クリエイティビティ特区

地域が生き残るためには産業を興すこと、外部都市との接点を創出し交流人口を増やすこと、クリエイティブクラスを呼び込むこと。そして、その為の法整備としてクリエイティビティ特区をつくること。その特区により誘致されるのが自由大学を牽引するメディアサーフや黒崎輝男さんが仕掛けているクリエイティビティブロックであり、そのブロックを仕掛ける人をクリエイティブエッジと呼ぶ。

クリエイティブエッジはかつてクリエイティクラスと呼ばれたが、創造性はあらゆる人の中に眠るという前提から、クラスという職能分布でなく、独自の創造性に端発した創作物としての事業やビジネス、小商を生み出す人たち全体をさしてクリエイティブエッジと呼ぶことにする。彼らが持つ技能こそプロデューサーシップである。

クリエイティブエッジはトレンドを追わずに文化をつくる。文化は長い年月をかけてその土地に宿る為、経済価値が上がる。結果、不動産価値も中長的に高まる可能性がある。一方で、資本主義の原理の中でファーストフードを筆頭としたナショナルチェーンが、俄かな賑わいながらもその地域を占拠しはじめる可能性がある。混在するのは仕方のない結果だが、 隣にできる同質なマークのせいで、美意識が差別化要因として働く文化をまとった事業の価値が半減するリスクもある。ただ、ゾーニングよろしく、プレイスメイクという概念をしっかり取り入れた区画整備やデザインを行うことで、その土地の価値をさらに高めるテナントを呼び込めるはずだ。さもなければ、その地域の特異性は生まれにくくなる。

それでは誰が区画整備及びまちのデザインをするか?そこに招聘される人材がクリエイティブエッジだろう。彼らの中で経済的にゆとりのあるひと同士が手を取り合ってその地域をデザインする必要がなる。これを民間による開発局=local creative circuite(サーキット)と呼ぶ。

サーキットとはグローバル都市を定義したサスキアサッセンが提起している。都市が活性化する法則の中に、外部都市の行政、企業、クリエイティブエッジなどとの接点を増やし、その土地に備わった文化や暗黙知についての外ものの視点を取り入れうまく融合させることで、例えば地産地消を実現する製品などをデザインし都心部で販売をするなどの流れが可能になる。その事業が軌道に乗ることで、産業化するケースもある。気仙沼の及川デニムや能登のマルガジェラートなどは産業化を実現する可能性がある。

その結果、地域の特異性と、生き残る上での差異が生まれる。しかし、この全体のデザインを一企業や行政のみで実現するのは困難である。その地域の強力な事業主やクリエイティブエッジが協力することによって新たな道は切り開かれる。もちろん、行政側からの提案やインプットも必要であるが、大方の場合、規制を緩めるなどの舞台設計に回ることが望まれる。

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