Pokemon GO狂想曲で感じた「アーリー・アダプター」の不在
とりあえず祭りには参加しておく人間なので、Pokemon GOを早速プレイしています。
仕事場の隣にポケストップがあって、室内のデスクに居ながらアイテムやポケモンをゲットできたので、快適かつ順調にレベルアップが出来ました。
仕事のあとで、少しだけ新宿の街を歩いてみましたが、ジムのある場所には数人のポケモン・マスターと思われる方々がたむろしていました。おー、海外ニュースで見た光景だ!
さらに、リリース初日の24:00を過ぎてAppStoreのセールス・ランキングをチェックしてみたら、なんとたった1日でPokemon GOが1位になっていました。これまで上位にいた「白猫プロジェクト」「モンスターストライク」などを1日で抜き去ったわけなので、売上面でもロケット・スタートを切っていると言えます。
アーリー・アダプター?
さて、ようやくタイトルに書いたテーマなのですが、今回のPokemon GOの広まり方は、これまでの「常識」とは随分違うものでした。常識とはつまり、サービスやアプリは最初は新しいものに敏感な少数のアーリー・アダプターに受け入れられて、その人達が使って騒ぐことで、それほど新しいものに興味がないレイト・マジョリティーにも波及していくという考え方です。
すでに海外で人気になっていて、その熱狂ぶりがテレビなどのメディアを通じて報じられていたということもあります(つまり海外の先行プレイヤーがアーリー・アダプター)し、あるいはこのゲームの前身ともいえる「Ingress」がアーリー・アダプターによって話題になっていたからこそ、この結果になったという考えもできなくはないと思いますが、あまりに人数が多いので、いずれの要因も直接のつながりを考えにくい。
とにかくこれだけ一気に(一日で)、そしてこれだけ多くの人に普及してしまうというのは、このアプリに関しては、直接のアーリー・アダプターという存在はなかったということになると思います。
じゃあいったいどうして、これだけ多くの人に、これだけ短期間で認知されることができたのか?そして、実際にプレイしてもらうことができたのか?というと、これは今のところさっぱり分からないのですが、とにかくそういうものが出現したということは覚えておきたいと思いました。今後もまた別なアプリで同じような事が起こるのか、つまり再現性があるのかということについては、直感的には疑問もありますが。
余談
金曜日だったからということもあると思いますが、本当にそうですよね。配信開始の10時過ぎでも、お昼すぎでもなくて、夕方に落ちたっていうのはすごく面白い。
こちらはアメリカの報道官による会見中のできごと。報道官が、話の最中にある記者がPokemon GOをプレイしているのを見つけて「あなた、Pokemon GOやってます?」と注意をします。さらにその後しばらくして、同じ記者に「ゲットした?」と聞いてるんですが、目がマジです。本当に怒ってる。注意された記者の方も、本気でバツが悪そうな声で返事してるので、笑いがとまりません。ぜひ御覧ください。