国産み神話の沼島を訪れる。

ゆったりと流れる時間の中で感じる原点回帰。

金登 大典
KINTO BLOG
4 min readSep 3, 2016

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「上立神岩」ハートのくぼみ分かるかな?

国生み神話で有名な、沼島に行ってきました。沼島は淡路島南部から出稿している船で10分くらいの場所にあります。人口約500名、その内約200名が漁業に携わっています。自然資源豊かな美しい島です。

島に到着して感じた空気は時間がゆっくりと流れているという感覚です。私は淡路島で育ったのですが、都会人からすると、のんびりしているねと言われることが多く、それは淡路島の友人の多くが言われることのある、あるあるです。笑 その私が、更にゆっくりと時間が流れると感じる島は、どのくらい凄いかお分かりではないでしょうか。笑 そして、まずはじめに向かったのは「上立神岩」です。この岩は、矛(ほこ)の形をしていて、国生み神話で、イザナミノミコト、イザナギノミコトが天から落とした最初の雫がこの島となり、世界が創造されていったという伝説があります。また、縁結びのパワースポットとしても知られ、ご利益が得られるとのこと。岩の中心部には♡(ハート)の形にくぼんでいます。神話とハートを結びつけるのはどうかとツッコミがありそうですが、お洒落だったらなんでもいいのです!笑 それはともかく、なぜこんな形の岩が出来上がったのか?偶然にできたとしても神秘性を感じずにはいられませんでした。そして、この日は波が強く、岩肌にぶち当たる波しぶきの迫力に自然の力を感じました。人の顔に見える岩など、自然の造形物の芸術性と人の想像力の面白さに触れることができ、ワクワクしました。

「阿弥陀岩」スフィンクスに見えた。

その後は、沼島の水軍という地元の食材を使ったお店で昼食。アジや、イカ、鯛のお刺身が美味しかった〜そして、鱧の炙りも!海の幸が豊かっていいなと幸せを感じた瞬間でした。そして、お昼からビールすすむ笑

小休憩のあと(小宴会?)おのころ神社へ。こちらはお参りに行く道がかなり大変。なかなかの悪路の末の100段超えの階段には骨が折れました。でも、登り切ったあとの丘からの海と街を見下ろす風景は美しかった。頑張った甲斐があったな。

おのころ神社からの眺め

その後は、沼島の方に色々お話を伺ったりしました。歴史や、観光資源、昔の子供時代の話、その当時の写真など。どれも貴重なお話で、その当時の資料なども豊富でした。そうして思ったのが、沼島の人は沼島愛が強い!そして、話す時の顔の距離が近い!笑 何故か自宅に上げてもらってお茶を頂いたりとか、とにかくフレンドリーで島の人達の人の良さが伝わってきました。

そして、帰路の際には、自分の住んでいる淡路島が見えるのですが、すごくでかい!と感じてしまった。これは今までにない感覚。そして故郷を俯瞰的に見たことで、不思議と、自分自身も客観的に見つめなおすことが出来ました。この沼島の、のんびり感と相まって、普段どうでもいいことにイライラしてるなーとか、もっと大らかでいいんじゃないかなーとか。他人に少しだけ優しく慣れそうな気がした旅でした。そんな気持ちにさせてくれる沼島はやっぱり素敵な場所。これからも、ふらっと行ってみようと思います。

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金登 大典
KINTO BLOG

日本書紀より伝わる香木伝来の地、淡路島でお香を作っています。写真とコーヒーが好き。 www.kinto.me