シミュレーション アーギュメント

Sato Sosei
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2 min readSep 30, 2017

Simulation Argument シミュレーション仮説

シミュレーション アーギュメントをわかりやすく言うと、人類が映画マトリックスの世界観に生きている可能性を学術的に考えている領域。

将来的に宇宙空間を含めた全ての神羅万象をシミュレーションできる可能性があるのならば、今現在がそうである確率も0ではない、という出発点から始める思考実験のようなもの。以下の動画が面白い。

100年前であれば、ただの荒唐無稽なサイエンスフィクションと笑い飛ばされたような仮説だけれど、スマホが生活必需品になり、ARのコンタクトレンズや3D体感型ゲームが出てきたりする今、もしかしたら?という気になる人も多いのではないだろうか。上の動画が9月21日にアップされて、4日間で330万ビューされた事からも、そのニーズがうかがえる。

wikipedia 「シミュレーション仮説

日本人には仏教が根付いていて、色即是空 空想是色の教えをみんな知っているから、この世は仮想現実かもしれないっていう概念は入ってきやすいのかもしれない。この仮説自体は思考実験レベルだけれども、これから、技術的特異点を迎える僕らが現実を仮想現実化していく可能性を考えると、倫理問題として避けては通れない領域だと思う。

ただ、この話が安易なスピリチュアルと混ざって心配なのは、シミュレーションだから何したっていいよね、と思考停止してしまう事。投資銀行メリルリンチのシンクタンクがこの仮説を引き合いに出して 「我々の世界は50%の確率で仮想現実」という表明を発表して話題になっていた。いやいや、それは、株式で愛情なく世界を動かしている事の言い訳ににしか聞こえないよ。

と、いう僕も個人的に、シミュレーション アーギュメントに興味はある。なぜならSFが大好きだから。

それと、この言葉とは直接関係ないけど、アーティストが何かに乗り移られて制作活動をしているように感じることがある。DNAや祖霊、集団無意識のような部分から表現されたことに、強度を感じるのは、そこに「大いなる意志」とでも呼びたくなる真理を感じるからかもしれない。

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Sato Sosei
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I work for the realization of the radical will.