Vol.2『9分で読める1週間』

毎週月曜日発行。今週のニュースをまとめて極々私的な見解でコメントするコーナーです。

金登 大典
KINTO BLOG
11 min readSep 18, 2016

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今週のひとこと

今週もあっという間の一週間でした。皆さまは、連休の予定はいかがお過ごしでしょうか?淡路島も台風の影響で雨が続いていて今日も相変わらずの天気。けど、今日は大学時代の友人が淡路島に遊びに来てくれます。そして、バーベキューの予定!しかし、天気がどうなるか心配です。最悪、自宅でバーベキューです。(そうなると、ただの焼き肉パーティーやんというツッコミもありそうですが笑)折角なんで、淡路島満喫して行って欲しいですね。今日はおもてなし頑張ります!

「嘘」というのは最大限の信用を失くす。しかし、入札の価格については、人件費と材料費が上昇している背景もあるし、土壌汚染の法的水準も年々厳しくなってきていることも、冷静に判断すべき点だろう。そのことよりも、築地市場そのものの存続に是非を問いたい。物流は、中貫されつつある時代において、問屋も1次問屋、2次問屋、3次問屋と、今時必要だろうか?非効率な物流が行われているのは、組合の力が強いがゆえ。しかし、そのことが、時代に取り残されていくのではないかと思う。

爆買いという需要を日本にもたらした中国人観光客。どこへ行っても、中国人で賑わっていたはずなのに、どうして突然といったところ。理由は、中国の国策が関係していて、内需を伸ばすために関税率を30%から60%に引き上げたことが要因。突然の政策変更がありえるので、流行りものに手を出すと大きな痛手になるということ。地に足を着いた政策や、経営方針を持ち、しっかりした観光立国を目指して欲しい。

辺野古というところは、軍用地を貸して補助金を得ている利権がある。そして、沖縄関連の交付金は11兆円という莫大な税金。沖縄は全国最低の平均年収だが、年収1000万円以上の割合は全国10位で、県内でも格差が開いている。国が県に補助金を交付しても、大半が公務員や土木業者に流れてしまう。本来なら、交付金に頼らず、地域振興の策や、格差縮小の策を考えなければならない。例えば、USJを沖縄に招致する計画や、補助金を県ではなく、地元に直接交付するという政策変換が必要。しかし、既得権益を得ている団体が必死の抵抗をしているのは、歪んだ社会構造である。このような社会悪はなんとしても是正されるべきだろう。

中国と米国の関係の中にある日本。中国は北朝鮮を上手く使って圧力をかけてくる。中国は宇宙開発、人工衛星に力を入れているので、実験の場としては、日本海に向けて発射実験をするしかない。ミサイルは人工衛星打ち上げのための技術だ。そして、米中の関係の火種を残しつつ、日本も巻き込まれながら、戦争になるような可能性もあるだろう。あってはならないことであるが、着実にその方向に持って行かれている気がする。世界には、戦争をさせたい国が存在する。その力に決して屈してはならない。

日本を代表するような上場企業でもこのような有様だ。三菱の経営体質には、三菱ふそうの事件があったにもかかわらず何も変わっていない。不正に不正を重ねるとは、信用も地に落ちるところまで落ちたと言った感じだ。組織が大きくなると、「チャレンジ」が別の意味に変わってしまうのが面白い。昔は失敗してもイノベーションを起こそうと必死だった。今は失敗を恐れて、何もしないことが出世への近道。これでは、当然組織は腐っていくだろう。トヨタ自動車や日産など、経営スキルの明暗がはっきりと出てきている。今後はむしろ、シャープのように海外資本に買収され、再建に繋がる方が良いと思う。

Amazonの読み放題サービス、KindleUNLIMITEDは日本でも、かなり好評だ。その理由は、マンガをよく読む国民性であったことが影響している。出版社に支払うフィーが予想以上に莫大になったことから、急遽ラインナップを外すという予想外の対応になってしまった。同人誌などのマイナーな著者に対しても、200万/月の印税が入ったそうだ。(計算方式は0.5円/ページ)売り切り型より、定額制のほうが、読者との接点が生まれ、本を知るきっかけが生まれやすくなる。そして、かえって売上が上がるというのは、面白い現象。このサービスを考えたAmazonはやっぱり凄いと思う。日本と違って大企業になっても、イノベーションを起こせるアメリカの企業は社会的にも存在意義が在ると思う。

ジェフ・ベゾスは徹底した秘密主義者。情報を公開したことから、これから本格的に始まるということを予兆している。人類の宇宙への夢は加速している。ちなみに、これは、Amazonではなく、ベゾスの個人出資で行われている事業。イーロンマスクとの競合関係もあるので、更に、開発速度を増してくれることだろう。10年という期間はあっという間。今は到底考えられないことかもしれないが、宇宙旅行もいずれ身近なものになるだろう。

徹底的に利益を投資に回して節税を貫くAmazon。利益をほとんど出さないので、税金はほとんど納めていない。そして、圧倒的なシェアを取る。シェアを取ったら、値上げを行って、今度はマネタイズに転換。そして、利益が出たら、新規事業に投資する。そしてシェアをとったら‥‥という繰り返し。独占禁止法違反にならないように、商売の規模を拡大して、事業を一部化することで、上手くごまかす芸当もお手の物。現金商売の通販サイトのAmazonのキャッシュフローの良さといい、最高の節税と資本効率の良さを考えつくされている。

ビットコインと聞いて、マウントゴックスのハッキング被害を連想する人も多いと思うが、あの事件は、ビットコインの脆弱性が問題になったのではなく、取引所のセキュリティーの問題であった。よって、ビットコインが悪ではない。この分散型の取引台帳システムを使ったブロックチェーンの仕組みは非常にセキュリティーが高い上に、運用コストが格段に安い。今後、株式や、土地登記の証明、ありとあらゆる様々な用途に使われていくだろう。途上国の支援にしても、NGOなどを通さずに、直接支援をしたい団体や、個人宛に、モバイル機器同士で送金し合えるようになってきている。かなり革命的な出来事だ。お金は、より電子化されていき、先進国、途上国関係なく、個人から個人世界を行き交うことだろう。このブロックチェーンという発明は今後益々重要な役割を担っていくだろう。少し難しい専門的な分野だが、概要だけでも理解しておいて損はないと思う。

ドローンの進化が止まらない。ロボットアームで、物を掴んで運ぶ、そして鳥のように羽を休めるものまで出てきた。日本でも、国が特区で法規制を緩和したり、通信会社などと共同で開発を進めるなど、足並みが揃ってきた感じだ。このような新たなイノベーションによって社会がより便利になっていくことは面白い。そして、何故か、ドローンを捕まえるワシの出現も…逆にハイテクとローテクの組み合わせにウケた。笑

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金登 大典
KINTO BLOG

日本書紀より伝わる香木伝来の地、淡路島でお香を作っています。写真とコーヒーが好き。 www.kinto.me