Jetson Nano 向け WebRTC Native Client Momo を公開しました

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shiguredo
Published in
4 min readSep 18, 2019

Jetson Nano は NVIDIA が公開しているモジュールです。

小さいながらも 4K@30 のハードウェアエンコーダを搭載していたりします。

Momo では今まで Raspberry Pi や macOS のハードウェアエンコーダに対応してきました。そして今回 Jetson Nano に対応しました。

バイナリの公開

MPEG LA や NVIDIA に H.264 のライセンスを確認を行い、ハードウェアエンコーダのみの対応であれば問題ない事がわかりましたので、バイナリを公開していきます。

Jetson Nano と 4K@30 対応のカメラがあれば、すぐに WebRTC で 4K@30 が Jetson Nano から配信可能です。

ソースコードの公開

Jetson Nano 対応のソースコードは Apache License 2.0 として公開しています。ライセンスの範囲で自由に使ってもらって構いません。

ビルドツールの公開

Jetson Nano で動作する Momo のバイナリを Docker 上でクロスコンパイルできるビルドツールもソースコードと合わせて公開します。

WebRTC はビルドが複雑ですが、それを気にせず気軽にビルドできる仕組みを提供しています。

利用方法

まずは RC 版として公開して、バグなどを修正していきます。フィードバックは Discord でお願いします。

上記から momo-19.09.0-rc1_ubuntu-18.04_armv8_jetson_nano.tar.gz をダウンロードして展開してもらえればすぐに利用可能です。

受信側で H.264 を指定することで Jetson nano に搭載されているハードウェアエンコーダを利用する事が可能になります。

今後

Jetson Nano 向けで残ってるのは HDMI to CSI-2 ですが、 Jetson Nano 対応版のハードウェアが気軽には手に入れられなさそうなので、ゆっくりと待つことにします。

それよりは 4K@30 のハードウェアエンコーダを利用して Sora を利用した Simulcast を実現できればと考えています。

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