3.0 最後に紹介するのは、マルチストリームの Chrome 対応だ。
まず、マルチストリームとはどのようなものなのかを解説していきたい。詳細は以下に書いてあるので、ここでは簡単に説明する。
マルチストリームの利用をイメージしやすくするとまず、 1:1 で打ち合わせをしているとしよう。ここでどちらかがスクリーンシェアで自身のデスクトップ画面の一部を共有したくなったとする。
通常であれば新しく PeerConnection を開始するところだが、マルチストリームを使う場合は既存のすでに打ち合わせように用意した PeerConnection の内部にもう一つスクリーンシェア用の通信を通せるようにしてしまうという仕組みだ。
つまり PeerConnection を大きな一つのトンネルとして、中を複数車線にするという仕組みだ。この技術はまだ完成された技術では無く、Chrome/Firefox で仕様が異なったりしていた。最先端を行っているのが Firefox だ。
Sora では Firefox のマルチストリームには対応していたのだが、 Chrome には対応していなかった。今回 3.0 で Chrome にも対応した。さらに P2P では実現できない Chrome <-> Firefox での通信を SFU 経由で可能とした。
マルチストリームは WebRTC の基幹となる技術だ。Sora では次の 4.0 リリースでは全てマルチストリーム前提とする予定だ。
Sora に興味を持った方は sora at shiguredo.jp まで連絡を。