AgriTech Israel 2018レポート & 参加スタートアップ紹介

はじめまして、サムライインキュベート Enterprise Groupでインターンをしている公立はこだて未来大学の園田康記です!

先日、3年に一度イスラエルで開催される国際農業技術展示会”AgriTech Israel 2018"に参加してきました。

6月27日(水)に弊社オフィスにて報告会&勉強会(無料)を実施予定なのですが、
・当日参加出来ない方
・当日までに予習したい方
向けに当記事では「イベント概要」「展示会の様子」「出展企業(抜粋)」をレポートとしてご紹介します!

AgriTech Israel 2018会場入り口のパネルと園田

AgriTech Israel 2018

AgriTech Israel 2018は2018年5月8日-10日にイスラエル、テルアビブにあるTLV Convention Centerにて開催された国際農業技術展示会兼カンファレンスで、3年に一度開催されます。

今年は世界中から約300の企業がイスラエルに集結し、総勢3万人の参加者がいました。

私自身は、アフリカのウガンダで飢餓に悩まされる子供達と出会ってから「食・農業」の分野に興味を持ち始めました。

農業技術の勉強をしていくうちに、技術立国であるイスラエルの農業から学べることが多いのでは無いかと考え、今回のAgriTech Israel 2018に参加を決めました。


到着時の写真

会場に到着して、まず来場者の多様性に驚きました。

中国、インド、韓国、東南アジア、アフリカから来た人たちが予想よりも多く、イスラエルの農業技術への期待を感じ取ることができました。日本人は少ない印象を受けました。

世界各地から来た参加者たち

今年は過去最大のスケールで開催されたようで、会場は3つの企業展示ホールと屋外農業機械展示用の外会場に分かれていました。


企業ブースを回ってみた

今回、ヘブライ大学の農学部に在籍する大学生、大学院生の兄弟とブースを回りました。ブース訪問後に細かく技術の説明をしてくれるなど、彼らのおかげで理解が深まりました。

友達とパインと園田

ブースを回り始めると、イスラエルが強みとしている水技術、灌漑技術、グリーンハウスと環境制御システムなどを提供している企業が目につきました。

学生にも熱心にピッチをする、ハウス内の環境制御システムを提供する企業

点滴灌漑で世界的に有名なNetafimは、ゴールドスポンサーとしてかなり大きなブースを出展していました。

さらに当日はNETBEATという、灌漑や土壌などの農業データを一元管理し、自動で最適な意思決定を知ることができて、遠隔からでも操作ができるソフトウェアのリリースがあるなど大いに盛り上がっていましたた。

NETBEATはスマホアプリにも対応しており、わかりやすいUIを使っていました。(日本でも6月中にリリース予定とのこと)

https://www.netafim.com/

農業データクラウド管理を行うAKOL(Agriculture Knowledge On-Line)など有名企業も大型の資金調達を求めて出展していました。

ここからは、AgriTech Israel 2018のスタートアップパビリオンで出展していた企業から一部抜粋して紹介したいと思います。


ClariFruit

~農産物の品質検査スマホアプリ~

https://www.clarifruit.com/

ClariFruitはフルーツや野菜の熟度、品質、鮮度、風味を測定する革新的かつ簡単なアプローチを導入した企業です。同社のモバイルアプリは様々な農産物の品質を分析し、ユーザに財務面や運用における利点を提供しています。その方法は、ミニスペクトロメータからの入力情報とモバイルデバイスで入手できるビジュアルデータを組み合わせ、農産物の品質を迅速かつ簡単に評価するというもの。ClariFruitはTechForGood acceleatorの選出企業の一つでもあります。


HOMEBIOGAS

~ゴミや食品廃棄物をバイオガスに変換する装置~

https://homebiogas.com/

HomeBiogasは食品や動物性廃棄物をクリーンなバイオガスに変換して調理や液体肥料に利用し、費用対効果に優れた小型のシステムを開発する企業です。HomeBiogasのシステムは、オフグリッドの都市や農村の住宅だけでなく、環境に配慮した住宅所有者や小規模農家のための持続可能なソリューションとなっています。日本での購入者もいるとブースにいたスタッフは話していました。


CultiVu

~小規模農家と農業の専門家を繋げるプラットフォームスマホアプリ~

http://cultivu.com/

CultiVuは小規模農家と地域の農業専門家を繋げることで小規模農家の生産性を上げることをミッションとしている企業です。無料のスマホアプリを提供していて、農家の人は地域のアドバイザーから関連性があり信頼できる指示や知識を受信できます。これにより生産性向上やコスト、リスクのカットが可能です。また、公共、民間機関はCultiVuプラットフォームで収集されたデータを使用し、地域の作物や農業動向の理解を深めることができます。


Agricam

~クラウドベースの高精度な農業プラットフォーム~

https://www.agricam-ag.com/

Agricamは幅広い農業のニーズにおける地理空間ソフトウェアソリューションを開発しています。同社は作物利益の増大、生産性の最大化、そして未来の作物のための戦略を練ることを可能にするために、農家や研究機関、農業組織に対して人工衛星、無人飛行機で取得したデータ地理空間解析ツールを提供しています。航空写真、リモートセンシングに基づくUAVエリア測定、空中測量及びDSMなどの高度な技術を利用。灌漑されていない野外作物への精密農業を行うソリューションを提供しています。


Syrinjector

~家畜向けデジタル注射ソリューション~

http://syrinjector.com/

Syrinjectorは迅速で制御、追跡可能な大量ワクチン接種のためのデジタルソリューションを開発している企業で、ポータブルの自動注射器ガンとソフトウェアを提供しています。正確で安全性の高いソリューションはデジタル機能とデータ管理オプションにより、 紙媒体での管理で注射エラーが起きるのを防いでいます。


上記以外にもいくつかスタートアップが展示していました。イスラエル自国内ではマーケットが小さいため初めからアメリカやヨーロッパ、アジアやアフリカなどの新興国への進出を視野に入れている技術が多かったです。

また、センサ技術のノウハウがイスラエルは先進的だという印象を受けました。実際に日本からイスラエルのセンサを見に来たと言う起業家の方もいました。

展示されていたセンサ

AgriTech Israel 2018では企業間交流だけでなく、国同士での交流も活発だたことも印象的でした。

具体的には中国、インドをはじめ様々な国の農林水産大臣などが訪問しており、イベント当日にはイスラエルと中国が協定を締結し、中国の農家がイスラエル農業ノウハウを得ることができるようになるなどの発表をしていました。

以下はイベント紹介動画です!ご興味ある方はぜひ。

http://agritechisrael.org/

まとめ

私自身、非常に学びの多いイベントでした。

技術的な企業間交流だけでなく、国の政策やキブツ、モシャブといった共同体のシステムを取り入れることで日本の農業の底上げにもなり得るとも感じました。

イスラエルと日本の農業分野での交流がより活発になることで、農作物の品質も生産性も大幅にアップするのではないかと思っています。今後もイスラエルのスタートアップ情報はウォッチしていきたいと思います。


<告知>さらに詳細をお伝えするイベントをやります!

イスラエルの最新AgriTech 2018 
~AgriTech Israel 2018報告会 & 農業分野における イスラエルとの協業検討企業向け勉強会~


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