学生が起業する強みと弱み

Taka Umada
Startup on Rails (仮)
2 min readMay 26, 2015

学生の強みは、新しいテクノロジーに対する忌避感がなく、これから起こることに対して敏感であり、そして過去の社会的規範に囚われず考えることができるので、悪いように見えて実は良いアイデアに辿り着きやすいというところです。そして同じ学校内に頭の良い人を見つけやすく、共同創業者候補に囲まれている、というところも強みとして数えられるでしょう。

逆に学生の弱みは、多くの場合専門性がなく、顧客をあまり知らない場合が多いという点です。また学生が共同創業者を選ぶセンスは最悪で、従業員を選ぶより簡単に共同創業者を「ちょっとやろうぜ」というノリで選びがちで、多くの場合はチームが崩壊します。また面倒な仕事を避けがちで、本腰を入れてスタートアップをする意欲がない人が多い、というところも弱みとして挙げられます。

学生はスタートアップをするべきでしょうか。個人的な答えは「あまりお勧めしない」というものです。スタートアップはいつでもできますが、学生時代には学生時代にしかできないことが多々あります。貧乏旅行をしたり、哲学をしたり、スポーツに打ち込めるのは学生時代だけです。スタートアップはあなたの人生の問題を解決するための手段であり、そしてあなたの人生の問題のサブセットでしかないことを忘れないでください。

サイドプロジェクトがたまたま当たった Facebook は例外です。むしろ Facebook こそスタートアップをやろうとして生まれたものではなく、ただそれが楽しかったからという好奇心から生まれたサービスです。

学生の間は、スタートアップを始めるのではなく、好奇心に従ってサイドプロジェクトを行い、何かを作って発表して、多くの仲間を作るようにしましょう。その中で本当にビジネスになるものが生まれればそのままスタートアップとしてビジネスを始めればいいですし、もしビジネスにならなくても、その中で生まれた仲間やつながりはあなたの人生の糧となってくれるはずです。

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Taka Umada
Startup on Rails (仮)

The University of Tokyo, Ex-Microsoft, Visual Studio; “Nur das Leben ist glücklich, welches auf die Annehmlichkeiten der Welt verzichten kann.” — Wittgenstein