書き手にとっても重要な「編集」の視点や、ライターである前に大切にしたい、本質的な「問い」ーライティング・ピックアップ

ヨシダユウキ
sentence
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5 min readApr 3, 2017

sentenceが運営するオンラインサロンでは、文章やメディアに関する記事の共有、ライティングに関するQ&A、書いた記事に対する相互フィードバックなどのコンテンツを提供しています。

オンラインサロンに投稿された文章やコンテンツに関する記事の中から、ピックアップして紹介します。

過去の「キュレーション」はコチラから。

書き手にとっても重要な「編集」の視点

「北欧、暮らしの道具店」編集チームの働き方に関する記事です。この記事に登場する岡本さん、津田さんは、前職で編集経験がまったくなかったと言いますが、そこからどう思考錯誤して現在のチームで仕事をしてきたのかが語られています。

岡本:たしかに自分の記事の読み方の視点が変わりますね。人が書いた文章は、例えば言葉の重複や、リズム感が悪いなということも気付きやすいです。

津田:それを繰り返していくと、自分の文章を読み返す際も、どこを見たら良いのかということがわかってくると思います。

編集の視点は、編集者だけに求められるのではなく、自分の文章を自分自身でチェックしなければいけない書き手にも重要な視点です。sentenceでも「記事フィードバック」といって、コミュニティに参加している会員が書いた文章にコメントを入れる取り組みを行っています。他の人が書いた文章をチェックすることで、自分が書いた文章の見え方もまた変わってくるかもしれません。

ライターである前に大切にしたい本質的な「問い」

イベントピックアップでも紹介した、カツセマサヒコさんと朽木誠一郎さんが登壇したイベントのレポート記事です。ライターの活躍の場は多岐にわたりますが、このイベントでは「読モライター」と「職人ライター」、二つの立場で話が展開されています。

誰かに、多くの人に、自分が大切だと感じている“何か”を届けたくて、僕らはライターという仕事をやっている。

複雑化するライターの仕事ですが、その分かれた枝葉にこだわることなく、「自分は何を伝えたいのか」「自分にとって何が大切なのか」といった、本質的な問いも見失わないようにしたいですね。

生産性向上のために「休養」をタスク化する考え方

タスク管理術と聞くと、生産性を高めるツールの使い方であったり、具体的な手法であったりを思い浮かべると思います。しかし、この記事では具体的なノウハウではなく、タスク管理の考え方が紹介されています。

まっさらの手帳、あるいはインストールしたばかりのアプリに最初に記入するべきは、「最も重要で」「最も実行の容易な」タスクなんですよ。これを軸にして予定を立てるべきなんです。はい、具体的にそのタスクとは何か。休養です。何もしないというタスクです。

「仕事が終わったら」、「一区切りついたら」と、仕事に比べて後回しにされがちな休養ですが、休養もタスク化してしまうと、積極的休養ではありませんが、本当の回復が望めるかもしれませんね。

読み手が興ざめしないためにできる、書き手としての配慮

BuzzFeedの広告は記事広告ではありません」という記事を受けて書かれたコラム記事。「BuzzFeedの記事は制作側と読み手側、どちら側から見るかによって意見が分かれる」とした上で、読み手側にとっては記事広告でもスポンサード広告でもどちらでもいいが、作り方にとっては、両手法には明確な違いがあるということが述べられています。

読んでいる途中で製作者の意図が見えてしまうと、読者も興ざめしていまします。そうではなく、「自然と伝えたいことが伝わっている」、「純粋に面白い」、そう感じさせる配慮が、書き手にも必要なのかもしれませんね。

sentenceが運営するオンラインサロンでは、今回記事で紹介したようなライティングにまつわる記事の共有や、会員による記事への相互フィードバックを行っています。ご関心のある方はぜひsentenceをチェックしてみてください!

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ヨシダユウキ
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鹿児島県生まれ 24歳 ライター。 阿蘇好き