Cosmos Hub 3 アップグレード提案
Cosmos Hubのメインネットが今までのCosmos SDKのコードベースから新しいGaiaのコードベースに切り替わり、Cosmos Hub 3へとアップグレードされる提案がなされています。提案が承認されると、ネットワークは9/24に生成される予定のブロック高 1,933,000 の1時間後に切り替わる予定ですが、デリゲートされている方は何も対応の必要はありません。今回のアップグレードについての内容を少しまとめていますので参考にしてください。
最新の有効な提案です『Cosmos Hub 3 Upgrade Proposal D』。
Figment Networks — Cosmos Hub 3 Upgrade Proposal D
https://docs.google.com/document/d/1Ik2qbI2FdJQLeM128fWcsmXwbe-SzaHiEiDSnq9kea0/edit
承認されたProposal Aにおいて今回のCosmos Hubアップグレードの要旨がまとめられており、Proposal Bでは以下の4項目が決定される予定でした。Proposal BとProposal Cが現在無効となり、Proposal Dでコードベースを切り替えるブロック高や新しいジェネシスファイルの生成手順についてまとめられています。以下がProposal Dで提案されている内容です。いまこの提案の承認を待っています。
- ソフトウェアのハッシュ値
- Cosmos Hub 2からステートをエクスポートするブロック高
- ジェネシスタイム
- 新しいジェネシスファイルの生成方法
Proposal A
Proposal B
Proposal C
https://hubble.figment.network/cosmos/chains/cosmoshub-2/governance/proposals/15
今回のフォークはCosmos Hubのソフトウェアであるgaiaのリポジトリが切り離されてから最初のアップグレードです。前回のフォークからガバナンスで承認された提案には以下の4つが存在し、今回のアップグレードで取り込まれています。この点はデリゲートしている方にも多少関係してくると思います。
- Community Fund Proposals — コミュニティファンドが資金プールからAtomを拠出できるようにする提案です。この資金はコミュニティに必要な開発やインフラのために使用されるべきです(提案原文)。
- Only Burn Governance Deposit On Vetoed Proposals — これまでは提案が拒否された場合、デポジットはバーンされていました。この提案は
vetoed
されていない限りは、拒否された提案に対するデポジットをバーンしないようにするものです。 - Security Hard Fork — 0.34.6系リリースに発見された重大なセキュリティ問題に対応するための提案です。詳細はこちら記載されていますが、21日間の
unboding period
をデリゲータやバリデータがバイパスすることができる脆弱性のようです。この問題がフィックスされます。 - Increase Max Validator Set Size — 当初のロードマップの予定とは異なりますが、バリデータのセット数を増やす提案です。今回のアップグレードで現在100ノードであるバリデータ数が125ノードまでアクティブとして認識されるようになります。従って担保として必要なAtomの下限に余地ができ、多くのバリデータに機会が与えられます。現在バリデータとなるためには $200,000 程度のデリゲート総額が必要です。
アップグレードの時間は9/24に生成される予定のブロック高 1,933,000 の1時間後と発表されています。1,933,000までのブロックのステートを新しいソフトウェアへインポートして稼働させます。1,933,000はブロックの生成速度にばらつきがあるために具体的な時間は分かりませんが、9/17現在において試算を行うと以下のような可能性が考えられます。
2019/9/17 13:00のブロック高 1,841,700 を基準として、1,933,000ブロックまで何時間かかるかを複数の平均ブロック生成速度を使用して求めます。
- 172.4時間後(ブロック生成速度平均 6.8秒)で2019/9/24 17:24
- 177.5時間後(ブロック生成速度平均 7.0秒)で2019/9/24 22:30
- 182.5時間後(ブロック生成速度平均 7.2秒)で2019/9/25 03:30
いずれの場合もSanka Networkではアップグレードをサポートできる体制を整えています。アップグレード作業においては公式リポジトリのアップグレード手順に沿って安全に作業を行う予定です。
お知らせ
■ステーキング事業の提供を始めました!
7月からHashHubでは、Cosmos,Tezos,IOSTの3つのトークンをステーキング出来るサービス「Sanka Network」を提供し始めました。本サービスのご利用をご検討の方は、下記のWEBサイトからお問い合わせください。
Sanke Network:https://www.sanka.network/
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