2017 年の早い時期にリリースされる Windows 10 次期大型アップデートで Edge に WebRTC が搭載される
Windows 10 の次の大型アップデート Creators Update にて Edge に WebRTC が搭載されることになる事を、 公式サイトのブログが発表した。
Creators Update は 2017 年の早い時期にリリースされるらしい。元々は 3 月頃という話だったらしいが、早い時期という話に変わったとか。
かなりの急展開ではある。さらに本来は実装予定がなかった VP8 まで積んでくるというのだからこれは驚きだ。
現時点 (Build 15019) ですでにデフォルトで WebRTC は有効になっており、VP8, H.264 も利用可能だ。ただいくつか未実装の機能もある。
- Certificate Management API が未対応なため ECDSA(P-256) な証明書は利用できない
- Promise ベースの RTCPeerConnection が未対応なので、Chrome/Firefox とは書き方を変更することになる
- TURN-TLS が未対応
- VP9 が未対応、Firefox が対応してきたので期待しておきたい。VP9 の再生自体はできるようになるようだ。
- スクリーンシェアが未対応。優先順位はかなり高めなのでそのうち出てくるとは思うが最初はあきらめるしかない。
- マルチストリームには非対応。今後 Unified Plan で実装してくるとのことなので期待したい。
細かい機能が既存の Chrome/Firefox にまだ追いつけていないため、https://github.com/webrtc/adapter のようなライブラリを使うべきだろう。
とはいえ、最低限の機能はそろっている。Creators Update がリリースされたタイミングから Edge は WebRTC をサポートしたと言っていいだろう。Chrome と Firefox に次いで Edge が対応ブラウザに入ってくる。
Windows 10 に最初から入っているブラウザが対応するというのは今後 WebRTC の追い風になるはずだ。