祭りの意地。

地域の伝統を受け継ぎ伝える。

photo by Masamichi Hirata

私の地元で恒例のだんじり祭りが開催されました。これは、年に一度行われる伝統的な行事です。また、淡路島では10月中、島内各地で16もの祭りが開催されています。

改めて考えると、この小さな島の割には祭りが多い方だと思います。それは、島というのは一種独特の閉鎖的な空間を持っていて、そこにしかないルールや慣習が息づいているからかもしれません。それが、人の輪となり、パワーとなり、祭りの文化を形作っています。また、島民が平和に暮らすための古くからの知恵の集結であるとも感じます。

そして、開催にあたっては、町内の人たちの打ち合わせ、町の代表者同士の話し合いを通じて一つのまとまりが出来上がっていきます。大人たちの役割だけでなく、子供たちの役割もだんじりの担い手としてキチンと決まっていて、全員が参加する一つの集団になっていきます。そうして、地域との関わりを学び、人付き合いや、継承することを学んでいくのです。

photo by Masamichi Hirata

この作業は大変でめんどうだと感じることが多く、正直億劫になるのですが、いざ祭りが始まってだんじりを皆で担ぐと楽しいお祭気分になるのです。昔はケンカばかりしていたというおっちゃんの話しを聞いたり、馬鹿になってくれるお祭り野郎が皆を盛り上げてくれたり、まぁ実際殴り合いのケンカもたまにありますが、皆程よく酔っ払っているので、その時だけであっさり忘れてしまいます。笑

そして、祭りは滅茶苦茶なところもありながらも、伝統的なしきたりは守りつつ締めを迎えます。ここで大切なのは怪我やトラブルがなく、皆が安全に楽しく過ごせたという点。やっぱりそれが一番ほっとします。そして、来年の開催を祈願する。とても有り難く感じる瞬間です。

少子高齢化で全国的に祭り文化の継承が困難になってきている話しを聞きます。それは、私の地元でも例外ではありません。しかし、ここで地域の先人たちが、永らく受け継いできた文化を簡単には絶えさせてしまってはいけません。それは、私たちのルーツであり、人の熱気であり、一人ひとりの息遣いが思い出となって受け継がれていく繋がりの物語だからです。それは一長一短では生まれません。私は、この地域に誇る文化を大切にしていきたいと思います。祭りの維持は私達の意地でもあるのです。


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