食肉消費量ランキング −止まることを知らない食肉需要

Shojinmeat Project
Shojinmeat Japan
Published in
2 min readOct 13, 2015

英経済誌 The Economistが、世界の食肉消費量に関するチャートを公表しました。

同チャートによれば、個人当たりの食肉消費量が最も多いのは、人口約50万人強の小国ルクセンブルクです。隣国のドイツやベルギーに影響を受けたルクセンブルグは、ドイツや動物性タンパク質の豊富な食生活を特徴とし、年間で平均136.5kgの食肉を個人が消費しています。

国家当たりの総消費量を見てみると、その数が最も大きいのは中国で、年間7,000万トンの食肉を消費しています。これはアメリカの総消費量の約2倍にあたり、今後も更に伸びると考えられています。

中国に限らず、新興国や途上国の経済成長を通じて、食肉への需要は今後大幅に上昇することが予測されていますが、環境への負荷が強い既存の農耕技術を通じてその需要を満たすことは、将来的な食の安全保障リスクを高めることにも繋がりかねません。ShojinMeatが開発を進める培養食肉は、まさにこのジレンマに挑む技術として注目を浴びています。

しかし、ShojinMeatが開発を進める培養食肉はあくまで代替農耕技術の一つであり、食の安全保障を考える上で、供給面だけを議論するのは不十分であることに間違いはありません。

2050年までに世界の総人口は90億人を突破すると言われる今、各分野の専門家が可能な限りの知恵を絞って、この大きな問題の解決に向けた国際的な取り組みに貢献することが求められています。

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Shojinmeat Japan

Japan-based cultured meat and cellular agriculture citizen science project