Chromebookに開発環境をセットアップして、Auth0 のサンプルアプリケーションでログインを試す

Letticia
Satsangah
Published in
7 min readJul 28, 2019
Photo by Steve Halama on Unsplash

先日、「Go_SaaS 三種の神器オンボーディングセミナー 1 〜東京〜 」を聴講してきました。

ここで紹介されていた3つのうちの1つ 、認証・認可プラットフォームであるAuth0のサンプルアプリケーションを、Chromebookだけで試してみようというのが今回の趣旨です。
なおこの記事は、Linux(ベータ)が有効になっていることを前提とします。僕はPixelbookで試しました。

下準備―開発環境のセットアップ

まずは必要な開発環境のセットアップが必要です。ちゃんとオフィシャルな解説ページがあって、そこを参照しながら進めましょう。

Dockerです。今回用いるAuth0のサンプルアプリケーションはDocker環境で動くようになっているので(それ故、セットアップがすぐ終わって動作試験ができます)、まずはDockerをインストールします。

Auth0の設定

未登録の方は、Auth0にサインアップして、諸々自由に試せる環境を手に入れましょう。ログイン試験用のアカウントも作っておくといいでしょう。

テナントを一個作り、アプリケーションを作成します。
左側のメニューから「Applications」を選び、右側、オレンジ色のボタン「Create Application」を押下します。

Create Application 画面に遷移するので、名前とApplication Typeを選択しましょう。今回、Typeは 「Single page web applications」としました。

Create application の画面

Applicationの雛形めいたものができあがると、遷移した先で「What technology are you using for your web app?」と聞かれるので、今回はVueを選びます。

Vue を選びましょう

すると Quick Start が表示されます。今回はサンプルアプリケーションを試したいので、「DOWNLOAD SAMPLE」をクリックしてダウンロードしましょう。

DOWNLOAD SAMPLE を選びましょう

こういうふうに設定してね、起動してね、っていう解説とダウンロードボタンが表示されます。ボタンを押下して、vuejs-01-login.zip を取得してください。Chromebookでは「ファイル」アプリで マイファイル → ダウンロード 内にあるのが確認できるので、展開した上で マイファイル → Linuxファイル に移動しておきましょう。

サンプルアプリケーションをダウンロード

「ターミナル」アプリを開いて、先程コピーしたフォルダまで移動して、下記コマンドでサンプルアプリケーションを起動します。

~/auth0/01-login$ sudo sh exec.sh

(sudoが不要になる設定をしていない場合)sudo が必要なので忘れないようにしましょう。コンテナのビルドが始まるので、ちょっとだけ時間がかかります。

その間に、Auth0側の設定をしましょう。Settings タブに移動して、

  • Callback URL → http://localhost:3000/callback
  • Allowed Web Origins → http://localhost:3000
  • Allowed Logout URLs → http://localhost:3000

と設定します。

設定を変更します

ここまでで設定は完了です。

ログインを試す

さて実際に、Chromebookローカルで動いているアプリケーションと、Auth0との連携を試してみましょう。

まずは

http://localhost:3000/

をChromeブラウザで開いてみましょう。

右上の「Login」を押下すると、Auth0でのログイン画面に遷移します。

連携したサービスのアカウント、もしくはメールアドレスとパスワードでログインすると、ローカルで動いているアプリケーションに戻ります。

右上、ログインボタンがあった箇所が、アカウントのアイコンに変わっているのが確認できると思います。

ここまでで動作確認まで含め完了です。開発といえばMacかLinux、もしくはWindows機が必要だと思われがちですが、Chromebookでもできるぞってことがわかりました。冒頭でリンクしたChromebook Developer Toolbox の解説はかなり充実してて、見てみるだけでも色々できるんだなと思えます。

今回はCrostini(Linuxベータ)対応のChromebookをお持ちで、かつ認証・認可に関心がある人向けの記事ですが、開発環境のセットアップはもっと多くの人の役に立つと思います。

Chromebookをお持ちの方、是非試してみてください。

参考

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Letticia
Satsangah

Engineer at National Institute. /Buddhist Monk (Jodo Buddhism).