Sora Lite は Sora Labo に生まれ変わりました。
時雨堂が開発、販売している WebRTC SFU Sora を非商用であれば無料で使える Sora Lite ですが、さくらインターネットさんによるスポンサードを経て、 Sora Labo として運用していく予定です。
まとめ
- さくらインターネットさんがスポンサーになってくれた
- さくらのクラウドへ移行する
- Sora Lite から Sora Labo へ切り替える
- 「うまくいかない」環境を提供していく
さくらインターネットによるスポンサード
pixiv さんとさくらインターネットさんが共同で提供している ImageFlux Live Streaming では WebRTC to HLS を提供しているんですが、この WebRTC の部分には WebRTC SFU Sora が使われています。
そして、今後 ImageFlux Live Streaming では WebRTC to WebRTC を提供していく予定です。という話がでて色々お話させていただいた時に「もしよければ Sora Lite のサーバを御社にスポンサードしてもらえたりしませんか？」とさくらインターネットさんに持ちかけたら、快諾いただいた上に恐ろしい速度でサーバ（とルータ＋スイッチ）を提供いただきました。本当にありがとうございます。
さくらのクラウドへの移行
11 月中には Vultr からさくらのクラウドへ移行予定です。さくらのクラウドへ移行することでなんと！！！転送量課金を気にする必要がなくなりました。
Vultr では 3T を超えたら課金というのがありました。しかし、さくらのクラウドはデータ転送量による従量課金というのはありません。ありがたい限りです。
さらにルータ＋スイッチまで用意いただいてかなり転送量に余裕があります。正直無料でこれは詐欺なのでは？と思ったりします。皆さん是非沢山使って検証してください。
そして ImageFlux Live Streaming を契約してください。当たり前ですが時雨堂も潤いますので。
Sora Lite から Sora Labo へ
転送量に不安がなくなった事もあり、ちょっとやりたいことが出てきたので Sora Lite から Sora Labo と名前を変えることにしました。
そもそも社内から Sora Lite わかりにくいという不満を頂いてたというのもあります .. 。
新しいサービス名は WebRTC SFU Testing Service 「Sora Labo」です。
なぜ Sora Labo なのかというとそもそもこのサービスは「サービスで利用されること」を想定していません。というか実際問題、アプリ連携機能を一切利用できないため、あくまで個人が WebRTC SFU を試すために使うがのが前提です。
そして検証って「うまくいくことだけ」やるのは簡単なんですが「うまくいかないこと」を検証するのって難しいんですよね。
その「うまくいかない」を機能として提供していきたいと考えています。
今後提供していきたいもの
まず考えているのが TURN-TCP や TURN-TLS を強制的に利用する機能です。ネットワーク環境を用意する必要なく強制的に接続を TURN-TCP にできたりするというのを考えています。
また帯域制限です。TCP は安定してるけど UDP は不安定などを実現できればと考えています。
また「定期的に勝手に不安定になる」なども用意したいなと思います。カオスモンキーのネットワークっぽいのをイメージしてもらえればいいかと思います。
この設定を有効にしておくと特定のチャネルでは定期的に不安定になるという感じです。
これらの設定はすべてチャネル ID に #unstable とか #turn-tls とかのハッシュタグっぽいのを入れることで実現したいと考えています。
イメージとしては以下のようにチャネル ID を指定する感じで TURN-TLS しか使えない状況で、ネットワークは不安定で、回線速度の最大値が 128kbps なんて指定ができる感じです。
voluntas@sora-labo-test#unstable#turn-tls-only#max128kbpsどうですか？この検証環境がとても欲しくないですか？私は欲しいです。
この「うまくいかない」環境の結果を自社製品の開発にフィードバックしていくことで、より自社製品の強みを作れるとも考えています。」
