文章や画像より効果大!?ビデオマーケティングの手法と事例!!

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17 min readMar 16, 2018

皆さん、こんにちは!最近は何やら、若者のテレビ離れが進んでいるそうですね。

私は未だにテレビで、ドラマや野球の試合などを日常的に観ていますが、現在はYoutubeやニコニコ動画などインターネット上の動画コンテンツが充実しているので、多くの若者はそちらが流れているというのが現状です。

さらにそれに伴って、企業の広告もテレビのCMや新聞の折り込みチラシの中だけでなく、インターネット上にも画像や動画など様々な形で登場しました。

そしてこういった動画コンテンツは、今後ますます需要が増えると言われています。現に、バナー広告やリスティング広告よりも、ビデオ広告の方がクリック率が高いという結果も出ているそうです。

そんな現在注目されているビデオマーケティングについて、その手法と効果をいくつかの事例とともに紹介したいと思います。

目次

1.ビデオマーケティングとは?

2.ターゲット別手法

2–1:B to Cの場合

2–2:B to Bの場合

3.おすすめのビデオコンテンツ用プラットフォーム

3–1:Youtube

3–2:Facebook

3–3:Vimeo

4.ビデオマーケティングの事例

4–1:名刺アプリEight

4–2:Volvo Trucks

4–3:Lyrical School(リリカルスクール)

5.まとめ

1.ビデオマーケティングとは?

ビデオマーケティングは、広告やコンテンツマーケティングに動画を用いたマーケティングのことです。

冒頭でも紹介した通り、近年はプロモーション活動を中心に動画が活用される機会が増えてきました。それは、動画が画像や文章だけのコンテンツ以上に、マーケティングにおけるメリットを有しているからです。

・画像や文章よりもクリック率が高い

画像だけの広告は、クリックするといきなり企業の製品紹介や、お申し込みのページに飛んでしまう場合がほとんどです。そのためユーザーはなんとなく、「怖い」あるいは「面倒だな」というイメージを抱いてしまい、結果として広告をクリックすることを躊躇いがちです。

その点動画広告は、「とりあえず見てみようかな」という軽い気持ちでクリックできるので、結果としてクリック率が高まります。

また自分で読まなければならない文章と違って、動画コンテンツは見るだけで内容がわかるので、「興味はあるけど自分で読むのは面倒くさい」というユーザーにもクリックしてもらいやすいです。

・視覚に訴えかけることができる

写真や文章と異なり、動きを使ってユーザーの心に訴えかけるようなコンテンツを作ることができます。

言い換えるならば、文章や写真よりも簡単に感情を揺さぶることができます。

例えば、コンテンツを使って視聴者を笑わせて、ユーモア溢れる企業であることをアピールしたかったとします。この時文章だけのコンテンツで笑いを取るとなると、相当困難です。というか、文章だけで笑いを取ろうとすると、最悪の場合「ふざけているだけ」というマイナスのイメージを抱かれてしまう恐れさえもあります。

この時にビデオコンテンツを利用すれば表現の幅が増えるため、ふざけているという印象を与えることなく、純粋に「面白い」と思わせることもできるようになるのです。

・バズやバイラルを起こしやすい

バズやバイラルを起こしやすい、つまり人々の間で話題になって爆発的に広まる可能性が高いです。なぜなら、バズマーケティングやバイラルマーケティングは、人々の感情を揺さぶるという前提がなければ成立しないからです。特にオンライン上での拡散を狙うバイラルマーケティングの場合は、動画コンテンツの利用がかなり重要になってくるでしょう。

前回、炎上マーケティングについて記事を書かせていただきましたが、その中で紹介しましたサントリービール「頂」の「こっくうーん♡」」は特にそうですね。動画という形で美女たちが「こっくうーん♡」というからこそ、視聴者に様々な感情を抱かせて、炎上という形ではあったものの、多くの人々の間で話題になるという意味で成功したのだと思います。

https://youtu.be/cKenHGWdMqM

2.ターゲット別手法

心に訴えかけるコンテンツが動画に向いていることは分かりましたが、どのように訴えかけるか、その手法はターゲットによって変わってきます。

そしてターゲットというのは、自分の企業がB to Bであるか、またはB to Cなのかによってまた変わってきます。つまりは、ビデオを見せる相手が「企業」なのか、「個人」なのか、ということです。

ここではB to BとB to Cの場合に分けて、それぞれの手法を紹介していきます。

2–1:B to C の場合

B to Cの場合ターゲットは個人なので、とにかく感情に訴えかける動画を作ることが大切です。なぜなら「衝動買い」という言葉があるように、個人の購買行動は感情に左右されることも少なくないからです。それは、自分で購入を決定する権利のない子供などを除けば、個人は自分の決定のみで商品を購入できるからです。

極端な話、その商品の品質等に多少問題があっても、CMや広告に心を動かされれば消費者はその場で購入を決定してしまうことさえあります。もちろん商品やサービスの質が売るに値するものであることが前提ですが、「売る」という目的だけを考えた場合は、相手の感情を揺さぶることが最重要事項となってきます。

とにかく買いたいと思わせる、そんなコンテンツ作りが必要となってきます。

2–2:B to Bの場合

B to Bの場合はターゲットが企業なので、コンテンツに対して求められるものが個人の場合とだいぶ異なります。

まず企業は、一時の感情で商品を購入しません。企業として何か商品を購入する場合は、予算の決定、商品の選定、リサーチ、商談などのプロセスを経て始めて購入に至ります。

つまり、企業の消費行動には多くの人が関わっています。そして企業としては、商品の質が最重要事項です。「動画が面白かったから買ってみたら、粗悪品だった」なんてことは、あってはならないのです。

だからまずは、商品の品質の高さが確実に伝わるコンテンツを作らなければなりません。その際には、コンテンツそのものの質を高くしましょう。消費者としての企業は、動画のクオリティからその企業の技術力などを評価します。つまり内容が素晴らしくても、動画の画質や音、その他構成などが雑だと、企業の技術力もその程度かと思われてしまいます。

しかしだからと言って、心を動かすコンテンツを作らなくていいわけではありません。つまらない動画は企業の担当者も見たくないですし、直接購入に至らなくても彼らの心を動かすことは、後々の購買につながる可能性があります。

だからB to Bビジネスのビデオマーケティングは、面白さと真面目さ、クオリティの両立が必要という点で、B to Cよりも難易度が高いです。

ただ勘違いしないでいただきたいのは、動画マーケティングがB to Bに向いていないということを言っているわけではありません。

難易度は高いですが、成果もちゃんと出るマーケティング手法の1つなので、B to Bの企業でもコンテンツマーケティングの1つとして検討してみてはどうでしょうか。

3.おすすめのビデオコンテンツ用プラットフォーム

さて、ビデオコンテンツをいざ配信しようと思った時、皆さんはどこで配信しますか?オウンドメディア(自社のホームページなど)で配信しますか?確かにそれは、必要なことでしょう。

ただそれでは、皆さんのホームページを見に来てくれた方、つまり元々皆さんの企業あるいは商品に興味のある人しかその動画を見ません。しかし潜在的顧客を獲得したいとなると、もっとより多くの人にその動画を見てもらう必要があります。

ここではそういった意味で、動画マーケティングに最適なプラットフォームを3つほど紹介します。

3–1:Youtube

言わずもがな、世界的に有名で最も私たちにとって身近な動画サイトです。

ここでおさらいですが、ユーチューバーの収入源は広告収入です。彼らは動画の冒頭に広告動画を入れたり、動画内にバナー広告を入れてそれらのクリック回数、あるいは動画そのもの再生回数に応じて、広告主から広告料を得て稼いでいます。

人気ユーチューバーはじめしゃちょー氏

もうお分かりですね?そう、皆さんはユーチューバーにお金を払う側になるのです!

このようにYouTube内に出す広告のことを総じて、TrueView広告と言います。そしてこのTrueView広告には、4種類のフォーマットが用意されています。

・インストリーム広告

投稿動画の冒頭に出てくる、動画広告です。Youtubeを使ったことのある方なら、一度は目にしたことがあるでしょう。5秒視聴したらスキップできるやつです。多分皆さんの大半は、いつも冒頭のインストリーム広告は5秒後にスキップしてしまうのではないでしょうか?少なくとも私は、いつも5秒後にスキップしてます(笑)

さてさて、せっかく広告料払っているのに5秒で飛ばされていたら、たまったもんじゃないと思った方もいるでしょう。実はインストリーム広告は、30秒以上視聴されないと広告料が発生しないのです。だから、広告動画の内容に興味がないユーザーが5秒でスキップした分の広告料は、支払わなくていいのです。勿論30秒経ってからスキップされてしまったら広告料は発生してしまいますが、そもそも30秒というのは結構長い時間です。それだけの時間皆さんの広告動画を見ているということは、少なくともそのユーザーは皆さんの企業や商品に興味を持ったということです。

このようにユーザーの興味関心を掴むことができた時だけ、広告料を支払えばよいというのは、無駄な出費が抑えられるという点でも良い方法と言えます。

さらにもう一点、インストリーム広告はユーザーの興味関心によって表示される広告が変わります。つまり皆さんの広告が表示されるユーザーは、少なからずその広告動画のジャンルに興味がある可能性が高いユーザーなのです。これにより潜在的顧客を捕まえられるという点でも、インストリーム広告は優れていると言えます。

・インサーチ広告

インサーチ広告は、ユーザーがYoutube内で動画検索をした際に表示される、検索結果画面の一番上に表示される広告動画です。これらは、ユーザーにクリックされたときのみ広告料が発生します。また、ユーザーの検索結果に応じて表示される広告が変わるため、自然とユーザーの興味関心に近い広告が表示されます。

ただ個人的感想としては、インサーチ広告は減少傾向にあると思います。恐らく、わざわざ広告を検索する方が少ないのと、たまたま何か検索結果に引っかかったとしても検索者は本来の目的の動画を見るため、広告がなおさらクリックされにくいからでしょう。

・インディスプレイ広告

インディプレイ広告は、他の動画の関連動画として表示させる広告形式です。関連動画にはユーザーが実際に視聴した動画と、関連性が強いものが表示されます。

こちらもインサーチ広告と同様に、クリックされたときのみ広告料が発生します。

・ディスプレイネットワーク広告

これはYoutube以外のサイトのバナー広告枠などに、Youtube動画広告を載せることができるというものです。オート再生ではないのでクリックされないと再生されませんが、Youtubeの外でもユーザーにアピールができるという点が強みです。

総じてYouTube広告は、実際にユーザーが広告動画を見るというアクションを起こさない限り広告料が発生しないため、無駄な出費を抑えられるというメリットがあります。

3–2:Facebook

え、フェイスブック??って思った方もいるでしょう。現在はTwitter、インスタグラム、FacebookとあらゆるSNSにおいて動画投稿機能が使えますが、その中でもFacebookを選んだのは、動画の自動再生機能があるからです。

皆さんもFacebook上で、一度は動画投稿を目にしたことがあると思いますが、わざわざ自分で再生ボタン押さなくても勝手に再生されますよね?フェイスブックではこのように、半ば強制的にユーザーに動画を見せることができます。

すると最初は興味がなかったユーザーも、勝手に再生されたその動画を見て興味を持ってくれるという可能性もあります。フェイスブックは世界的にも一番利用されているSNSなので、なおさら潜在的顧客を見つけるのに向いているでしょう。

3–3:Vimeo

https://vimeo.com/jp/

恐らくこちらのプラットフォームについては、ご存じない方が多いのではないでしょうか?Vimeoは2004年にアメリカで生まれた動画投稿サービスで、日本ではまだあまり馴染みがないプラットフォームですが、全世界では1億7000万人もの人々が利用しています。

VimeoはYoutubeと比べて、高画質なクオリティの高い美しい動画が多いです。それはVimeoの利用規約が非常に厳しく、投稿者自身が作成したオリジナルコンテンツであること、あるいはコンテンツ制作関係者(ディレクター、デザイナー、出演者など)であることが証明できなければ投稿できないからです。

こういった厳しい規約のおかげで、Vimeoは高い芸術性を維持できていると言えます。ちなみにVimeoには無料プランの他にPlus,Pro,Businessと3つの有料プランが用意されており、ProとBusinessのみが企業のプロモーションビデオなど商用利用を可能としています。

かなり高度な動画編集機能も備わっているので、コンテンツのクオリティを追い求めるという意味では、Vimeoを使うのが一番だと思います。Vimeoの動画がバズって拡散して、Vimeo以外の場所で目にされることもあるので、ビデオマーケティングとしても効果的です。

4.ビデオマーケティングの事例

4–1:名刺管理アプリEight

名刺をアプリ1つで一括管理できる、ビジネス用のSNSです。もらった名刺をスマホでスキャンして登録するだけで、名刺交換した相手とはEightを通じてメッセージのやり取りをしたり、相手の転勤・転職などで名刺が変わった際にはそれを通知してくれるそうです。

そしてこの会社はいくつかプロモーションビデオを出していますが、その中でもこの動画は別格です。

https://youtu.be/LY5B2lYm8DA

名刺交換や管理というのは、名刺の枚数が増えれば増えるほど面倒になってきます。あまりにも量が多いと、どの名刺が誰だったかもあやふやになってしまうでしょう。そんな悩みを言葉を使わず、動きだけで表したこの動画には思わず、「あっ」となってしまいます。

ターゲットが会社員個人という点で見ればB to Cですが、会社でこのアプリを導入する場合もあるそうなので、B to B でもありB to CでもあるEight。動画のクオリティ、内容、面白さを両立した、良質なビデオコンテンツだと思います。

・Volvo Trucks

スウェーデンに本拠地を置く、多国籍トラックメーカーです。ボルボのトラックは、日本でもよく目にしますね。

そんなボルボが実は1本のビデオコンテンツで、2015年のカンヌライオンズのグランプリを受賞しています。それがこちらです。

https://youtu.be/M7FIvfx5J10

なんか、呆気にとられてしまいますね(笑)この動画はトラックのステアリングの正確さを表現しているのですが、もはやトラックがすごいのか男性がすごいのかよくわからないですね(笑)

トラックという企業向けの商品を、心揺さぶる最大限の表現で伝えたこの動画は、B to B史上最高のビデオコンテンツではないかと思います。

・Lyrical School(リリカルスクール)

http://lyricalschool.com/

ラップを得意とする、日本のアイドルグループです。このアイドルグループは元々はあまり知名度の高くない地下アイドルでしたが、Vimeoにアップした一本のミュージックビデオがバズって有名になり、メジャーデビューを果たすことができました。

それがこちらです!ちなみにスマートフォンで視聴されることをお勧めします。その理由は、、、視聴すればお分かりいただけます(笑)

https://vimeo.com/lyrisch/runandrun

目から鱗ですね(笑)まるで自分のスマートフォンが乗っ取られたかのような、そんな錯覚を起こしそうなビデオです。高い芸術性を誇るプラットフォームVimeoを最大限に生かした、素晴らしいビデオコンテンツですね!

近年プロモーション用のミュージックビデオは、芸術性の高いものが多くなってきましたが、そんな中でもリリカルスクールのこのビデオは群を抜いていると思います。

5.まとめ

いかがでしたでしょうか。

ソーシャルマーケティングの枠は文章や写真の留まらず、ビデオコンテンツの需要は今後もますます増していくことでしょう。

ビデオマーケティングをまだやっていない、という企業さんも少なくはありませんが、これを機に皆さんもビデオコンテンツをマーケティングに活用してみてはいかがでしょうか?

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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