新しい App Store Connect の「大きいサイズのスクリーンショットを使い回す」設定の落とし穴
App Store Connectには、5.8インチの画像を用意しなくても6.5インチの画像を使い回す機能があり、その機能を使うとApp Storeに5.8インチでアクセスした人にさりげなく6.5インチの画像を表示します。
この「大きいサイズのスクリーンショットを使い回す」設定が、今回のApp Store Connectのリニューアルによって新しくなりました。ただ仕様が少し迷うものなので、これを書くことにしました。
3つの状態
上の図のように3つの状態があります。
- 6.5の画像を表示。6.5の使い回し決定状態。右上にUsing 6.5 Displayと表示。5.8の画像は設定されてない。
- スクリーンショットをなにも表示しない。6.5の使い回し決定状態ではあるが、5.8の画像を受け付ける。5.8の画像は1枚も設定されてない。
- 5.8の画像を表示。5.8の画像が1枚以上設定されている。
です。真ん中の状態では次のような空欄になります。それ以外の2つはスクリーンショットが表示されています。
状態を移行する操作は図の矢印のようになります。
状態が3つあるということがひとつ目の注意点です。状態はせいぜい2つだという意識があると混乱しました。
使い回しかどうか
もうひとつの注意点は、5.8インチの欄にスクリーンショットが表示されているとき、それが5.8インチの画像なのか6.5インチ画像の使い回しか判断が難しい点です。このとき(レイアウトの匠以外は)、右の方の「Using 6.5 Display(今6.5の画像を使っている)」の表示があるかないかで判断することになります。ここが注意すべきポイントで、5.8インチの画像が表示されているときは判断のための積極的な材料が画面上にないのです。
そのうち、5.8インチのときには「Showing 5.8 Display」のような表示が入るかもしれません。
どういうときに困るか
ちょっとした配色の変更で、全てのスクリーンショットを変更するとします。作業者は6.5と5.8の見た目の違いや、配色変更前後の違いがわからない場合もあるでしょう。作業者は5.8の画像をひとつづつ消していきます。消し終わって画像が0になると、それは6.5画像使い回し状態に移行する条件なので自動で移行し6.5の画像が並びます。作業者には削除したものが復活したように見えます。もう一度削除しようとすると今度は削除ボタンがありません。作業者は非常に混乱します。