「理想の組織を作る」ために。日程調整業務から解放された先にあるものとは。

西村創一朗
Aug 29, 2017 · 9 min read

「テクノロジーで不動産の在り方を変える」をミッションに不動産仲介サービス「nomad」などを展開しているイタンジ株式会社。「19時退社でも新規事業が生まれ続ける企業」として、業界の常識に捉われない働き方にチャレンジしている同社が、日程調整自動化サービス「Skett」を導入した背景について伺いました。

イタンジ株式会社/角 高広氏

「イタンジなら、自分の理想の組織を作れる」と確信。

ー角さんはどんなきっかけでイタンジさんに入社されたんですか?

去年の夏頃から、前職のSpeeeで働く傍ら、平日夜や土日の時間を使い、副業としてイタンジへのコンサルをしていたんです。でも、もともとSpeeeを辞めた後は独立しようと思っていて、退職する半年くらい前から起業準備を進めていました。

Speeeでは新卒入社してから3年くらいかけて「イエウール」という事業とそれに関わる組織をつくりました。経営者が「社員は家族」なんて言うことがありますが、あれって本当にそうなんです。一時期は赤字を出したこともあったけれど、気づけば40人規模に事業が大きくなました。40人うち半分以上は自身が採用したこともあり、退職した今でも愛着があります。ただ、ここまで来れば、他のメンバーに引き継いでも事業が伸ばせるフェーズに来たと思ったので、さらに世の中にインパクトを与える事業をつくりたいと思い、起業準備をしていました。

でも、独立準備をしていても、Speeeで事業と組織を作っていたときほど、のめり込めない自分がいることにふと気づいたんです。「世の中にインパクトを与える事業をつくりたい」と思って起業準備を進めていたものの、実際には、事業を立ち上げるという行為自体には興味はなくて、一緒に事業を作っていく仲間や組織に興味があるのだと気づきました。そのタイミングで「イタンジ」のことを思い出し、入社を決めました。

ーそれほど、イタンジに大きく惹かれるところがあったということでしょうか?

イタンジには「新規事業に、誰も反対してはいけない」という独特のカルチャーがあったりと、全体的な社風として本当に「自由」なんです。例えば、僕が人事業務をやるのを決まったのは入社した「初日」です。人事が必要だと思い「人事もやらせてください」と言ったらそのままオーケーしてくれました。また、 入社して1週間後に新卒の募集開始を提案したら、それも快く引き受けてくれて。僕は入念に資料を作り込んでいたんですが、Facebookメッセンジャーのスタンプひとつで即決したんです。

なぜそんなに会社のメンバーを信じることができるのかというと「高い自制心や自立心がある人格者が思いをもって決めたのであれば、誰も止めなくていい」という思想に基づいているから。「イノベーションは論理の上からは生まれない」ので、説明よりも実行に重きを置いています。社員同士が互いを信じて背中を預けあっている姿を見て、「ここなら、自分の理想の組織を作れる」と確信しました。

Skett導入を決めた背景

ー角さんの名刺には、「事業開発」と肩書きが書いてあります。 人事と事業開発を兼任してお仕事をされているのでしょうか?

そうなんです。もともと会社に「人事部」はなく、僕は上々準備のための経営管理をしながら、新卒・中途合わせて、月間の60人ほど面接をこなしています。経営企画として事業のポートフォリオを組む傍らで人事をやっているのですが、1日3、4回程度面接をしており、リソースの半分を使っている状況です。しかも、アシスタントを雇っているわけではないので、候補者に対しての候補日を送って調整する、という業務を同時進行で常時30人ほどしていました。

Skettを導入する前は、面接日時がバッティングするのを承知で候補日程を送らねばならない状況でした。返事が返ってきた順に面接を設定し、候補日程が被ってしまった場合はその旨を伝えます。また「一件一件自分のスケジュールと照らし合わせて候補日程をピックアップする」ことに億劫さを感じて、候補日程を相手から打診していただくようにお願いもしていました。自分が面倒だと思うことを相手にさせていることになるので、当然返信率は低くなります。

失礼であることは重々承知していますが、自分ひとりで人事をやる中で候補者の面接日程が絶対に被らないように、日程を打診するのは物理的に無理だったんです。そうでなくては、1件の調整に何十分もかかってしまいますし、候補者の空いてる日程と擦り合わせをするだけでも10分はかかってしまいます。

でも、Skettを導入してからはそれまで10分かかっていた1件の日程調整を30秒でできるようになりました。月間で60人面接をしていたと考えると、10時間かかっていた日程調整の時間が、30分に短縮されたということになります。

さらに、Skettでは「Googleカレンダー」でお互いの空いている時間を自動で抽出し、「決定された日時のURL」を発行してくれます。それによって、スカウトの返信率が約2倍になりました。

Skettへの改善提案

ー逆に、「Skett」の改善点とか「もっとこうしてほしい」という要望はありますか?

これはSkettのせいではなく自分のせいなんですが、自分の作業時間を先回りしてカレンダーに入れておかないと、1日のほとんどが面接で埋まって大変多忙なスケジュールになります(笑)

例えば今週の水曜日は、面談2件の後に証券会社の来訪、直後に面接…と昼食を食べる暇もないスケジュールになっています。面接日程を調整してくれるのがアシスタントだったら、「空気を読んでくれ」と言えるんですが、相手は機械です。自分で調整し忘れてただけなので悪いのは自分ですが、とんでもないスケジュールになるんですよね(笑)

あとは、アポに行っている人に面接官をやってもらうために「前後1時間の予定を加味する」という機能を使うことがあるのですが、クライアントのオフィスへの移動時間は30分で済むこともあれば、90分かかることもあります。面接をしていてアポに遅刻してしまったということが、1ヶ月に1度はありました。それではせっかくの機能ももったいないです。

例えばGoogleマップと連携して、アポイント先に指定されているエリアから自動で移動時間を算出してくれたら面白いですよね。そういった点でも、テクノロジーを使ってもっともっと使いやすいように改善していけると思います。

Skett導入によって生まれた時間でできるようになったこと

ーSkettを導入したことによって生まれた時間で、できるようになったことはありますか?

Skettを導入するまでは土日に候補者との日程調整をしたり、仕事を持ち帰って家でやっていました。働くことは苦ではないので気にしてはいませんでしたが、薄々と「健全な状態ではないな」と思っていました。

今はそれが無くなり、生まれた時間を使って上場のためにファイナンスの勉強をしています。もともと前職のSpeeeで、新規事業の立ち上げと責任者をしていましたが、PLの管理はできても経営管理については素人でした。

現状CFOが不在の中で、上々準備をするには僕がファイナンスをキャッチアップする必要があったため、Skettでできた時間を勉強に当てられているのは会社にとっても、良いことだと思います。

ーSkettでの日程調整を他の人に任せることもできますもんね。

実は再来週から会社には出社せず、TECH::CAMPの「1 週間集中イナズマコース」に通います。担う領域がさらに拡大する前に、プログラミングの知識をキャッチアップしたいと考えています。さらに、そのままイタンジのエンジニア向けのインターンシップにも「参加者」として参加します。技術力は参加者の中で一番下かもしれませんが、30代になる前に「ものづくり」についてわかっておきたい。

こういうことができるのも、「Skett」があるおかげで、日程調整という煩雑かつ手間のかかるオペレーション業務を引き継ぐ必要がなく、引き継ぎ相手に対する負荷を下げられるからなんですよね。

ーこれから組織をつくっていく上で、角さんはどういう人事でありたいでしょうか?

イノベーションを生む組織を作るにあたって「誰を採るか」はとても重要です。イタンジにはイノベーションを起こせる環境と文化があるので、会社を一緒に作っていく仲間をもっと欲しい。

事業を伸ばすにあたって「どんな人材が必要で、どこからなら調達できるのか」がわかるのは自分の強みです。「Skett」によってオペレーション業務から解放されたので、これからはさらに人事戦略や採用戦略について考え、企画する時間を増やし、「事業を作れる人事」として会社を作って行きたいと思っています。

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西村創一朗

Written by

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事

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