校ができます。

この教育が広まればきっと大人の役割が「教える」ではなく「導く」に変わっていくでしょう。

義務教育に頼らずとも学ぶ姿勢さえあれば自らの行動力でスマホやタブレットを活用すれば何歳でも学べます。

ですが世代間でテレビや新聞、インターネットと情報のとる場所も変化しています。それにより少子高齢化の日本は大きな情報格差が目の前の問題として立ちはだかっています。

InstagramやSnapchatを使いこなす10代や20代ほど色彩能力などのクリエイティブさは素晴らしいし、白黒テレビで育った世代とは右脳の発達度合いがもしかすると大きく進化しているかもしれない。

いかに今の大人が受け皿となる社会を創り、未来の子ども達が生きやすい雰囲気を創れるかどうかに少子高齢化による問題を解決する鍵になるのではないでしょうか。

否定や抑制ではなく、変化に対する悲観的な考えを改めオープンマインドに生きませんか?

未来の子ども達が夢を持てる社会を創るために未来へ一歩踏み出そう。

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