大町温泉郷 × 大岩オスカール 「夢の部屋」
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1 min readSep 25, 2017
作品「夢の部屋」は、大町温泉郷に現れた、重力がある身体感覚を視覚からおかしくさせるような不思議な部屋だ。窓には、外界の鏡像がカメラオブスキューラを通して映し出され、室内のインテリアは上下反転していて、ちょっと前に誰かが居たような様子で時が止まっている。
この作品は、頭の認識を転換するまでに、ある程度の時間が必要だ。薄暗い室内で少し留まっているうちに、だんだん目が暗闇に慣れてきて、そんな間に上下反転している事を頭の中で配置しなおす事ができる。この「夢の部屋」のメンテナンスで夜遅く作業をしていたら、だんだん空間に慣れて、その不思議さが当たり前になってくる。そうなってから、外に出た時の不思議さが、実はこの作品の見どころだったのかもしれない。