SNSの利用時間は属するコミュニティに影響される
FBやTWは落ち目なのか?
Facebookやtwitterのアクティブユーザーが減ってるとか、利用時間が減少しているとか最近言われており「危機説」が流れていますが本当だろうか?
いまやLINEやPinterestなどの新しいソーシャルメディアが次々と現れていて、ユーザーは利用シーンに分けて各種SNS(そう呼ばない場合もある)を利用しているに過ぎない。
例えばSNSに割ける可処分時間が1日1時間だったとしよう。今まではFacebookとtwitterで1時間使っていたが、Pinterestを始めたら20分使うようになった。そうなればFBとTWは単純計算でそれぞれ10分くらい利用時間が減ることになる。
これが若年層だった場合はLINEの締める割合が大きいので「親に見られる」FBなどは真っ先に切られるというわけだ。(当家比) 大人もLINEに時間を取られている人は多く、ユーザーの伸びも国内ではダントツだ。
それでは、なぜ後発の中でLINEが可処分時間の収奪に力を発揮しているのか?というと。
「SNSの利用時間は属するコミュニティに影響される」から。
可処分時間というのは本来自分で決められるが、LINEは「既読スルー問題」がある通り、「返事しないとマズイ」という意識から、相手の時間を瞬時に拘束してしまう。これが更にグループチャットで時間を拘束しあうと、他のSNSに使うはずだった時間は激減してしまうのだ。
LINE主戦場の若年層は「クラス」とか「部活」というコミュニティに属している。
皆がLINE使っているときに、昔のアウトローよろしく「俺はcommだから!」ってカッコつけても、秒殺で「LINE八分」になるのがオチ。
他のSNSはLINEほどにお互いの時間を拘束するわけではないが、チャット機能やグループ機能があればスマホで相手を「ピローン」っと呼び出してしまうので、条件反射でそちらのメディアに移動してしまうことはありえる。
「属するコミュニテイに影響される」というのを卑近な例で説明してみると。

私の週末はすべからくベガルタ仙台コミュニティに捧げている。したがって試合の2時間は競技場に行っているか、TV観戦しながらtwitterに張り付いているわけだ。試合実況はtwitterの独壇場でFBでは無理。(自分比)
誰かが「Facebookの方が俺は良い!」と主張しても、コミュニティがtwitterに移動しては、可処分時間の一部をそちらに割くしかないのである。
このように「情報のやり取りを誰と行うのか、どのコミュニティで行うのか?」によってメディアは選択される。(例外はTWで一人語りしている人など)
「コミュニティの情報伝達」や「インタレストグラフのポジション」を取られると、そのSNSが飽きられるまではシェアの侵食は避けられない。
最近特に利用時間を獲得している「instagramやvine」は、それぞれFBとTWの企業グループであるから、Facebookやtwitterを利用する時間は若干削り取られるが、グループ全体としては利用時間は今後も伸びていく。
つまり、TWやFBが落ち目などと言うことは無いのだ。 WhatsApp をFBが巨額で買収したのは、可処分時間の獲得をFBだけでは無し得ないと判断したからだろう。
メディアの企業買収は「可処分時間の獲得」を軸に進んで行くと思われる。
蛇足だが。1日の時間は人それぞれに一定なわけで、SNSの時間はSNSから奪い取られるだけではなく、実際はリアルな娯楽の時間や本来可処分時間じゃない「授業中の時間など」からも収奪されることになる。
これは新たに生まれた社会問題で、教育・労働生産性・育児などなど、もっと深刻に拡大していくだろう。特にLINEは若年層で中毒化しており、ソーシャルデトックスの必要性は近い将来、ニュースソースになることは間違いない。
これに、ついては別の機会に書きたいと思います。