Vol.4『9分で読める1週間』

金登 大典
KINTO BLOG
Published in
9 min readOct 2, 2016

毎週月曜日発行。ニュースを短くまとめて極々私的な見解でコメントするコーナーです。

《今週の記事11選》

政府の「働き方改革」の一貫として大手企業から具体的な動き。日本のGDPは世界3位だが、一人あたりは26位。これはどう考えても生産性が悪いだろう。しかしながら、日本には長時間働いたものがエライという文化が残っていて、欧米のように成果で仕事を評価する習慣がない。仕事をさっさと終わらせて、趣味や社会貢献活動などに時間を使った方が個人のクオリティ・オブ・ライフの向上にも繋がる。そして幅広い視座を持つことで、付加価値の高いサービスを創造する発想が生まれるのではないかと思う。このように、考えをシフトさせていく必要がある。しかし、お上の号令がなければ動けない社会もどうかと思う。足並みを揃える必要は全く無いと思うのだが。

今後は「外国人=安く使える人件費」という考えは、そろそろ改めたほうが良い。アジア圏など、途上国の経済は急速に発展して賃金が上昇している。もうすぐ日本の水準と変わらないようになるだろう。
わざわざ日本に働きに来たいと思う「外国人労働者」は激変していく。むしろ、日本のサービスは高品質低価格なので、買い物や観光に来ようとする「外国人旅行者」が増加すると思う。
人手不足の問題解決には、政府が進めているロボットの早期導入が本丸だろう。賃金が安く過酷で嫌な仕事を外国人に押し付けるという発想はもう通用しないのである。

これからのティーチャーはオンラインの動画で教え方の上手いプロ先生(林修さんなど)若しくはAIが代替していく。その方がレベルの高い平等な教育を受ける事ができる。なので、これから先生に必要なのはコーチとしての役割。寄り添って一緒に考える人が必要。悩みの相談、人間関係の何とも言えない部分の問題解決を担う。そして自ら社会で生きていく力を子供に付けさせる事が重要な教育になってくるのだと思う。昔の先生はお節介で人間的であった。それが教師の原点なのかなと思う。

免許制は役人の利権を増やすだけ。自転車先進国と言えばヨーロッパ。オランダは自動車の普及期に増え続ける交通事故を無くすため、自転車中心の道路整備を進めてきた歴史がある。今でも、国民の認識は、自転車>自動車の優先順位。

ヨーロッパの世界的な都市のレベルが評価されているのは、集約型の都市構造(いわゆる コンパクトシティ)の構築に自転車を上手に取り込みCO2排出量を削減したことだと思う。

東京がこれから、世界から認められる都市になるには自転車専用道路の整備をしていく必要があると思う。

中国はトップダウンで意思決定のスピードが早い!いきなり高速道路を、しかも真っ直ぐに建設していく感じだ。宇宙事業に投資しているところも一番費用対効果が高い分野を分かってる。資本とスピードと政策どれをとってもこれからリーダーになりうる存在。ISS(国際宇宙ステーション)も中国がスポンサードしないと成り立たなくなってきている。ジワジワとリーダーの座を奪われそうだ。

やはりこの様な流れ。それにしても合意が早い。もうそういう時代が近いということか。
買収するか、提携するか。個人情報を統合して初めてAIの凄さが発揮される。1つの人格に全てを把握されてるようで気持ち悪いと感じる人もいるだろう。しかし自分専用のコンシェルジュがつくと考えると非常に便利。これから、個人情報の捉え方が変わってくるだろう。莫大なビッグデータを分析して、個人の趣味趣向に合わせた最適な広告から、その日の行動までオペレーションしてくれる時代が来るだろう。自宅を出たら自動運転の車が家の前で待機しているなんて日も近いかも。

これは伸びそう。スマホの位置情報を利用するのは十八番。既に多くのユーザーを囲い込んでいることがUberの強みであり、そのプラットフォームを利用することでフードデリバリーの勝ち組になるだろう。これから都心を中心に普及する。このように在庫を持たないで人と人、人とサービスをマッチングさせる事で事業が成り立つというのはモバイルインターネットの普及があってこそ。ユーザーに寄り添った使いやすいUIの開発とレーティングのノウハウが肝となる。

やっと来た。自分のプレイリストをシェアしたり共有する新しい音楽の楽しみ方が始まる。Appleミュージックなどの定額ストリーミングは相手も加入していないとシェアしても聞けないので共有できる環境が今までなかった。これからは音楽そのものの価値よりも、莫大な楽曲からプレイリストをキュレーション出来る価値というものが新たに、重宝されてくるのではないかと思う。そして、人々は今までよりも、より多くの時間を音楽に費やすのではないかと思う。

たまに観光目的で訪れる国のサービスをわざわざ、面倒な手続きをして登録
しようと思うだろうか?新しくサービスを開発するには莫大な費用がかかる。誘致が目的であれば、アリペイや、Appleペイ等海外で普及している決済サービスシステムを導入する方がローコストでハイパフォーマンスだと思う。日本ではリクルートが提供するエアーレジというシステムがあり、これは中国のアリペイ、日本のラインペイをカバーしている。

楽天は石橋を叩くようにいつも二番煎じ。ファーストペンギンではなくセカンドペンギンなんて比喩されるくらい。しかし、その楽天が銀行始め、最近はBitcoinなど、決済の領域は攻めていることに注目したい。ECから楽天ポイント商圏を拡げていっている一方、これからはメッセンジャーアプリから決済を抑えてくるプレイヤーとの戦いになる。そして、スマホから決済という流れは、オンライン、オフラインともに、これから爆発的に普及していくだろう。クレジットカードが消費を促進するように、モバイル決済にも消費を促進させる経済効果が期待できる。

ビットコインの弱点はトランザクション(承認)に時間がかかるのがデメリット。(約15分)日本では、瞬時決済が得意なスイカなどがあるから、外国人観光客以外、あえて導入するメリットはないかもしれない。しかし、ビットコインの基礎技術であるブロックチェーンを使った安全で安価な分散型の台帳システムはデータを保管するサービスに応用することが出来るので今後大きく伸びる可能性がある。通貨もいずれはデジタル化していくだろうが、全てを現金からシフトさせるには時間がかかると思う。

Follow me : NewsPicks

--

--

金登 大典
KINTO BLOG

日本書紀より伝わる香木伝来の地、淡路島でお香を作っています。写真とコーヒーが好き。 www.kinto.me