日本初の新たなオープンイノベーションスキームが始動!京急アクセラレータープログラム第2期

こんにちは。Enterprise Groupの成瀬です。サムライインキュベートでは現在、京浜急行電鉄株式会社(以下京急)の第2期アクセラレータープログラムに伴走しています。

ここ数年、多くの企業がオープンイノベーションに取り組む中、日本の大企業に共通する課題も浮き彫りになっています。企業によっても多様な課題がありますが、我々が特に大きな課題だと考えているのは、①イノベーション戦略の希薄さ 協業ノウハウの不足です。

今回ご紹介する京急グループでは、日本初の試みとして、大きな2つの手法を連動させることで、これらの課題解決を目指したオープンイノベーションの新たなスキームを実践しています。

1つは、我々サムライインキュベートのオープンイノベーションファンド(Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合)への出資。もう1つは、伴走型のアクセラレータープログラム推進です。

この2つを融合させることで、京急グループ全体としてイノベーションの成果を高めることはもちろん、協業するスタートアップにっても大きな成長機会となる取り組みへとアップデートしています。

京急電鉄の皆さんと

まずは、前提となる我々の課題認識についてお話します。


「ビジョン・戦略の希薄さ」と「協業ノウハウの不足」が膨大な無駄を生んでいる

多くの日本企業では、オープンイノベーションを行う際に「解決すべき社会課題」や「事業領域・テーマ」などはセットされているものの、全体における「独自のビジョン・ストーリー」や「新規事業ポートフォリオ」といった”イノベーションへの戦略”がなかったり、実際の活動と繋がっていなかったりします。

もう一つは、個別の協業案件ごとの「ビジネスモデルやアライアンスの設計」「事業開発のオペレーション」に対するノウハウが弱いまま、「なんとなく有望そうなスタートアップと連携し、内容はスタートアップ任せ」というケースが多いと感じています。

その結果、
・同業他社と同様のビジネスしか生まれない
・最適なスタートアップの探索や評価ができない
・自社への価値を見出し切れず長続きしない
・本当に有望なパートナーを巻き込めない
・人材や資金の投資が加速しない
・大胆な体制や制度の改革ができない
など、実行上の課題に繋がっていくのです。

これにより現場には膨大な時間の無駄が発生しますが、このような例は多く存在しており、日本全体のイノベーションにおける大きな課題だと考えています。


事業開発機能と投資機能の融合による、日本初のオープンイノベーションスキーム

京急グループでは、前述の通り、我々のファンドへの出資とアクセラレータープログラム を組み合わせることでこの課題の解決を試みています。

戦略の観点では、グローバルでスタートアップ投資・連携を推進する弊社のリアルなイノベーションの知見を踏まえ、京急グループのイノベーション戦略や新規事業ポートフォリオを構築します。

実行面では、弊社の有する事業開発や投資・アライアンスのノウハウを活用し、スタートアップとの個別の事業開発を加速していくと共に、海外を含めたスタートアップネットワークを活用し、グローバルでの活動を加速していきます。

そして、アクセラレータープログラムでの実証実験で一定の成果を得られた案件に対しては、京急グループおよびサムライインキュベートの双方からの投資検討と、更なる協業推進による事業共創の加速を行っていきます。


京急グループ特有のアセットを活用し、日本のライフスタイルをアップデート

京急グループは、鉄道会社の中でも特徴的なアセットを有する企業です。
品川・横浜といった大都市圏、金沢八景や上大岡などの住宅街、三浦半島という逗子・葉山・三浦のリゾート・自然エリアなど、日本の縮図とも言える多様なエリアをテリトリーにしながら、羽田空港にも乗り入れています。そのため、都市と地方の課題が入り混じっており、ビジネスの難しさがある一方で、そこから生まれるイノベーションは日本の多くのエリアへ展開できると考えています。

そこで、単なるモビリティ企業としてのイノベーションに止まらず、モビリティインフラを軸にしつつ、次世代の日本のライフスタイルを生み出すべくオープンイノベーションを推進しています。


「戦略」が絵に描いた餅で終わらないために、「実行」を有機的に繋げる

また、京急グループでは、以上のような方針を実行へと落とし込むために複数の施策を行っています。

事業領域として掲げた「Mobility」「Living・Working」「Retail」「Entertainment」「Connectivity」の5つの領域ごとに、事業戦略に沿って複数のスタートアップをグローバルでピックアップしました。

そして、スタートアップ数十社とのディスカッションを並行して行い、「実効性を備えた戦略・ビジネスモデルへのアップデート」と「協業パートナーの発掘」を同時に行うプランニングスキームを実践しています。

また、第2期のプログラムの企画に当たっては、京急グループの主要な事業部との議論を行い、協業をスムーズに行うための現場ニーズの把握や活用可能アセットの精査を行いました。一方で、スタートアップへのヒアリングから、連携の加速に向けたエッセンスを抽出し、プログラムやプログラム後の施策に様々な仕掛けを盛り込んでいます。
その詳細はまた別の機会にお話できればと思います。


日本を変えていく「志」を持った起業家求む!

スタートアップから挙がった意見の一つが「想いのある会社と一緒に共創していきたい」であり、京急グループとの議論を重ね、想いをメッセージにしていきました。「志で未来をつくろう」というスローガンや「志NEXT」のロゴマークは、その表現の一つです。

想いを込めたスローガンとロゴマーク

今回のプログラム企画フェーズでの議論を通じて、京急グループの担当の方も我々も、「志」を持って社会課題解決や豊かな生活の創出を本気で目指していく気持ちを新たにしました。

共感いただけるスタートアップの方々には、ぜひ今回のアクセラレータープログラム へご応募いただければと考えています。
もちろん、プログラム外でも積極的なアプローチもお待ちしております!


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