iPhone12シリーズのサイズに関する雑感とSE Plusの拓く未来

たこ
Salad
Published in
Feb 6, 2021

2020年のiPhoneは5.4、6.1、6.7インチの三種のサイズで展開されました。概ね全体のユーザーのニーズを捉えたサイズ展開であったといえますが、発売から幾月か経って改めてそのサイズについて色々と気づきを得ました。

X以降から12シリーズまでのサイズ推移

iPhoneはX以降、ベゼルレス(ってみんな言うけどベゼルしっかりあるじゃん…)デザインになってから主に5.8、6.1インチ、6.5インチの3サイズ展開でした。恐らくその際の狙いとしては比較的番人受けするサイズとしてまずXで5.8インチを出し、翌年にPlus層向けとして6.5インチ、そしてコンテンツを見るのにちょうどいいサイズ感としてライトユーザー向けに6.1インチを出したのではないかと考えられます。11が出た際に友達に触らせてもらったのですが、(自分はXを使ってたので)わずか0.3インチの差なのにも関わらずちょうどいい倍率にレンズが合ったような、キツキツだったシャツのボタンが一つ開いたようなそんな開放感を感じ、この画面サイズは最高だなあと思った記憶があります(でもベゼル太いし液晶だったので欲しいとは思わなかった)。それが12シリーズでは主軸モデルになったので個人的には結構嬉しい。(あと6 Plusを触らせてもらった時もでかいのいいなあと思ったことがある。その時は重いのがなぁと思ってたが今やそれよりも重いスマホをメインにしているのだから恐怖)

しかし、そんな中小さいサイズをよこせというユーザーの声があり、根強い5s、SE gen1支持層もあったことから12シリーズにおいて5.4インチを出したと思われます。全シリーズにおいて展開していた5.8インチサイズは番人受けする、つまり悪くいえば中途半端なサイズであったわけですからそれを無くし、コンパクトな5.4インチとコンテンツ視聴に最適な6.1インチに分けたと言うのはかなり心地いい着地点に落ち着いたように思います。

12シリーズ内でのサイズの棲み分け

iPhone12シリーズのサイズ感をどれもものすごく気に入っていたためどれを使おうかめちゃくちゃ悩んでいる中で5.4インチと6.1インチをどちらも一定期間使ってよく分かったことがありました。5.4インチは片手持ちする際にピッタリ手にはまるサイズで6.1インチは両手持ちする際にちょうどいいサイズなのです。これが5.8インチの場合、両手持ちするには少しサイズが小さく、片手持ちするには重いし大きいんですよね。そのため、今回のiPhone12シリーズの中で自分に合うものを選びたい場合、片手持ちで快適に操作したいのであればmini、両手持ちで快適にコンテンツを見たいなら12、12proと考えるのが個人的には一番納得のいく判断方法かなと思いました。

日本人の特に男性は通勤電車とかでつり革につかまっている時に片手でスマホを操作したい方とかには本当にminiは最高のサイズですが、逆に言うと電車よりも車がメインのアメリカなどではそれが故にminiの売り上げが思うように伸びないと言うことが起こっているのかもしれません(日本でもコロナ禍下では電車利用が減っているため余計)。

SE Plusも結構重要なキーになるかもしれない

ここまでは一般人においてのサイズ感についてちくちく考えてきたわけですが、最近はPHSがお亡くなりになったり3Gも停波しようとしているなど以前にましてスマホへの乗り換えの必要性が増しています。そんな中お年寄りがスマホに乗り換える際にどのスマホがいい?と聞かれた場合さてあなたはどの機種をお勧めしますか?

自分の場合、祖父母が知らないうちに高齢者向けのスマホにしてたのですが、帰省して少し触らせてもらってみたもののAndroidを強引に簡易化しただけに過ぎず、逆に独自仕様すぎで何がどうなってるのかわからなくなっていたりしてこれはいただけないなと思ってしまいました。

教える側も使う側もわかりやすいと言う点でやはりiPhoneと言うのは頼れる存在なわけです。しかし、お年寄りにとってちまちました文字が小さい画面に詰め込まれているのは結構困るようで、みんな画面がでかいのがいいといいます。しかし、iPhoneで画面がでかいのとなるとPro Maxしかありません!あのポータブル文鎮を13万で超ライトユーザーのおじいちゃんに買わせるなんて鬼畜以外のなんでもないです。それこそ今まで「自分はこのパカパカで十分やから」って言ってたような人に13万でドーン!ってやった時には目ん玉ドーンですよ。

ドーンだYO!そうなった時にマニアはみんな興味すら湧いてないであろうSE Plusがいいチョイスになってくるわけです。今スマートフォン市場は停滞期に入りつつあり、成長が鈍化していますが高齢者帯というのはまだまだ伸び代が莫大にあるわけです。低価格帯で大きなサイズの端末を市場に投入することで早いうちにこの層を取り込めれば、たとえ後継で高いハイエンド機種が売れなくともコンテンツ収入の大幅増加も見込めますのでいいビジネスチャンスになります。

普通にスマホを使っている人からすればSEシリーズで大きな端末を出すという考え自体がピンとこないですが、そういう思索があるのではないかと思いました。

--

--