「有形的要素」と「無形的要素」

こうのたけし
smashmedia archives
2 min readMay 2, 2015

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坂の上の雲』はおもしろかったですね。 しっかり見てたわけじゃないんですけど、なんとなく浮かんだのがこういうことでした。

小が大を喰うには精度を上げるしかないんだけど、それは効率を高めることとはちょっとちがうんだよなー。効率化はしばしば「捨てる」ことが大事とされるけど、そうじゃなくて自分たちの努力で伸ばすというか。

で、そのまま見てると、秋山真之が「百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得る」というようなことをいってたらしく、やっぱりそうかとひとりで納得してました。 ちょっと調べてみました。

真之は各種戦術や戦略を、兵力や兵器などの「有形的要素」と、運用術や心理などの「無形的要素」の二つに大別している。そして、 「連合艦隊解散の辞」で「武力なる物は艦船兵器等のみにあらずして之を活用する無形の実力にあり。百発百中の一砲能く百発一中の敵砲百門に対抗し得る」と 述べているように、目に見える「有形的要素」だけではなく、成果が見えにくく軽視されがちな「無形的要素」の重要性も説いている。

秋山真之の軍学 - 概略、解説

ようは「コンバージョン100%で訪問者ひとり」と「コンバージョン1%で訪問者100人」は同じだよねって話なんですけど、マーケティングの世界でもどうにかして大砲を増やそうとする人たちが多いですよね。

もちろん少ないよりは多いほうがいいんだけど、お金で解決できない場合は知恵で解決しようって話です。けっこう諦めちゃってる話もよく聞くんですけど、たぶんここで踏ん張れると収益化が見えやすくなると思うんですよね。

まあマーケティングを戦争でたとえるのはあんまり好きじゃないんだけど、この「有形的要素」と「無形的要素」に分けて考えるというのはわかりやすくていいですね。どっかで使わせてもらおうっと。

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こうのたけし
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