物流系スタートアップ「EVERET」杉元さんが事業立ち上げ当初を振り返る 〜第1回「The First Movers」Hands “in” Batch Programsを経て〜

「サムライの理念『できるできないでなく、やるかやらないか』を見た時に、ここの人と一緒にやりたい!と思いました。」

そう語るのは、物流系のスタートアップ事業を立ち上げる「EVERET」代表取締役 杉元清さん。弊社の主催する「第1回 The First Movers」への参加を経て、どのように事業に向き合っていったのか、The First Moversに参加してどうだったのか、弊社キャピタリストの平田と対談形式でお話を伺いました。

EVERETの設立は、約5年前にさかのぼる。14年間佐川急便に勤め、ドライバーから管理職まで経験した杉元さん。そのうちの5年間、様々なマネジメント業務や新人教育を担当した経験を武器に、宅配事業を軸にする「EVERET」を設立。その後、新規事業立ち上げに際し、第1回「The First Movers」Hands “in” Batch Programに参加。


平田:
今日は、EVERETについてや第1回The First Moversに参加された時のことなどいろいろお聞きしたいと思います!

早速ですが、はじめに、「EVERET」という会社名についてお聞きしたいのですが、確か杉元さんの家系にその由来はあるんでしたよね。

杉元:
そうですね!この西洋風な「EVERET」という会社名の由来は、私の祖母の旦那さんの名前です。

私の叔父が、20歳の頃にサンフランシスコに渡米して、そこでパンナム(パンアメリカン航空)のCAとして働き始めた後、ご両親が離婚されたことをきっかけに叔父の母にあたる私の祖母をアメリカに呼んだのですが、そこでアメリカで出会ったメキシコ系アメリカ人の「EVERET」という方と結婚し、永住権を取ったんですね。もう祖母もその方も亡くなっているんですが、その名前を残すために会社の名前に使っていこうと決めました。

平田:
そうだったんですね。そこまで詳しい由来は知らなかったです。EVERETはもともと宅配事業を主軸に経営されていたと思うんですが、このタイミングでスタートアップ的な新規事業を立ち上げようと決めた背景ってどういったものだったんですか?

杉元:
「若い従業員のみんなにもっと自社の魅力を感じてほしい。この会社で働く魅力を作ってあげたい。」と思ったことがきっかけです。そして、新規事業のアイデアを考える日々が始まったのですが、私の弟が、街でたくさんの荷物を抱えて歩く外国人観光客を見た時に、「この外国の人たちの荷物を運ぶことはできないか。」と考え、この課題を解決するべく準備を進めていきました。その中で、自分たちにはわからないことも多かったので、専門家の人たちに話を聞きたいと思ったことがきっかけでサムライさんと出会いました。

平田:
なるほど!最初のサムライの印象ってどんな感じでした?

杉元:
正直、はじめは、サムライのみなさんがお話ししてる言葉の意味が全然わかりませんでした(笑)「エクイティ」とか「デット」とかわけもわからない言葉たちが飛び交う環境に驚きを隠せませんでした(笑)

平田:
The First Moversが始まってから、プログラムをボイスレコーダーで録音したりしてましたね(笑)

杉元:
そうですね。周りはパソコンでメモをとる中、私は手書きで必死にメモしながら、いろんなビジネス用語を学び直すことから始めましたね。ボイスレコーダーで録音したデータを家に帰ってから、もう一回聞いて勉強しなおしてました(笑)

平田:
そんな我々に対して、カタカナ用語ばっかり使う不思議な集団のイメージがあったと思うんですが、それでも断らずにプログラムに参加してくださったのはなぜですか?

杉元:
確かに、難しい言葉ばかり使う環境に、はじめは違和感を覚えましたが、僕たちの事業を初めて認めてくれたのがサムライさんだったからですかね。プログラム参加後はサムライのみなさんもわかりやすい言葉を使いながら説明してくれたり、ビールを飲みながらざっくばらんに話してくれて打ち解けやすい雰囲気を作っていただき、いろいろお世話になりました(笑)

平田:
そうだったんですね、ありがとうございます!プログラムに参加してみて、なにか事業のビジョンや戦略に変化はありましたか?

杉元:
一番大きな変化は、漠然としていたターゲット設定がだいぶ具体的になったことですかね。すごく抽象的だったターゲット設定が明確になったことによって、よりビジョンが見やすくなり、自分たちが思い描く事業の形をどう変化させていくべきなのかがわかりましたね。

平田:
ターゲットの設定は、事業を作っていく中でもとても本質的で大切な部分ですからね。The First Moversが始まり、その後実際に投資を受けて活動を始めていったと思うんですが、リーン検証が始まった当初はどんな気持ちでしたか?

杉元:
そうですねー、今回、外部から投資を受けたのは初めてだったので確かに不安はありました。けど、担当の平田さんが我々のチームに足りない部分をしっかり第3者目線で寄り添って考えてくれたことで、その不安も徐々に薄れていきましたね。

平田:
投資家と起業家は同じ船に乗るとはよくいうけど、起業家の方達が感じている不安をどこまで共感してもらおうと努力をしても、僕はそこには絶対乖離があると思ってるんですよね。その乖離を少しでもなくす努力の一環として、投資をする相手の「人柄」はとても大切にしています。杉元さんは、いくつか担当している投資先の方々の中でも、圧倒的な巻き込み力を持っていて、気がついたら僕もいろんなことに巻き込まれていましたね(笑)

杉元:
うちの神輿にもきてくれたもんね(笑)その時、とても楽しんでくれてたのがすごい印象に残ってる(笑)

それに、2回目の投資を受ける段階で事業計画を作ったんですが、その時に夜10時から夜中の3時まで平田さんが相談に付き合ってくれたことなどもあって、今では一番の思い出ですね。

平田:
スタートアップの事業計画はどこまで意味があるのかという議論はいろいろあると思います。僕も事業計画をただ作ることには意味がないというのは正しいと思っています。ただ「事業計画を作ることで将来の事業の解像度が上がること」に僕はとても意味があると思っていて、今回も杉元さんと一緒に夜な夜な事業計画を作ったことをきっかけに事業の裏側を知ることができました。

杉元:懐かしいですね(笑)

平田:
ここまで来ると、The First Moversと僕の株価がだいぶ上がってると思うので(笑)、次にThe First Moversに参加して、改善してほしいなと思う部分はありますか?

杉元:
一つは、ビジネス用語などを僕が全く知らなかったこともありますが、個人個人が抱えている問題って全然違うと思っているので、このプログラムが始まる前に、それぞれ個人のわからないことや悩みを拾い上げる仕組みがあるとよかったかなって思います。僕でいうと、ビジネスについて学ぶおすすめの動画だったり、本だったり、事前に教えてもらえたらありがたかったですね。

平田:
そうですね。いざやってみようとすると、難しい内容も多いですしね。ありがとうございます。最後に、創業初期のスタートアップの方々に一言お願いします!

杉元:
今それぞれいろんな状況の人たちがいると思いますが、もし事業を成功させるための何かのパズルがかけていたり、壁にぶつかっている人がいたらサムライさんに相談してみるといいかなって思います。まずは、サムライさんの理念にある通り「できるできないでなく、やるかやらないか」で挑戦してほしいなって。

平田:
ありがとうございます。
EVERETをThe First Moversのフェーズ1で採択させていただいて、ここまで一緒にやってこられたのも、杉元さんの人柄だったりチームだったりが、僕たちとうまくマッチしたからだと思っています。スタートアップの方々は、例えこれまで縁もゆかりもない人であっても、これからまだ見ぬ世界の実現のために新たな挑戦ができる人がいれば、ぜひこのプログラムに参加していただけたら嬉しいです。


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