共有と深掘りを繰り返して企画を磨く — 『sentenceゼミ』第5回開催

haruka mukai
sentence
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4 min readJul 28, 2017

『sentenceゼミ』第5回目の講義が6月23日に開催されました。全8回・約4カ月間かけてライティングに関する講義・レクチャーを行うプログラムもいよいよ後半戦。前回は発信したいテーマを決め、自分のメディアを作る準備を行っていきました。

第5回目では、記事のネタ選定や企画の提案を実践した後で、参加者同士で自分のメディアを作るために意見を交換しました。

企画に欠かせない、何をどう伝えるのかという視点

前回の宿題はsentenceオーガナイザーのモリが運営するメディア「UNLEASH」用の記事企画を考案すること。選んだトピックについて、選定した基準や注目するべき理由を

事前に考え、スライドを作成しました。講義ではさっそく各参加者が用意した企画の提案を行い、互いにで疑問点や感想を共有。「そのトピックを通して伝えたいことは何か?」「類似する事例とどう違うのか?」など鋭い意見が飛び交います。

話し合う中で浮かび上がってきた重要なポイントは二点。一つは「どういう価値を読者に与えるのか」という点。自分が何を伝えたいのか、読者にどんな影響を与えたいかを明確にすることから企画が出発します。

二つ目は、伝えたいものをどのようにアウトプットするかを具体化すること。どういう切り口なら伝わるのか、誰にどう語ってもらうかなど、具体的なアウトプットの方向性を固めていく作業が必要です。

参加者のなかには、取り上げる具体的な事例はハッキリしていても読者に何を伝えたいか具体化につまずいたり、伝えたい想いに対して最適なアウトプットの方法がイメージできなかったり。課題を感じたポイントは異なるようでした。次回以降も話し合いの内容や上記のポイントを踏まえて企画をブラッシュアップしていきます。

問いを通じて「自分は何を伝えたいのか」を探る

その後は、ゼミの後半に進めていくマイメディアの制作に向けて、現時点で描いているイメージを共有するワークを実施しました。ワークでは、参加者それぞれが「どんなテーマ」「誰に向けて」「どんな価値を生み出したい」「自分がやりたいやるべき理由」の4つを発表。聞く側は意見やアドバイスを一切禁止され、相手に対する質問のみを行います。

各々の発表に対して「具体的にどういうこと?」「他のメディアとの違いは?」など、次々と疑問を投げかけます。マイメディアの方向性だけではなく、発信したいテーマにこだわる理由など、発信者自身の根本にある想いを掘り返していきます。

参加者の多くが、答えに詰まりながらも問いに答えるなかで、発信したい価値やその理由が少しずつ明確になってきたようでした。

記事の企画でも、メディアの企画でも、大切なことはもやもやしている段階で誰かに共有してみること。他者からの問いやフィードバックからは、自分一人では思い至らなかった視点や思考のヒントが得られます。次回以降はゼミでもらった質問やフィードバックをもとに、より具体的にマイメディアのイメージを固めていきます。

「sentence」では、スクールの内容を共有する以外にも、オンラインコミュニティでの交流や会員向けイベントの開催を行っています。

ご興味ある方はぜひ入会をご検討ください。下記のリンクより受け付けています。

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haruka mukai
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Writer for

Journalist focused on the intersection between Media and Society. Contributing to Forbes Japan, UNLEASH, AMP, GIZMODO JAPAN, FUZE and others.