牛久祥孝が第8回ヤマト科学賞受賞者に選ばれました

Yoshitaka Ushiku
OMRON SINIC X (JP)
Published in
Mar 5, 2021

オムロンサイニックエックスの牛久祥孝です。この度、第8回ヤマト科学賞を受賞しましたのでお知らせいたします。

ヤマト科学賞とは

ヤマト科学賞は独創性、創造性に富む、気鋭の研究者を顕彰し、人類に夢と希望をもたらす科学技術の次世代リーダーとしての活躍を支援することを目的とした賞です。

受賞理由

(以下抜粋:全文はヤマト科学様のwebページをご覧ください)
牛久祥孝氏は、深層学習による第3次人工知能(AI)ブームが起きる直前から、コンピュータビジョン分野と、自然言語処理分野を融合させる研究に取り組み始めた。すなわち、入力された画像に何が写っているかのラベルを出力するだけの従前の画像認識から脱却し、画像の内容を説明する文を生成する画像キャプション生成を世界に先駆けて実現した。従前の枠組みでは、それぞれの事物の有無はわかってもそれらの関係性は依然として不明である。牛久氏は画像内の事物とその関係性を文法的に正しく繋いで記述するモデルを提案し、「ビジョン&ランゲージ」と呼ばれる融合分野を切り開いた。

受賞コメント

今回の賞は私の今までの一連の研究成果に対して賜ったもので、オムロンサイニックエックスの同僚はもちろんとして、これまで一緒に研究を遂行させて頂いている外部の先生方や研究者の皆様、学生時代の恩師である原田達也教授や先輩・後輩の皆様など、多くの方々からのお力添えなくしては頂くことのなかった賞です。人間に与えられた知覚情報の一つである視覚と、我々の発明である言葉をつなぐ「ビジョン&ランゲージ」は、多種多様な非言語情報を言語に繋げて理解する基盤技術として今後より一層の広がりをみせる分野であると確信しております。これまでお世話になった皆様に心より御礼申し上げますと共に、今後もより研究を発展させるためのお力添えとご鞭撻をお願い致します。

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