コラムやエッセイを書く時の「題材」の見つけ方ーー吉田潮×中川淳一郎×イケダオソト「コラム・エッセイの書き方講座&雑文執筆依頼を受ける方法」

黒子のような役割を果たすものから、自己表現するものまで、幅広くある文章の仕事。その中でも、書き手として挑戦してみたいことの一つに、コラム・エッセイを挙げる人も少なくないではないでしょうか。

ただ「何を書けばいいのか?」「何を題材にすべきか?」迷う人も多いはず。そこで、コラム・エッセイを書くプロのお話を聞いてきました。

参加したのは、ライター兼絵描きの吉田潮さんと、ネットニュース編集者・PRプランナーの中川淳一郎さんが登壇したイベント。お二人の視点から、コラム・エッセイのリアルな話が、展開されていきました。

今回は、イベント内で出た「コラム・エッセイの題材を見つけ方」にスポットを当てて紹介していきます。

コラム・エッセイの題材はどう見つけるか

コラム・エッセイを書こうと思ったとき、テーマや題材が必要になってきます。では2人は、どうやって見つけているのでしょうか?

中川「僕の場合、日常の中で「イライラ」したり「むかついたり」したことをメモするようにしてます。例えば、行列のできているラーメン屋さんで、店内でおしゃべりしながら長時間居座っている学生を見ると「学生 ラーメン屋 行列 」といった感じで、簡単にメモをします。要は、喜怒哀楽どれかの感情が動いたときのことを、リストアップしておくわけです」

コラム・エッセイと聞くと、自分の中にあるもの、つまり経験を表現しようと考えますが、中川さんは『ささいな日常に目を向け、外からネタを発掘することが大事』だと語ります。外からネタを発掘することが、コラム・エッセイを継続して書くための秘訣だともおっしゃっていました。

吉田さんも、中側さんと同意見。彼女の場合は、テレビの情報がアイデアのタネとなるようです。

吉田「コラム・エッセイというのは『私はこれがいいたかったんだ!』と共感を呼ぶためのものです。なので私は、視聴者の代弁者のように、テレビの悪口を書くと、面白いなって思ってもらえるなという実感がありますね。嫌いなことだったり、嫌なことを書く方が筆が進むんです(笑)」

日常、のなかで違和感を感じていることは多々あると思います。それを言語化するだけでも、共感を呼ぶコラム・エッセイというものは、書けるのかもしれません。

この発言を聞いて連想したのが、漫画家の藤子・F・不二雄氏が残した言葉。

「人並の人生経験に乏しい人は物書きには向いていない」だとか言われますが、私の持っている漫画観は全く逆です。人はゼロからストーリーを作ろうとする時に「思い出の冷蔵庫」を開けてしまう。自分が人生で経験して、「冷蔵保存」しているものを漫画として消化しようとするのです。それを由(よし)とする人もいますが、私はそれを創造行為の終着駅だと考えています。

自分の経験は確かにオリジナルですが、ネタは限られているはずです。つまり、「思い出の冷蔵庫」の中に入っている食材を、すべて消費してしまえば、ネタは尽きてしまう。自分の経験ではなく、外にあるネタをいかにコラム・エッセイに落とし込むか。これが継続するための秘訣なのかもしれません。

2人とも、題材の見つけ方で共通するのは、外に目を向けていること。外に目を向けながら、自分の感情が動く部分をチェックしておくことで、ささいな日常からも、コラム・エッセイの題材を見つけられるはずです。


題材を見つけた後、コラム・エッセイに落とし込む作業は以前こちらの記事でご紹介させていただきました。

その事実対して「自分はどう考えたのか?」という問いを自分自身に投げかける。そして、ロジックに基ずいて、文章のつながりを考えていく。最終的に、言葉の1つ1つにフォーカスし、「こう読まれてほしい」という思いを宿していけば完成です。


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