Echelon Asia Summit で各国予選を制した東南アジアスタートアップ

おおつきゆい
SEA Start-up
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7 min readJun 15, 2015

シンガポールを拠点とするテック・ニュースメディア e27 が開催するスタートアップ・カンファレンス Echelon Asia Summit 2015が6月23日〜24日、シンガポールで開催される。Echelon Asia Summit 2015では各国予選で勝ち残ったチームしかプレゼンや展示をすることができない。

東南アジアの国々の各国予選で審査員賞を受賞したチームを取り上げたいと思う。

インドネシア:MakanLuar

インドネシアの飲食店レビューサイト兼予約プラットフォーム。

創業者は、Kunal Narang氏とHiro Mohinani氏。設立は、2013年3月。

Narang氏は、今後5年でUS$4MからUS$6Mの年間売上高を見据えている。

ジャカルタの飲食店が中心で、100以上のレストランと提携している。現金ポイント制度を設けたり、割引制度、GrabTaxiと提携など、新しいことに挑戦しているが競合が増えているため、今後の成長が明暗を分ける鍵となるだろう。

マレーシア①:ChaseFuture

留学生向けの大学入学支援サービス。各大学の受験プロセスに詳しい専門家と海外大学・大学院への入学を志望する学生をマッチングさせる。上海中心で、今後も留学志願者が多い地域に広げていくという。

CEOは、Greg Nance氏。エンジェルなどからシードラウンドUS $400,000の投資を受けている。

ちなみに、聴衆賞にサービス業界向けの口コミサイトRecomnが選ばれた。

マレーシア②:MaidEasy

パートタイムで清掃の予約ができるプラットフォーム。日付、時刻、アドレスを入れるだけで予約完了。クリーニング業者と提携しており、評価システムもついている。当日予約システムはまだ整っておらず、72時間前までの予約が必要だ。

CEOは、Azrul Rahim氏。設立は、2015年1月。これからマレーシア全土に広げていくつもりだという。そのためにも、US$500,000の調達を目指している。初月から利益を生み出している。

フィリピンPawnHero

質屋をベースとした金融オンラインサービス。オンラインで始めたのは東南アジアで初である。

CEOは、David Margendorff氏。設立は、2014年1月。Hatchd Digitalや2GO Travelからシードラウンド(投資額未公開)の投資を受けている。

シンガポール①:SellInAll

マルチチャネルeコマースソフトウェア。eBay、Facebook、Pinterest、 Shopifyなどと提携しており、登録しすぐに販売できる。

10年以上eコマース業界で活躍してきた人々によるチームだそうだ。

シンガポール②:Jewel Paymentech

eコマースの予測分析から銀行や支払いファシリテーターのための自動化されたリスク管理プラットフォーム。

CEOは、Sean Lam氏。設立は、2014年。

シンガポール③:nanu

無料通話アプリ。2014年8月にローンチ後、急速にインドで普及しインドで50%のユーザーを占めている。Martin Nygate氏 (父、CEO)とDaniel Nygate氏 (息子)の親子で起業。2G回線を利用していて、どこの地域にいても確実につなげることを目的としている。Gentay Communicationsや日本の投資家から投資を受けている。また、最近シンガポールのCreative Technologyの創業者・元CEOであるSim Wong Hoo率いる投資グループから多額の投資を受けた。

タイFlow Account

タイ国内の中小企業に特化した手軽なオンラインクラウド会計システム。複雑な会計ソフトでもなく、専門的な機能がないExcelでもないシンプルな会計ソフトを目指している。

CEOは、Kridsada Chutinaton氏。2014年1月設立。

ベトナムWiindi

顧客の購入データなどから好きな製品を集め価格がわかるオンラインストア。販売業者も、販売タイミングや在庫状況などのためリアルタイムで購入を知ることができる。

CEOは、Le Phuoc Phuc氏。2013年8月設立。

参考

http://trak.in/tags/business/2014/08/05/nanu-free-voice-android-app/

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おおつきゆい
SEA Start-up

早稲田大学文化構想学部二年生 8月からシンガポールへ留学 トビタテ留学JAPAN二期生