Sota Watanabe
May 17 · 5 min read

Stakedは何をしていて、なんのためにやっているのか?

「テクノロジーで既存社会のOSをアップデートする。」というのは起業してから常に言い、考え続けてきたことです。

もちろん作っているプロダクトもこのVisionを反映するものです。

社会のOSというからにはどんなに派手はことをやっているんだ?という期待をよそにおき、僕たちのやっていることは地味です。OSとは一種のインフラです。インターネットを使う時誰もHTTPやTCP/IPなどの規格を意識せずに使っているように僕らのプロダクトも将来的には日常に溶け込んでいくことが理想です。

だからこそ僕らのやっていることは伝わりづらいし、分かりにくいと言われます。なのでここで全体像を一度、できるだけわかりやすく明文化しておこうと思います。
(プレゼン資料でまとめたものがあるのでこちらも参照してください。多少技術的なので難しいと感じた方は「どこらへんが新しいOSなのか?」の設計思想から読むと良いかもしれません。)

なにを創っているのか?

僕らが創っているのはモジュールです。他のものと組み合わせて使う部品くらいに思っていただければ良いです。このモジュールはSubstrateというブロックチェーンを作成するフレームワークとともに使われます。(Substrateに関してはこちらの記事をご覧ください。)

SubstrateはCoreと呼ばれるブロックチェーンの核となる部分とRuntime Module Libraryと呼ばれるモジュールの詰め合わせの2つの部分によって成り立っています。このモジュールを使用することでSubstrateを用いる開発者はブロックチェーンをカスタマイズすることができるようになります。

モジュールを作るという意思決定を僕らはしましたが、モジュールを作ることによって、僕らもそれを組み込んだ独自チェーンを作ることができるという前提があります。例えて言えば、アメリカのゴールドラッシュの時に多くの人は金を掘りに行きました。しかし一番儲けたのは金の採掘器を作り売った人です。金の採掘機を売っているということは自分でも金を掘れるということです。

では、どういったモジュールを創っているのでしょうか?

僕らが創っているモジュールの名前はPlasm(プラズム)と言います。Githubはこちらです。

ブロックチェーンをやっている多くの人はお気づきかもしれませんが、Plasma(セカンドレイヤーにおけるスケーリングソリューション)から名前を取っています。最終的には、開発者がPlasm Runtime Module LibraryをSubstrateに追加することによってスケーラビリティ問題を解決するチェーンを誰でも作成できるようにします。

すでにPlasmを使ったPlasmaチェーンの開発には成功しており、デモも作成したので以下につけました。

今後の作業としては

  • 数あるPlasmaのあらゆるモデル(まずUTXOモデル)に対応を行うこと
  • グラッフィックユーザーインターフェースで誰でも簡単に動作が行えること
  • PolkadotのテストネットワークにPlasmチェーンを繋ぐこと

をやっていきます。

前述した通り、Plasmで作ったブロックチェーンを将来的にPolkadotに接続します。Polkadotに繋ぐと嬉しいことは、主に2つで、セキュリティと他につながっているチェーンとの相互運用性です。Substrateで独自チェーンを作った場合、一番の問題はセキュリティだと考えますが、Polkadotに繋げばPolkadotチェーンのセキュリティを継承することができるのでこの問題を解決することができると考えています。

僕らがRoot Chainという根っこになるチェーンをPolkadotに繋ぎ、開発者やカスタマーはそのRoot Chainから階層化されるようにChild Chainというものが自由に作れます。このChild Chainは各企業のニーズに合わせてカスタマイズすることができるようにします。

どこらへんが新しいOSなのか?

Plasm, Polkadot, Substrateの組み合わせはOSに当たると思いますが、PlasmとPlasmを用いたエコシステムの背景にある思想は、

1. 独占を廃し分散的なガバナンスによってプラットフォーマーが「管理しない」システムを作る。

2. 富の再分配における透明性とフェアネスを重視する。

というものです。これは現在の資本主義によって生じている歪みに対する1つの解決策の提案であり、民主主義をより完璧にしようという試みです。

より具体的には、Child Chainを誰でも作れる仕組み、Child ChainをHarberger Taxを用いて管理するモデル。徴収したTaxをRoot Chainのコントラクトでコミュニティへの貢献度に応じて自動配分をする仕組み。投票による税率の定期アップデートなどを実装しようとしています。(ここらへんに関しては一度学術的に検証も行いたいと考えています。)

この領域はSub0 SummitでGain Woodが言っていたようにチャンスであり、ニーズが高い領域です。

Polkadotのローンチが2019年末を想定されていますが、それまでに世界的にシェアが取れるように、エコシステムをもっと価値のあるものにするために引き続きがんばります。

Substrateは極めてきたのでブロックチェーンのカスタマイズにご興味ある方は、info@staked.co.jp までご連絡ください。

Stake Technologies

Stake Technologies is a company who builds decentralized protocols.

Sota Watanabe

Written by

CEO of Stake Technologies // Twitter @WatanabeSota

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