「飲食業ではたらく夢は、挫折しても諦めることはできませんでした。」バリスタとして採用されたCOVA JAPANスタッフ桂 氏インタビュー (後編)

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9 min readJun 23, 2015

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こんにちは、Wantedly編集部の平野です。

ミラノで200年続く老舗飲食店、ルイヴィトングループの「COVA JAPAN」。インタビュー前編では代表取締役の吉岡さんにWantedly Adminの活用方法について語っていただきました。今回の後編では、バリスタとして採用された桂 有希氏(27)やWantedlyの採用スタッフ第一号の古川 知里氏(24)にも加わっていただき、入社を決めた理由やこれからやりたいことなどを伺いました。

桂氏(写真左)、古川氏(写真右)

前編

「夢」がある人を採用したい。コヴァ・ジャパン株式会社専務取締役・吉岡氏が語る、Wantedly Adminでバリスタやパティシエを採用できた理由(前編)

COVA JAPANで、質の高い接客や
バリスタとしての技量を身につけたい

バリスタとして入社した、桂 有希(カツラ・ユウキ)氏

—— WantedlyでCOVA JAPANさんを見つけたきっかけを教えてください。

桂: 私の後輩のひとりで、東京と大阪を行き来しながらいろんなITの会社で働いていた人がいて、その人がFacebookでよくWantedlyで掲載している会社の募集を投稿しているのを見かけたのがきっかけです。試しに「バリスタ」で検索してみたところ、COVAさんを見つけて応募しました。

当時神戸の芦屋のリストランテで働いていて、東京からいらしたお客さまが東京にはCOVAさんがあるのでぜひ行ってみてほしい、ということを聞いて興味を持っていたので、運命のようなものを感じました。

— — 入社して1ヶ月経っていかがですか?

仕事自体も楽しくて、メンバーも働きやすいです。これまでずっと関西に住んでいたこともあり、COVA JAPANに足を運んだことがなかったのですが、客層は思っていたとおり品格のあるお客さまが多くいらっしゃいますね。バリスタとして採用されたので、接客をしっかり学びつつ、今ある機器や設備を使って、しっかりとした珈琲の味わいを出すために日々鍛錬を積んでいるところです。

飲食業の夢は挫折しても
あきらめることはできなかった

— — ちなみに、バリスタにはずっとなりたかったのですか?

桂: いえ、最初はパティシエになりたいなと思っていたんです。小さかった頃に父がつくってくれたケーキが本当においしかったのを鮮明に覚えていて。そのころから飲食業をやりたいと思っていました。ただ、どうやら小麦粉がダメなようで、3年間の専門学校の経験を通じて手の荒れと肌の荒れがひどくなり、労働環境もあまりよくないことも重なって挫折してしまったんです。でも飲食業をあきらめることができなくて、何ができるんだろうとインターネットで検索していたんです。

— — 挫折をしたときに、それでも飲食業で働きたいと思ったのはどうしてですか?

桂: 「飲食業で働きたい」という夢のためにずっとやってきたので、どうしても諦めきれなかったんです。そんなときに、バリスタで有名な「COFFEEHOUSE NISHIYA」の西谷さんという方も、私と同じく皮膚が弱く、一度挫折をした過程で「バリスタ」という天職に出会ったことを知りました。

バリスタという職業は、自分の体調もコントロールでき、お客さまの笑顔も見える。何とかして飲食業界に関わりたいと思っていた自分にとって、こんなに素晴らしい職業はないんじゃないかと思いました。そう思って23歳のとき、バリスタを志しました。

— — 経験なしの状態で、どのようにして勉強したのですか?

桂: 当時の私は日本の珈琲業界のことを全く知らなかったので、まずはスターバックスでホスピタリティの大切さとお客さまへの接客経験を学びました。珈琲の専門学校に行っておらず周りで教えていただける方が誰一人いなかったので、プロの方の動画を見たりバルに行ったり勉強したりと、見よう見まねでやっていました。

そのうち、食の専門校の「レコールバンタン」の講師の方とお会いする機会に恵まれました。抽出技術から、良い珈琲・悪い珈琲の違い、珈琲の味を引き出す技術まで、様々なことを学ばせていただきました。とはいえ、学ぶだけでは意味がなくて実践する機会がないとダメなので、どんどんアウトプットしてがんばりたいと思っています。

— — 今後はどういうバリスタになりたいですか?

桂: まずは今の業務をしっかりこなすことができるようになってから、バリスタとしての個性を出していきたいと思っています。珈琲の業界も時代に合わせてどんどん進化していくので、COVAの歴史ある珈琲を現代にアレンジできるバリスタとして働きたいと思っています。

そして、Wantedly Adminで採用成功第一号の古川 知里氏にもお話を伺いました。

暗黙知が多い飲食業界で経験を積み、
一流の接客スキルを磨きたい

ホールスタッフとして入社した、古川 知里氏

— — WantedlyでCOVA JAPANさんを知ったきっかけを教えてください。

古川: もともとWantedlyで仕事を探していて、たまたま飲食業の募集はないかなと探していたときに、偶然COVA JAPANを見つけたのがきっかけです。それが、2014年の秋くらいですね。ここで、一流の接客を身につけたい、と思ったんです。

— — 入社前後でできるようになったと感じることはありますか?

古川: テラスのお客さまは外国の方が多いのですが、そこで積極的に英語を使えるようになったことですね。英語は得意ではなかったのですが、外国のお客さまが多い中で接客しないといけないので、英語が堪能なスタッフに英語で接客するときにはどういう話し方をしているのか聞いたり、自分で勉強したりしました。今英語で接客するのは楽しいです。

「Will you~?」よりも「Would you~?」や「Could you~?」を使った方が、英語が話せるスタッフなんだなと第一印象で思ってもらえると聞いたので、積極的に使ってみたところ、いい反応がかえってきました(笑)。

— — 吉岡さんは、古川さんと最初に会ったときにどんな印象を持ちましたか?

吉岡: コツコツマジメに仕事をこなしていくスタッフだと思いました。コツコツマジメに仕事をこなしていくスタッフのほうがあとあと強いですよね。ゴールキーパーのようなもので、多少派手さに欠けるかもしれませんが、キーパーがいないとゲームが成り立たないくらい重要な役割です。先は長いかもしれませんが、地に脚がつくと一気に成長できるようになるかなと思ったんです。

— — 古川さんのポテンシャルを見た上で採用を決めたのですね。

吉岡: はい。実体験として経験してみないと分からないことの方が多いので、とにかく今は多くの接客パターンを経験させて、「自分なりのものさし」をつくることを意識させています。

— — 最後に古川さんに聞きます。一流の接客を身につけるために、今後どんなことを意識していきたいですか?

古川: 飲食業は「暗黙知」が多い業界なので、吉岡が言うように、お客さまがどのような関係性なのかを聞かなくても察することができるようになりたいです。COVA JAPANの店舗には、ダイニングや個室、テラスなど、お店の中にも外にも多くの席があるので、見ていなくても、テラスからオーダーが入りそうだ、とか、店内のお客さまの料理がそろそろ終わりそうだ、とか、どこから優先的に見ていけば良いのか分かるようになりたいです。

吉岡: どうやって歩くの?って言われているようなもので。歩ける人間からすると、なんで歩けないのか分からないんですよ(笑)。もがいてる状態からすると、どうすれば良いのか分からず大変だとは思いますが、何回も経験を積みながら、一流の接客スキルを身につけてほしいと思っています。

桂さん、古川さん、本日はどうもありがとうございました!

Wantedlyを通して入社された後も、ココロオドって仕事をされている様子を伺うことができてとても嬉しく思います。

【 採用情報はこちら 】

文・写真 : 平野 太一

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