水族館から時雨堂の WebRTC SFU Sora を組み込んだシステムを利用してして、サーバ経由で小児病棟で長期入院をしている子どもたちに HD 画質で映像をリアルタイムに配信する仕組みを使った試みが新聞記事になっていました。
せっかくなので少し詳細を。
この仕組みの画期的なところは小児病棟にいる子どもたちからリアルタイムに水族館の方に気になったらすぐに質問ができることです。
また WebRTC SFU を利用するメリットとして、ブラウザが動くマシンと通信回線さえあれば十分なところです。HD 画質での映像の配信自体はサーバがやりますので、性能が高いマシンや高速な回線は必要ありません。LTE 端末が 1 台あれば十分です。
面倒なことや負荷が高いところはすべてサーバがやってくれます。ちなみにサーバはさくらのクラウドを利用しています。
- HD で高画質なリアルタイムな映像を 5 拠点に簡単に配信できる
- 子どもたちは気になったことをすぐ質問できる
- 視聴側も PC が一台あれば十分でそれを大画面に表示するだけで良い
- LTE テザリングで十分高画質を配信可能
- 配信も視聴もアカウント登録は不要で簡単に始められる
この取組は WebRTC が手軽に利用できるメリットを使った素敵な取り組みだと思います。WebRTC がなければ、この活動をするためにはもっと費用がかかったでしょうし、こんなに気軽に配信を実現できなかったと思います。
特に見る側がインターネットに接続したマシンとブラウザ、そしてカメラとマイクだけがあれば良いのは大きいです。カメラとマイクは最近の PC であればついてます。
アイデア次第で色々な使い方ができるはずとは思っていましたが、時雨堂の WebRTC SFU Sora という製品が、小児病棟に入院する子どもたちの笑顔に役立ってると思うと、とても嬉しいです。
この活動をしている一般社団法人ほほえみパークではスポンサーを募集しています。ちなみに時雨堂では Sora の製品費用やクラウドの費用、サーバのメンテナンス費用などを期間限定ではありますが、負担することでサポートをさせていただいております。
応援したいという方は是非、スポンサーを検討みていただければと思います。