渋谷でデザインエンジニアリング

st44100(子役)
Shibuya design engineering
4 min readJan 22, 2019

このmediumの一連のストーリーは、渋谷で働くエンジニアとデザイナーによる、デザインとエンジニアリングの試行錯誤や知見をアウトプットしていく場所です。

Photo by Jérémy Stenuit on Unsplash

ここ1年ほど社内の有志が集まってデザイナーとエンジニアが、普段の業務とは別で部活動的に、デザインとエンジニアリングの越境領域での活動を行なってきました。

一つ一つの具体的な活動については今後の記事として、このmediumのシリーズで公開されて行くつもりですので、乞うご期待。

この記事では道玄坂の上のあたりにある会社でデザイン・エンジニアリングという活動が始まったのかということを簡単に書いておこうと思います。

私自身はフロントエンド・エンジニアなのですがクライアントサイドの開発で起こる問題や不都合の大半はデザインとエンジニアリング両方に関わっている場合がほとんどで、より良いUIの開発にはデザインとエンジニアリング両方が共通の課題として取り組まないとダメなのではと考えていました。

一昔前ではWebデザイナーという肩書で、一人の人がUIのデザインを実装まで、すべて一人でやることはよくあることした。この時代のWeb開発ではデザイナーとエンジニアの境界線が今よりずっと曖昧だったように思います。中にはディレクションから実装までこなすようなWebデザイナー普通にいました。

しかし最近のWebやアプリの開発でそういう風に開発しているケースは、かなり少なくなってきているように思います。デザインのトレンドや技術の複雑性がどんどん増している傾向にあって、一人の人が全ての領域のトレンドをキャッチアップしていくことはとても難しくなっています。

アプリのクライアントサイド開発だけでみてもiOS/Androidそれぞれ言語やプラットフォームの定めるガイドラインなど様々なもの違います。更に毎年OSや端末、開発環境のアップデートが行われるのが当たり前になっているので、それらの情報にキャッチアップするでけでも、かなりの時間と労力が必要になります。

市場で競争力をもったプロダクトを作るためには、最新のデザインと技術のトレンドに乗っていることが不可欠で、職種や役割の専門性が高くなっています。結果として1つのプロダクトに様々な職種の人たちが関わるようになってきています。

職種が細分化され、他職種で構成されるチームで開発するようになると、専門領域が違うメンバーがどうやってお互いにうまく連携するかが問題になってきます。UXデザイナーはこういってる、UIのデザインはこうなってる、このUIはパフォーマンスに影響がある、OSの新機能でこういうものがある、などなど。

お互いに高度な専門知識を持つ人が自分の能力を100%使って仕事した場合、専門性をぶつけ合うことになるのは当たりまえで、むしろそういう専門性のぶつかり合いのなかで、自分ひとりでは考えつかないようなアイデアや解決策が眠ってるように思います。

お互いの専門性と能力を活かせる環境や方法があれば、高い品質で競争力のあるプロダクトを作れるのではないかと思います。

そこでデザイナーとエンジニアが共通の課題や話題に取り組める場所として、デザインエンジニアリングという活動を社内で初めてみることにしてみました。

https://medium.com/@Kinya_Tagawa/ideとデザインエンジニアリング-4a0608c4b0c0

同じようにデザインとエンジニアリングの両方に興味を持つメンバーを募って、デザインエンジニアリングという分野で色々なことを試してみることになりました。普段はなんとなく自分の持つスキルや専門分野だけでなんとか解決しようとするような問題を、職種を横断して取り組むことで、今までできなかった解決方法やアイデアが出てくるはずです。

一人だとなかなか試しにくいワーク、例えばデザインスプリントのようなものもある程度の人数がいれば、試しにやってみることができるようになります。異なる職種間でのコミニケーションの問題もこの活動のなかでどうすればうまくいくかを色々試して行こうと思っています。

この活動を通して、それぞれの専門性を活かしてよりよいものづくりのためのノウハウや手法が社内に広く浸透していけば大成功かなと思います。

ついでに私たちが社内で持っている課題や試行錯誤の結果は、社外でも役に立つのではないかと思い、ここへ記事を公開していくことにしました。

とはいえ試行錯誤の記録なので、温かい目で見ていただけるとありがたいです。

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