本当の自分がやりたいこと、とは?

佐々木正悟
Sasaki Shogo
Published in
1 min readSep 15, 2016

心理学では、「本当の自分」というものの実在性について、かなり疑わしいとする立場が主流になっている気がする。

そもそも「自分」というのが錯誤の一種ではないかという主張も真剣に検討されている。

「本当の自分」というのはよく「他人の期待に応えるものではなく」という文脈をともなっていることが多い。

そういう文脈でいちおう考えてみる、ということには意味があるとしても、他人をなるべく介在させない「本当の自分」というものは、どのようにして成立しうるものなのか。

わき水と川と海。私たちは便宜上、ここからここまでわき水で、ここからここまでが川で、以降が海、と指さすことはできるが、実際にそれらはつながっているので、「川だけ純粋に取り出す」というのは思考の仮定以上のものではあり得ない。

「本当の自分」を「他人」から切り出すというのも、これとよく似ていると、思う。

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