講座の後、疲れるどころか、カンボジア人の受講者がもっと元気に

学びが持つ本来のエネルギー

Kenji Nakamura
SD-LAB
6 min readNov 22, 2016

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「なんで2日間、しかも1日中講座を受けた後の方が受講生が元気になってるんだ?けんじ、何か薬でもあげたのか?俺にはわけがわからん!」

先日、カンボジアのシェムリアップにて、1日8時間の2日間ぶっ通してでとある講座を行いました。上のセリフは、この講座の依頼者で、この街で有数のカンボジア人事業家のもの。

講座の内容は、この会社のマネージャーや未来のマネージャーたち25人に、マネジメントに関わる講座をやってくれというもの。英語で合計16時間も行う講座は初めての経験でした(クメール語の通訳にも入ってもらいました)。

講座の後のパーティーでは、みんな口々に学んだことを復唱したり、議論したりしていました。学んだことを熱くオーナーに語り、僕の講座をもっと受けたいと直訴までしてくれる人もいました(逆にこっちがありがとうと言いたい!笑)。講座から4日経った今、すでに受講者たちの実践報告も届いています。

まさに、人間が持つ学ぶことへのパワーが爆発した感じでした。

学ぶことが本来持つパワー

僕のミッションは、

人々の学ぶ力、可能性を信じ、引き出すこと。それを成果に結びつけれるようお手伝いすること。その積み重ねによって、良いリーダーと良い組織を増やすことで社会に貢献することです。

このことは、発展途上国の人々にとっての自立的で持続可能な発展につながると信じています。言葉を変えれば、これが僕にとっての国際協力のカタチです。

ありがたいことに、僕はすでにいくつかの経験から、カンボジア人にとっても学ぶことは楽しいんだということは知っていました(以下の記事に書いています)。もう1つの大切なことは、受講者自身が、それぞれが本来持っている学ぶ力に気づいてもらうこと。

そのために、以下のことをしました。

  • 良い学びの前提条件であるリラックスできる環境や雰囲気作り
  • カンボジア人にもなじみやすいアイスブレーク
  • 学習効果が低いことが実証されている一方的な講義型ではなく、学習効果が高く、カンボジアで機能すると僕が考えているチーム学習
  • 実際に手や体を動かしながら練習してもらう
  • 問いかけ、個人・チームで考えてもらい、自分たちでフィードバックしてもらう
  • 出た意見をみんなで認め、さらにフィードバックする

この過程で、受講者に、受け身ではなく主体的な学習モードになってもらいました。そして、「あれ?これって自分が思ってたことだ。意外と自分ってすごいんじゃ?」「なるほど!そういうことか!でも、自分は何かを教わったんじゃないぞ。自分で学び取ったんだ!」と感じてもらえるようにしました。ここが一番のポイントだと思います。

僕らも経験があるはずです。自分でがんばって考え、何かを理解できた時の喜びを。「アハ。嬉しい。」というような経験を。あの充足感というか、自己重要感というか、達成感というか、あの感覚って魂のご馳走だと思うんです。

この積み重ねが、自分から自信を取り戻していくこと、自尊心を満たすこと、セルフイメージを引き上げることにつながります。ここで得られる自信は、人に何かを言ってもらったから、人に認められたから得られる自信とはちょっと違います。自らの内側から湧き出るものです。

実際、講座では、こうしたアハ体験を積んでもらううちに、受講者の目の輝きがどんどん増していきました。その結果、受講後のほうがみんなエネルギーを増したんだと思います。これが、学ぶことが持つパワーなんだとあらためて実感しました。

追伸

僕はまだ日本とカンボジアでしか、こうした講座はやったことがありません。だからこの講座が世界中で役に立てるかなんて断言できません。ただ、今回の経験を通して、すべての人には学ぶ力があって、可能性にあふれているというのが確信に変わりました。あとは自らの成長あるのみです。

来年はフィリピンへの出張講座の依頼をいただいています。バングラデシュ、フランス、アフリカのニジェールでの講座開催の話も来ています。講座の内容、ファシリテーションの質を常に向上させつつ、ご縁をいただいた国でパートナーを作って、こうした学びを広げていきたいと思います。

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