Astar Crowdloan Eventについて vol.2

Shoji
Oct 30, 2021

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11月3日更新
トークンの初期発行量の変更を受けて、内容の一部を更新いたしました。詳細についてはこちらをご覧ください。

先日こちらの記事にて、ボーナスの方式などをお伝えいたしました。
今回は、より具体的なAstar Crowdloan Eventの戦略についてお伝えできればと思います。

※本記事はこちらの記事を翻訳し、一部修正を加えたものになります。

また、現時点では英語のみですが、詳細についてお話ししたクラウドキャストの動画もありますので、こちらもご覧ください。

こちら英語の動画になりますが、日本語でのイベントも開催予定です!

パラチェーンスロットオークションについて

パラチェーンはリレーチェーン上のスロットを96週間に渡って借りることで、Polkadotに接続します。借りることのできるパラチェーンスロットはオンチェーンでのオークションによって割り当てられ、オークションの勝者は、DOTをスロットの賃借期間(96週間)に渡ってロックアップすることになります。Astar Networkはこのパラチェーンスロットオークションに勝利することで、ローンチすることができます。

パラチェーンのトークンエコノミクスについて

1回目のパラチェーンオークションに用いられる総額は、総供給量の20%となっています。(=1,400,000,000 ASTR)
20%の内訳は以下の通りです。

  • クラウドローンとオークションでの入札に15%(1,050,000,000ASTR)
  • ボーナスのための資金プールに5% (350,000,000 ASTR)

クラウドローンを通じて集められたDOTトークンはオークションの入札に用いられます。オークションに入札するために、Astarはパラチェーンのスロットのリース期間中、DOTトークンをロックアップ(またはボンド)することに同意します。リースのためにボンディングされている間、DOTはステーキングや送金などの他の活動に使用することはできません。

Astarは最大で96週(約2年)のリース枠になります。Astar Crowdloan Eventで集められたDOTはすべて2年間ロックされます。ASTRトークンは以下で説明するvestingの条件に応じて配布されます。

ASTRのvestingについて

クラウドローン参加者:Astarのクラウドローンイベントでボーナスを含めてASTRを取得した方は、22ヶ月間に渡って直線的にASTRトークンの権利が確定していきます。トークンの取引が可能になった時点から権利の確定が始まります。また、その時点で10%が送金可能になります。

また、ロックされていたり、権利の確定を待っているトークンであっても、dAppsステーキングや将来的なクラウドステーキングについては利用可能です。

報酬の仕組みについて

Astarでは、Polkadotオークションの戦略を変更します。変更する最大の理由の一つは、Kusamaのオークションにおける戦略がユーザーにとって非常にわかりにくかったことです。ボーナス率の計算も簡単ではなく、クラウドローンに参加するユーザーを逃していました。
Astar Crowdloan Eventでは、DOTの量に応じて定められた量のAstarトークンがもらえるようになります

そしてその比率は、Astar Crowdloan Eventで集まった金額に基づいて決まります。基本的には、皆さんがロックされたDOTの総量に応じて、初期供給量の合計15%をAstar Crowdloanの参加者に分配します。

Astar Crowdloan Eventへの参加最低金額は5DOTです。スパムの防止やクラウドローンの仕組みを円滑に運用するために、最低拠出額の設定が必要となります。(この値はPolkadot側によって設定されており、変更できません)

ボーナスについて

  • リファラル:紹介を受けた方が1DOT Stakingに参加するたびに10ASTRを招待した人に付与。また、紹介を受けた側も+1%のボーナスの対象になります。
  • アーリーバード:オークション1の終了前(2021年11月18日頃)に参加した場合、20%多くのASTRトークンがもらえます。
  • アーリーアダプターズ:過去2回行われたPlasmのロックドロップ参加者がAstarクラウドローンに参加した場合、あるいは、Shiden Networkのクラウドローンに参加した場合、10%多くのASTRトークンを受け取れます。

ボーナスに該当するための条件の詳細については、こちらでご紹介させていただきましたので、ご確認ください

クラウドローンに参加するには?

  • Polkadot.JSから参加する ※Astarではこちらを推奨しています。
  • 取引所から参加する
  • ウォレットから参加する
  • パートナー経由で参加する

以上の通り、様々な方法が可能です。
それぞれの方法についてはこちら(英語ページ)をご参照いただくと詳細がわかります。ただし、参加された方法によって受け取れるボーナスも異なりますので、詳細についてはAstar Crowdloan Eventについて vol.1を参照いただくか、今後開催予定のイベントにご参加ください。
また細かい参加手順については、イベント開始後に記事等の形で
ご紹介する予定です。

最後に

Astar Network(旧Plasm)は、Ethereum、WebAssembly、そしてZK Rollupsのようなレイヤー2ソリューションをサポートするPolkadot上のdAppハブです。Astarは、複数のブロックチェーンと仮想マシンをサポートするマルチチェーン・スマートコントラクト・プラットフォームを目指しています。Polkadot Relay Chainはスマートコントラクトをサポートしていません。だからこそ、Polkadotのエコシステムで構築したいと考えているすべての開発者にとって、これを可能にするパラチェーンがあることは重要です。Astarは、EVMをサポートするだけでなく、EVMとWASMのスマートコントラクトが共存し、相互に通信できるパラチェーンを作ることで、すべての開発者に最適なソリューションを提供します。また、Astarはレイヤー2ソリューションを初期から提供することで、スケーラビリティへのニーズに応えることができます。

Astarは、Gavin Woodsのビジョンの真の支援者であり、初期の頃からSubstrate上でチェーンを構築してきただけでなく、Astarは、Polkadotエコシステムの中で最も多くのWeb3グラントを獲得しており、その数は7件にのぼります。Astarは、私たちとPolkadotエコシステムの他のすべてのプロジェクトが、将来のWeb3.0のインフラストラクチャを構築していると信じています。

以下のリンクより、疑問などお気軽にお尋ねください。

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Shoji

Ex : AstarNetwork (previously Plasm)/ ShidenNetwork / UTokyo blockchain assistant researcher