Astar Crowdloan Eventについて vol.3

Shoji
Nov 3, 2021

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これまで2回の記事に渡って、Astar Crowdloan Eventについてご紹介してきました。
今回は、概要に関するご説明は一部省略しますが、代わりにCrowdloanにどのように参加できるかの詳細な手順についてご紹介していければと思います。
まだ、そもそもCrowdloanについて情報を追えていないという方はまずはこちらの記事をご覧いただいた上で、本記事に戻ってきていただくのが良いかと思われます。

パラチェーンスロットオークションとは

パラチェーンはリレーチェーン上のスロットを96週間に渡って借りることで、Polkadotに接続します。借りることのできるパラチェーンスロットはオンチェーンでのオークションによって割り当てられ、オークションの勝者は、DOTをスロットの賃借期間(96週間)に渡ってロックアップすることになります。Astar Networkはこのパラチェーンスロットオークションに勝利することで、ローンチすることができます。

Astarでは初期のトークン発行の20%をクラウドローン参加の報酬に割り当てています。実際にクラウドローンでロックしたDOTの量に応じて、定められた量のAstarトークンが配布されます。

また、それだけでなくボーナスも3種類存在します。

  • リファラル:紹介を受けた方が1DOT Stakingに参加するたびに10ASTRを招待した人に付与。また、紹介を受けた側も+1%のボーナスの対象になります。
  • アーリーバード:オークション1の終了前(2021年11月18日頃)に参加した場合、20%多くのASTRトークンがもらえます。
  • アーリーアダプターズ:過去2回行われたPlasmのロックドロップ参加者がAstarクラウドローンに参加した場合、あるいは、Shiden Networkのクラウドローンに参加していた場合(*残高に関する条件あり)、10%多くのASTRトークンを受け取れます。

Astarトークンの受け取りについて

Astar Networkは96週間(およそ2年間)利用可能なパラチェーンのスロットの入札を目指しています。そして、クラウドローンに参加した場合のトークンの配布については以下の条件で行われます。

  • オークションに勝った後に、トランザクションが有効になります。そこから22ヶ月をかけて少しずつAstarトークンをクラウドローン参加者に配布していきます。(正確にはAstarトークンの権利はオークションに勝った時点で確定し、22ヶ月をかけて実際に取引可能なトークンを受け取ることができるというものです。)
  • 受け取り可能なトークンのうち、10%はトランザクションが有効になるとすぐに取引可能になります。また、まだ受け取れていないものの権利を保有しているAstarトークンについては、dAppsステーキングやクラウドステーキングでの利用は可能です。

Astarトークンの初期発行量について

チームやアンバサダーとの議論を通じて、ASTRの初期の発行量を70億としました。これはShiden NetworkをKusama Network上でローンチした時のことを踏まえての判断になります。

Shidenのトークンの初期発行量が7千万だったために、混乱を招いてしまうのではないかということも検討しましたが、マーケットを創造していく上で、長期的により良いと思われる判断をしました。

当社のトークン保有者は、保有するトークンの価値や割合を一切希釈しないことを強調させていただきます。むしろ、この判断は長期的には私たち全員に利益をもたらすものだと考えています。

この変更を行うべきか否かであったり、それをいつ行うべきかという議論については詳細に行いました。ですので、長期的にはこの判断がコミュニティに最も多くの価値をもたらすと信じています。

Q&A

Q:この初期発行量の変更に伴って何かしないといけないことはありますか?
A:何もありません。全ての変更はAstarのジェネシスファイルにて行われます。これはつまり、0番目のブロックで変更が行われることを意味します。

Q:100PLMトークンをPlasmロックドロップで取得していたのですが、ASTRトークンをいくら受け取れるのでしょうか?
A:10ASTR受け取ることができます。ここでは受け取れる価値は毀損していません。例えば、トークン供給量が1000であなたが10持っていたとしたら、それは 1%のトークンを持っていることを意味します。このとき通貨単位が変わり、トークン供給量が100になったとき、あなたは同じ1%つまり1のトークンを所有することになります。トークンの量ではなく、供給量に対する割合が価値を表しています。

Q:Shidenも発行量の変更を行いますか?
A:行いません。

Q:クラウドローンのリファラルボーナスについてはどうなるのですか?
A:元々紹介された人がロックするトークンの1DOTにつき0.1ASTRトークンを配布する予定でしたが、1DOTにつき、10ASTRトークンが配布されることになります。

クラウドローンに参加するには?

  • Polkadot.JSから参加する ※Astarではこちらを推奨しています。
  • 取引所から参加する
  • ウォレットから参加する
  • パートナー経由で参加する

以上の通り、様々な方法が可能です。しかし、ボーナス受け取りの条件などが変わったりしますので、きちんとご確認ください。
手順の詳細については追って別記事でご紹介させていただきます。

終わりに

Astar Network(旧Plasm)は、Ethereum、WebAssembly、そしてZK Rollupsのようなレイヤー2ソリューションをサポートするPolkadot上のdAppハブです。Astarは、複数のブロックチェーンと仮想マシンをサポートするマルチチェーン・スマートコントラクト・プラットフォームを目指しています。Polkadot Relay Chainはスマートコントラクトをサポートしていません。だからこそ、Polkadotのエコシステムで構築したいと考えているすべての開発者にとって、これを可能にするパラチェーンがあることは重要です。Astarは、EVMをサポートするだけでなく、EVMとWASMのスマートコントラクトが共存し、相互に通信できるパラチェーンを作ることで、すべての開発者に最適なソリューションを提供します。また、Astarはレイヤー2ソリューションを初期から提供することで、スケーラビリティへのニーズに応えることができます。

Astarは、Gavin Woodsのビジョンの真の支援者であり、初期の頃からSubstrate上でチェーンを構築してきただけでなく、Astarは、Polkadotエコシステムの中で最も多くのWeb3グラントを獲得しており、その数は7件にのぼります。Astarは、私たちとPolkadotエコシステムの他のすべてのプロジェクトが、将来のWeb3.0のインフラストラクチャを構築していると信じています。

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Shoji

Ex : AstarNetwork (previously Plasm)/ ShidenNetwork / UTokyo blockchain assistant researcher