「効率的な仕事ぶり」とはよく言ったもので、キャリアウーマンになるのは難しい。「仕事」と一口に言うが、この世で効率を問われるのは仕事だけではない。特に大学生は授業・研究室(ゼミ)・サークル・バイト・インターン等々、本来的な仕事ではないものの、様々なものをこなしている。世にいう「タスク」というものであり、これが多いと「タスクが多すぎて死ぬ」が口癖となる大学生の完成である。
「タスク」という言葉が嫌いなので「作業」と呼ぶこととしたい。作業は大抵、「締切」を伴うものであり、締切を目指して作業をすることになる。「夢に日付を!」とはよく言ったもので、期日を設定するという締切の効果は物凄く、夢にまで適応可能だという人もいるくらいである。
にもかかわらず、私たちは締切をついつい破る。「いやお前だけだろ」という批判はいったん置いといてほしい。締切を破った言い訳を豊富に提供してくれるツイッタラーの方を知っているし、小中高、締切を破った者だけが立たされる時には、誰かしら周りで立っている奴がいた。人類みな、1回は締切を破るものであるし、1回も破ったことの無いという人は、多分それ人間じゃねぇ。
締切学という名前を銘打っているならば、「なぜ人は締切を破るのか」や「締切を破らないためにはどうすればいいのか」といったライフハック的な記事を提供するべきなのかもしれない。でも、別にこのパブリケーションを読んだところであなたの締切力(締切を守る力)は上がらない(多分)。それを承知の上、時々アップされる投稿をご笑覧いただければ幸いである。
このパブリケーションは、ハナワが何か締切を破るたびに、自身を省察し、時には奮い立たせるための書籍を引用しながら、明日への活力を身につけるものである。
「いや、省察してないでさっさと締切過ぎてる作業しろよ」という文句は百も承知である。が、まぁよいではないか、時には立ち止まったって…。
なお、このパブリケーションはハナワが何かしらの締切を破った時にしか更新されない。そのため、パブリケーション的には記事数が豊富な方が、コンテンツの充実を現すのでよいが、ハナワ的には記事数が少ないほうが、締切が守られていることの現れなのでよいということになる。ということでどっちに転んでもよしとしてしまう仕組みの出来上がりである。
「こんなコンテンツいっぱいあったところで充実してねーよ」という批判はこの際甘んじて受けることとするが、「どうせこれすらも更新しないでしょ?」という批判は受け付けない。このパブリケーションには締切がない。未来の僕に、自発的に書く心が残っていると信じて、現在の僕は序文を書くのであった。