ShidenのdApp stakingへの参加について #Build2Earn

Shoji
Oct 15, 2021

今週ついに、まだMVP段階ではありますが、Astar Networkの姉妹ネットワークであるShiden Network上にてdApp開発者のためのベーシックインカムともいうべきdApp stakingが行えるようになりました。

そこで本記事では、そもそもShiden Networkとは何か?dApp stakingって?どうやって参加するの?といった疑問に答えていこうと思います!

そもそもShiden Networkとは何か?

Shiden NetworkはKusama上でdApps(スマートコントラクト)を開発、運用するためのハブであり、様々なチェーンとの互換性を持ちます。Kusama自体は、チェーン間の相互運用性の実現を目指したプロトコルですが、設計上スマートコントラクトをサポートしていないため、その機能を代わりにShiden Networkが担います。

そして、KusamaはPolkadotと同等の仕様を持ち、Polkadotの実験のためのネットワークとなっています。同じように、ShidenもAstar Networkの実験の目的を担います。

しかし、年内にはPolkadotとKusamaの接続も想定されているため、KusamaそしてShidenは単なる実験環境に留まらない価値を持っています。

dApp stakingについて

dApp stakingはShiden、そしてAstarにとっての大きな強みの一つです。

ShidenはdApp stakingを通して、開発者にdAppやインフラストラクチャーの開発に対して金銭的インセンティブを発生させることができます。つまり、開発者はそのパフォーマンスと自律分散型ガバナンスに基づいて、プロダクト作りを通じてShidenトークンを受け取ることができるということです。

Shidenトークンの保有者はdAppsやインフラストラクチャーにトークンをステークすることができます。そして、ノミネーションやオンチェーンデータに基づいて、ブロック生成報酬の40%が開発者に分配されます。

また、開発者から見てもこのShidenのエコシステムに参加するのが早いほど、大きなマーケットシェアと報酬を受け取ることが可能になります。

dAppStakingを通じてdAppにSDNトークンをステークした人(ノミネーター)もブロック生成報酬の一部をもらうことができます。報酬量は開発者と比較すると限定的ですが、好きなプロジェクトを応援し、それを通じてトークンを受け取ることが可能です。また、プロジェクトによっては、ステーキングしてくれた人に対して、開発者が受け取った報酬の一部をキックバックしたり、NFTを特典として配布するキャンペーンを行っていることもあるようです。

どのようにdApp stakingに参加するか

まだdApp stakingはMVP段階であり、以下のような制約がありますので、ご注意ください。

・dApp stakingはShidenの”builder’s program”に参加し認定を受けたプロジェクトのみが対象になります。
・dAppに対してstakingを行うには、最低でも100SDNトークンが必要です。
・それぞれのdAppは最大で512人までしかnominator(dAppにstakingする人)を受け付けません。
・返金要求としての”claim”は15日以内に行ってください。(Claimには多くのGas代を要するため開発者自身がClaimすることを推奨しています)
・現在は、スラッシュやロック期間の設定などの設計は行われておりません。

何かご不明な点がございましたら、私たちのDiscordにご参加ください。(日本語のチャンネルもございます。)

Step1:Polkadot.js、及びSDNのご準備

※すでにShidenをPolkadot.jsのウォレットでお持ちの場合は、step2にお進み下さい。
※また、すでにKusamaオークションでSDNに入れた方は、ロックされてる分も含めてdApp stakingにご利用いただけます。step3にお進みください。
※すでにMetamask上でSDNトークンをお持ちの場合:こちらの記事の”Sending SDN from Metamask to Polkadot.js”に沿って操作していただいた上で、step2にお進みください。MetamaskとPolkadot.js間のトークンの送受信は非常に複雑であるため、初心者の方にはおすすめできません。

まずは取引所に登録し、SDNを入手します。
現在、SDNを扱っているのは、Gate.ioCrypto.comKraken.comKucoin.com、などです。
続いてウォレットの作成をおこないます。
初めに、Polkadot.jsの拡張機能をインストールします。(Chrome/Firefoxに対応)
拡張機能を起動し、真ん中の+ボタンを押すと”Create new account”が表示されるのでそれをクリックします。

ニーモニックシードを紙など、人の目に触れない場所に記録し、大切に保管します。
アカウント名とパスワードを設定します。これでアカウントの作成ができました。
続いて、この拡張機能のウォレットにShidenを入金します。
それぞれの取引所からこのアカウントのアドレスに送金するコマンドを実施してください。
この時、送信先のアドレスは、ネットワークとして”Plasm Network”を選択した状態でのアドレスを指定してください。

これで入金が完了しました。

Step2:Astar Portalへのウォレットの接続

まずは、Polkadot.jsの拡張機能から、SDNを持っているアカウントにおいて、”Allow use on any chain”を選択します。

続いて、Astarのポータルに移動し、左上のネットワークが”Shiden Network”を選択できているか確認します。できていなければ、三角形をクリックして、選択します。

そうすると、このような形で残高が表示されます。(本来は先程入金した金額が表示されます。)これでAstarのポータル上でのウォレットの準備が完了しました。

Step3:実際にstakingを行う

まずは、Astarのportalにウォレットを接続できたら画面左端にある”Store”をクリックします。

そして、自身がstakingしたいと考えるdAppのstakeボタンをクリックするとこのような画面になるので、そこで100以上の好きな額を入力し(dApp stakingは最低でも100SDNからです)Stakeを押してください。

そうすると下のような画面に遷移するので、そこでこのアカウントのパスワードを入力してください

最終的にまた先程の”store”のページに戻ってきて、”your stake : ”の隣に自分が入力された金額が表示されていればstaking完了です。

終わりに

dApp stakingは現時点ではMVP段階ですが、今後のdAppのエコシステムにおける重要な仕組みを担っており、参加者は好みのプロジェクトを応援しながら、トークンや特典を受け取ることができます。ぜひ積極的にご活用ください!

また、Shiden同様にdApp stakingが可能なAstar NetworkのCrowdloanについての詳細は近日公開予定です。Twitter等フォローお願いいたします!

About Astar Network/Shiden Network

Astar Network (旧名 Plasm Network) はPolkadot上のdApp hubで、Ethereum、WebAssembly、ZK Rollupsをはじめとした様々なレイヤー2ソリューションをサポートしています。Astarは様々なブロックチェーンやVirtual Machineをサポートするスマートコントラクトプラットフォームになることを目指しています。またShiden Network はAstar Networkの姉妹チェーンであり、Polkadotの姉妹チェーンであるKusamaのdApp hubです。

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Shoji

Ex : AstarNetwork (previously Plasm)/ ShidenNetwork / UTokyo blockchain assistant researcher