Jetson Nano 向け WebRTC Native Client Momo を公開しました
Jetson Nano は NVIDIA が公開しているモジュールです。
小さいながらも 4K@30 のハードウェアエンコーダを搭載していたりします。
Momo では今まで Raspberry Pi や macOS のハードウェアエンコーダに対応してきました。そして今回 Jetson Nano に対応しました。
バイナリの公開
MPEG LA や NVIDIA に H.264 のライセンスを確認を行い、ハードウェアエンコーダのみの対応であれば問題ない事がわかりましたので、バイナリを公開していきます。
Jetson Nano と 4K@30 対応のカメラがあれば、すぐに WebRTC で 4K@30 が Jetson Nano から配信可能です。
ソースコードの公開
Jetson Nano 対応のソースコードは Apache License 2.0 として公開しています。ライセンスの範囲で自由に使ってもらって構いません。
ビルドツールの公開
Jetson Nano で動作する Momo のバイナリを Docker 上でクロスコンパイルできるビルドツールもソースコードと合わせて公開します。
WebRTC はビルドが複雑ですが、それを気にせず気軽にビルドできる仕組みを提供しています。
利用方法
まずは RC 版として公開して、バグなどを修正していきます。フィードバックは Discord でお願いします。
上記から momo-19.09.0-rc1_ubuntu-18.04_armv8_jetson_nano.tar.gz をダウンロードして展開してもらえればすぐに利用可能です。
受信側で H.264 を指定することで Jetson nano に搭載されているハードウェアエンコーダを利用する事が可能になります。
今後
Jetson Nano 向けで残ってるのは HDMI to CSI-2 ですが、 Jetson Nano 対応版のハードウェアが気軽には手に入れられなさそうなので、ゆっくりと待つことにします。
それよりは 4K@30 のハードウェアエンコーダを利用して Sora を利用した Simulcast を実現できればと考えています。
Jetson Nano 購入
購入は安心と信頼のスイッチサイエンスをおすすめします。
4K@30 カメラ
動作確認にも使ってる以下をおすすめします。安くて高画質です。