アフリカ大陸 ルワンダ&ケニアに行ってきた!

Samurai Incubate
Aug 6, 2018 · 12 min read

こんにちは。Strategy Groupの小池@naokoike3です。

サムライインキュベートは今年の5月に、アフリカのルワンダに子会社のリープフロッグベンチャーズの拠点を設けました。代表は、元々Enteprise Groupで日本・イスラエルで企業とのオープンイノベーション活動を先導してきた、寺久保拓摩@takumaterakuboが務めています。

今回、7月中旬に10日間程、現地視察のためにルワンダとケニアを訪問してきました。

寺久保と共に、現地の様々なスタートアップやインキュベーター、現地で起業し挑戦する日本人にお会いし、その可能性と確かな市場成長の兆しを肌で感じてきました。

何故弊社がアフリカに進出するのか。
そして、現地に足を運んで感じたこと、現地スタートアップの情報をこの場を借りて共有させていただきたいと思います!


なぜアフリカか

弊社は「できるできないでなく、やるかやらないかで世界を変える」という理念を掲げ、プレシードやシードスタートアップを中心とした投資・インキュベーションや、大企業のイノベーション支援を行っています。2014年にはイスラエルに拠点を作り、現地でも同様の活動を行ってきました。

そんな中、今回アフリカのルワンダに拠点を設けました。

アフリカは高い人口増加率と豊富な天然資源により、今後の経済成長が見込まれ「最後のフロンティア」と呼ばれています。2050年には100億人に達するという世界人口の中で、アフリカは4分の1にあたる25億人にまで増加すると言われています。

可能性に満ちている一方で、まだまだ課題も多く残るアフリカは「やるかやらないか」精神で私達が開拓していくべきという想いを持っています。

ルワンダではスタートアップの出資・インキュベーションを通じて、国全体のイノベーションを起こすチャレンジをしていきたいと思っています。

※アフリカ進出に関するプレスリリースはこちら


スタートアップへの投資額は2015年からの2倍に増えています。その内の45%はFintech (金融・保険)領域です。

経済の中心となる中間・高所得層は全体の30%と言われており、今後中間層の割合は経済成長と共に増えていくことが見込まれます。消費活動がより活発になり、企業の活動も一層盛り上がりを見せるのではないかと考えています。

低所得層は主に農村部に

ルワンダ視察

今回はルワンダとケニアの2カ国に視察に行ってきました。

まずはアフリカ大陸最初の拠点を構えたルワンダという国について簡単に説明させて頂きます。

ルワンダ基本情報
・人口:1,200万人(日本の約10分の1
・面積:2.63平方キロメートル(四国の約1.4倍程)
・公用語:英語(他にルワンダ語、フランス語、スワヒリ語)
・首都:キガリ
・GDP:81.65億ドル(2016年世銀。→日本が同時期で4.939兆ドルなので大体600分の1くらい)
・経済成長率:5.9%(2016年世銀)

「アフリカに行った(行く)」というと「暑いの?」とみんなに聞かれますが、全く暑くないです。確かに赤道の側ですが、標高が1,500メートルくらいのところにあるのでかなり涼しいのが実際です(ちなみに軽井沢は標高1,000メートル前後)。

おまけの情報を付け足すと下記の様な国でもあります。
・男女平等ランキング:4位(日本は114位)
・1人あたりアルコール消費量:63位(日本は64位)

アフリカ=未発達、という考えを持つ人もまだまだ日本には多いかと思いますが、現地の都市部においては全くそんなことはありません。街中はゴミひとつ落ちていないほどとてもきれいでした。

ブルームバーグが作ったルワンダ・キガリを紹介する動画も参考までにどうぞ。

Rwanda’s Capital is Attracting Tourists

ルワンダでは起業家との面談や現地企業への訪問などを行いました。日本でも血液Drone輸送のZipIine等は有名だと思います。

−Zipline
キガリ中心部から車で1時間ほどでZiplineの血液輸送センターに到着。

Ziplineがルワンダを選んだ理由は政府がヘルスケアを含め、様々な分野での企業の挑戦に協力的でICTの活用に積極的という点と、インフラが整ってない国でこそDroneが価値を発揮できる点とのことでした。

ちょうど着いたタイミングで血液を運び終わって戻ってくるDroneをキャッチする瞬間に立ち会えました!日本でDroneというとプロペラが四方に付き、垂直に離着陸するものをイメージするかと思いますがZiplineのドローンはカタパルトで飛ばして、紐に引っ掛けてキャッチするタイプのものです。

Droneを発射するカタパルト
帰ってきたDroneをキャッチする装置

ちょうど6月から新型カタパルトの利用が始まったばかりでした。新型DroneについてはCNETの動画でまとめられています。

Droneによって通常何時間もかかっていた血液輸送が十数分で届くようになり、多くの人の命を救っているのはまさにテクノロジーによるイノベーションがもたらした素晴らしい成果です。

ルワンダ政府は新たな取組みにとても積極的なので、弊社としても現地のスタートアップや日本企業と一緒にイノベーションを起こすための実証実験など積極的にトライしていきたいと思っています。


−PASCAL MOTO
バイクタクシーの配車サービスを提供する会社にも訪問してきました。現地ではMOTOと呼ばれるバイクタクシーが現地人の足となっています。ちなみに地方に行けば自転車のタクシーもあります。

東南アジアではGojekが有名ですが、ルワンダでもバイクタクシー配車サービスのシェア争いは熾烈になってきてます。主なプレイヤーは下記の3社とのことでした。
・YOGO MOTO
・SAFE MOTOR
・PASCAL MOTO

訪問したPASCAL MOTOは現在、政府からの公式ライセンス付与待ちの状態で、β版としてサービス提供を行っています。1,000人以上のドライバーが既に登録しているそうです。ルワンダ全体では90,000人のタクシードライバーがいると言われています。

東南アジアのGojekの様に、まずはバイクタクシーから入り、バス、タクシー、ガス、食事、その他サービスまでを包括するプラットフォームを目指すとのことでした。

今後の戦略を語るPASCAL MOTOのCEO

上記の2社以外にもキャッシュレス決済スタートアップや、これから事業を立ち上げる起業家達に会ってきました。

どの起業家も「プラットフォーマーを目指す」と話し、まだ未成熟な市場と圧倒的な勝者が生まれてない状況で、可能性を信じて突き進んでる姿がとても印象的でした。


ケニア視察

ルワンダ訪問後、同じく東アフリカのケニア・ナイロビへ行き現地調査を行いました。

■ケニア基本情報
・人口:4,970万人
・面積:58.63平方キロメートル(日本の1.5倍)
・公用語:英語(他にルワンダ語、フランス語、スワヒリ語)
・首都:ナイロビ
・GDP:81.65億ドル(2016年世銀→ルワンダの約8倍)
・経済成長率:5.9%(2016年世銀)

ルワンダと比べるとケニアの方が人口も多いですし、都市も遥かに発展している印象。街中ではみなスマートフォンを使い、電子公告がバンバン流れてます。

「暑いでしょ?」という質問をこの国についてもされますが、こちらもルワンダ同様標高が高く、私が滞在している間はむしろ寒いくらいでした。

※今後、7月くらいにルワンダ・ケニアに行かれる方はヒートテック、フリース、厚手の上着は必ず持っていった方が良いです。日本の11月くらいの寒さです(私はサファリで凍え死ぬかと思いました)。


ケニアでも複数の企業、起業家に会って現地の話を聞いてきました。

−Afirica’s Talking
2017年に14.6億ドルの資金調達をし、アフリカの資金調達ランキングでは4番目の額を調達したAfrrica’s Talking。コミュニケーション系や決済など様々なサービスのAPIを提供しています。

この会社の取り組みとしてユニークなのはアフリカ全土でエンジニアのネットワークを形成しているという点。今は約2,500人のエンジニアがネットワークに参加しているそうです。

エンジニアを育てるために大学と連携して育成プログラムを行ったり、ピッチイベントなども頻繁に実施して、インキュベーターの様な役割も担っているとのことでした。

今後、彼らの様な現地コミュティを形成している企業と組みながら、アフリカの若い才能にどんどん投資をしていく予定です。


今回は訪問こそしていませんが、ケニアには面白いサービスやスタートアップがいくつかあるので少しだけご紹介させて頂きます。

・M-PESA
M-PESAを通して2017年に送金された総額は3.4兆ケニアシリングであり、これはケニアのGDPの半分 にあたります。国内の3,300万の全契約者数のうち2,670万人がM-PESAを利用していて、現地の人にとってはモバイルでの送金は日本以上に一般的なものになっています。

・Branch
利用者も順調に伸びている個人向けのレンディング向けサービスです。私が足を運んだときには街中でも広告が頻繁に流れていました。

現地で旅行会社を経営しているという男性にヒアリングしたところ「だいたい月に3〜4万をbranchから借りて使っている」とのことでした。

今アフリカではこういった個人向けレンディングサービスが次々と生まれていて、競争も激しいものになってきています。

アフリカというと遠すぎて、どんな人達がどんな市場でビジネスをしているのか、ピンと来ない人も多いかと思いますが、日本で考えられる様なビジネスは現地にもありますし、逆に日本にもあったら良いのにと思うようなものもいくつかあります。

例を挙げると、下記のようなサービスが既に存在しています。

家庭用太陽光発電の割賦販売/小規模農家特化保険/小規模販売者向けPOSシステム/農作物のBtoBプラットフォーム/ブロックチェーンを活用した少額融資/ケニア版メルカリ/インフルエンサーマーケティング/SMSベースでのオンライン学習/クラウドファンディング/オンライン子育て相談サービス/化粧品・医薬品特化EC/農家向けQ&A/ビットコイン国際送金/農家IoT支援/家畜売買プラットフォーム/キオスク向け少量卸事業/タクシー広告タブレット など・・・


まとめ

今回は人生で初めてアフリカに足を運びました。たった数日の滞在でしたが「百聞は一見にしかず」ということを改めて強く感じました。

アフリカの市場はこれからも伸びる上に、まだまだ未成熟でいたるところに課題が残っています。新たな市場を求めている企業や、起業家にとっては非常にチャレンジのしがいがある面白い市場だと思っています。

アフリカに興味を持った方は、是非一度足を運んで下さい。

子会社のリープフロッグベンチャーズを通して、現地インキュベーターやスタートアップ、政府との提携を順次進めています。進出を検討している企業様の現地でのアテンド等の支援も可能ですので、お気軽にご相談下さい!


<サムライインキュベートへのお問合わせはお気軽に!>
・オープンイノベーションの話を聞きたい
・サムライの企業内新規事業立ち上げノウハウを知りたい
・新規事業立ち上げの社内ワークショップを開催して欲しい
・シード期における資金調達の相談をしたい など
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