soussuneの収録やポスプロについて、まとめていきたいと思います。
soussune
同僚のmiyaokaさんと一緒にsoussune(そうっすね)というポッドキャストをはじめました🙌
収録をはじめたきっかけなどは、miyaokaさんが書かれてるので「テック系ポッドキャスト、はじめました(準備編)」をぜひ読んでみて下さい。
今回、僕の方からはこのsoussuneの収録や音声編集で使用しているツールやサービスなどについて書いていきたいと思います。
※ほとんどの知識は海外のPodcasterの方々、Rebuildさん、yatteiki.fmさんから得たものです。
先人の方々のブログ記事がなければ僕がポッドキャストに手をだすことはなかったと思います。感謝しかないです。 🙏
ということで、soussuneのポッドキャスト収録とポストプロダクションについて書いていこうと思います。
Zencastr
soussuneは、基本的にZencastrを利用して収録を行っています。フリーの枠でゲストを2人まで呼ぶことができるので、自分をあわせて3人での収録が可能です。
収録後、このようにSolo Tracksという項目へ音声ファイルが各収録環境からアップロードされホストはダウンロードすることができます。
有料版だとミックスやノイズリダクションなどもZencastr上で行うことができるので、かなりお手軽だと思います。
注意点としては、全員のmp3のデータをダウンロードできるのはホストだけになるので音声を編集される方がホストをやると良いかもしれません。
Audacity
Audacityでは、Noise Reduction、Compress dynamicsを行っています。
Noise Reduction
ホワイトノイズをサンプリングして各環境に合わせてノイズを減少させることができます。
Noise reduction(dB): 30
Sensitivity: 6.0.0
Frequency smoothing (bands): 3
Compress dynamics
全体を出来るだけ同じ大きさの音にする為、以下の設定を利用する場合があります。
Compress ratio: 0.800
Compression handness: 0.5.00
Floor: -32.00
Noise gate falloff: 2.00
Maximum amplitude: 0.950
ノイズリダクションやコンプ後に全体的に波形を見たいため、Audacityを利用していますが、ノイズリダクションについては、Logic Pro XのAcon Digital Restoration Suite(有料)や軽めのノイズであれば、Speech Enhancerでも代替にはなりますし、コンプについても、Compressor で代替になると思います。
Logic Pro X
soussuneはAudacityで編集後、Logic Pro Xにて更に調整しているので、良く使うStrip Silence、Speech Enhancer、Channel EQ、Compressor、AdLimit、DeEsser、Adaptive Limiter、Loudness Meterについて書いていきます。
Strip Silence
小さな音や無音の部分を、一気にカットすることができます。これによりリージョンが分かれるため、いらないノイズも削りやすくなります。
この作業が一番時間かかってるかもしれません。
参考値
Threshold: 4.0 %
Minimum Time to accept as Silence: 1.000 sec
Pre Attack-Time: 0.2000 sec
Post Release-Time: 0.2000 sec
Speech Enhancer
軽いノイズであれば綺麗に消えます。ほとんどの場合はAudacity上でホワイトノイズをカットした状態で綺麗なのであまり利用していませんが収録が綺麗に出来ていれば、これで十分です。
Channel EQ
不要な低音域の90Hzまで遮断します。200Hzから500Hzの中音域もこもる原因なので少し下げます。
Compressor
全体の音量をあげ大きい音を平らにします。僕はAudacityでCompress &dynamicsを利用しているのであまり利用していませんが、一度だけ利用して設定をしたので設定画面を貼っておきます。
DeEsser
サ行の音には空気が歯に当たる時に発生する歯擦音があるため、それを抑えるため、出演者の方々に合わせて利用します。
Adaptive Limiter
波形を歪ませる事無く、音圧を変えることができます。
Loudness Meterと合わせて利用しています。
Loudness Meter
ポッドキャストはマイナス16 LUFS付近を目指すと良いそうなので、その確認に利用します。
Levelator
aifファイルをLevelatorで最後の音量調整をします。
Levelatorの画面にファイルをドラッグアンドドロップすると処理が始まり、処理が終わると ファイル名.output.aif というファイルがどうディレクトリ内に書き出されるので、それをこの後LAMEでエンコードします。
LAME
Levelatorで調整できたaifファイルをLAMEでmp3化します。
LAMEはメタデータの細かい調整などをすることができるため、必要な情報な情報はここに書いてエンコードします。
ビットレートについては、大きい方がもちろん音質はよくなりますが、しゃべりだけなら64kbpsで問題ありません。
音楽をそこそこ良い音にしたい場合は、96kbpsから128kbpsまであげると良いと思います。
LAMEは、下記のようにHomebrewからインストールが可能です。
brew install lame
aifからmp3へエンコードする際にビットレートを変えます。
LAMEでも可能ですが、アートワークや、著者、エピソードのタイトルやサマリー をPodcast Chaptersでも書くことができるので、LAMEではビットデートのみを変えています。
lame -m m --resample 44.1 -b 64 "$workingfolder"/"$rawdata".aif "$workingfolder"/new/"$rawdata".mp3
mp3の情報を確認するには afinfoを利用してください。
afinfo "$workingfolder"/new/"$rawdata".mp3
Podcast Chapters
soussuneは、メタデータはPodcast Chaptersで設定をしています。
185: Shake iPad Pro to Undo (naan) でもご紹介があったツールです。
チャプターの画像やURLも設定できますが、僕たちはポッドキャストは単に聴くようとして使っていこうと思うので、チャプターは単にスキップの機能として使っていけたらと思っています。
まとめ
先人のPodcasterの知見やブログ記事を拝見していると勉強になり、より良い音に近づいてきたように思えます。
できるだけスピーディーにポストプロダクションの作業が終わるようにやっていきたいです。