ドイツ拠点のインキュベーター、ロケットインターネットの通年レポート

kiiita
Startup in Europe — 日本語
5 min readMay 23, 2015

Guten Tag! ffab0@kiiitaです。 ドイツを拠点にしているRocket Internetの2014年度通年レポートが出ていたので、ざっくりまとめです。

ロケットインターネットとは

ロケット・インターネットはドイツ拠点のインキュベーター。

シリコンバレーの最新ビジネスモデルをコピーし、主にヨーロッパとアジアで展開し、サービスを売却し利益を上げる、というビジネスモデルを取っています。

徹底した「クローン」の展開に対しては批判的な見方も多く、「アレクザンダー、オリバー、マルクのSamwer三兄弟は、ヨーロッパにおけるコピーキャットの王となっている(Economist誌)」「AirBnBが「クローンの攻撃」の最新の被害者となった(TechCrunch)」などと評されています。

とはいえ、彼らのビジネスパーソンとしての手腕は目覚ましく、1999年にはeBayのクローン「Alando.de」を5,400万ドルで売却、2004年にはJambaをVerisignに2.73億ドルで売却、2007年にはFacebookクローンの「Studivz」を1億ユーロで、2010年にはGrouponクローンの「MyCityDeal」をGroupon自身に1億ユーロで売却しています。LinketinやFacebookへの投資も行っています 「クローン」サービスを展開する謎の企業「Rocket Internet」とはより

業績

  • 売上高は2013年から82%成長
  • 110カ国以上に投資先のサービスが展開。30,000人以上の従業員。
  • 投資先のサービスのユーザー数は200%増。
  • トランザクションの数は213%増加。

Food & Grocery

1.HELLOFRESH

ヨーロッパ発の食材とそれに合わせたレシピを配達するサブスクリプション食材配達サービス。 2014年度の売上高は70百万ユーロで、昨年度から380%の成長。配達数は昨年度から427%成長で、12.5百万件となりました。また、アクティブユーザー(Active Subscribers)は、2014年12月末時点で17.2万人。 ということは、アクティブユーザーの年間注文(配達)数は、だいたい60〜70回くらいでしょうか。サブスクリプション型なので、単純計算で平均にならすと1週間に1回程度頼んでいることになります。 2015年に入ってから110百万ユーロの大きな資金調達もしていて、今後さらに成長を加速させていくフェーズです。

HELLOFRESHは2012年に創業され、オーストラリア、ベルギー、ドイツ、オランダ、イギリス、アメリカ等で展開されています。

以下はHELLOFRESHのCEO、Seth Goldmanが2014年にインタビューで答えた内容です。

HelloFresh aims to become the leading brand in the grocery and meal delivery category and already serves customers across the entire U.S. Over the past few months, we have grown our operations extremely fast, which means that a lot more people now enjoy a delicious, home-cooked meal more often and without the usual hassle. We are constantly opening up new ways to eat healthier and enjoy more quality time around the dinner table. That’s very motivating and inspires us to take the company to the next level.

2.FOODPANDA

可愛い(?)キャラクターの食材デリバリー系サービス。ヨーロッパのスタートアップ関連記事でかなりの頻度で目にするサービスです。 2014年度は8.7百万件の配達を行い、売上高は6.7百万ユーロで、839%成長。また、売上総利益は6.5百万ユーロ。

ちょっと疲れたので、続きはまた今度で。 レポートはこちらから読めます。

Tschüss!

Originally published at ffab0.github.io on May 5, 2015.

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