オールフラッシュは元年を迎えた?

「2016年はオールフラッシュ元年である」といった見出しの記事を見かける機会が増えました。このような状況を見ると、「オールフラッシュ(正確には、オールフラッシュ・ストレージ)」という言葉は市民権を得たのかな、なんて思います。

IBM FlashSystem 900と、本体に収容されるMicroLatency Module(フラッシュ・モジュール)

オールフラッシュ発表当時の振り返り

3年前の2013年4月12日、IBMが初めてのオールフラッシュ製品であるIBM FlashSystemを発表した時、日本IBMのトップページに掲載するバナーのために考えたコピーは以下の画像の通りでした。

「追加」、それだけでパフォーマンスが飛躍~このコピーは、オールフラッシュが、I/O(Input/Output:入出力)のボトルネックをチューニング不要で解消して、I/Oを高速化することに着目して考案しました。オールフラッシュを追加するだけでデータベースなどのパフォーマンスが向上することを訴求していたのです。

2013年に発表した製品の1つであるIBM FlashSystem 820

そのころ、同時に行っていたのが、「オールフラッシュはSSDとは違う」ことのアピールでした。

もちろん、オールフラッシュもSSDもメモリーです。

ただ、SSDはメモリーをハードディスクとして扱っているため、活動できるヘッドがハードディスクと同じく1つ、つまり、同時に1つのデータにしかアクセスができません。

オールフラッシュは、メモリーをメモリーとして扱っているからこそ、高いアクセス性能を実現できるのです。

確かに価格は高かったけれど

パソコン用のストレージを例に考えれば分かりやすいので、あえて、SSDを例に出しますが、ハードディスクとSSDの価格を比較すればSSDのほうがGBあたりの単価は確実に高いです。

これは、ディスク・ストレージとオールフラッシュ・ストレージの構図においても同じであることは想像および理解いただけると思います。だからこそ、登場期のオールフラッシュは上述したようにパフォーマンス向上という限られた目的で使用されていたわけです。

その後、エンタープライズ向けの機能の追加、ストレージ容量の拡大により、オールフラッシュは高性能が求められる本番アプリケーション向けのストレージ階層であるTier-1ストレージとして使用されるようになりました。とはいえ、価格が劇的に下がったわけではありません。

IBM FlashSystem V9000

IBMのオールフラッシュであるIBM FlashSystemには、IBM FlashSystem V9000という製品があります。(1世代前に、IBM FlashSystem V840という製品もありました。)

価格面での課題に対する回答を示した製品とも言えるのが、このIBM FlashSystem V9000と前世代製品のIBM FlashSystem V840であり、これらの製品は低コストのオールフラッシュ・ストレージを実現しています。

低コスト化が実現できた背景には、IBM Real-time Compressionという名称のリアルタイムデータ圧縮機能の存在があります。これは、文字通り、データを書き込む際にリアルタイムで圧縮する機能です。圧縮率はデータの種類によって違いますが、最大5倍の圧縮が可能となります。

仮に、GB単価で比較した際にフラッシュの価格がディスクの価格の3倍であったとしても、フラッシュの実効容量がリアルタイムデータ圧縮によって物理容量の5倍になったとすると、ディスクよりも実質的に低コストとなります。

もちろん、IBMのオールフラッシュがTier-1ストレージとして使用されるようになったのは、FlashCopy(スナップショット機能)、IBM Spectrum Virtualize(ストレージ仮想化機能)、IBM EasyTier(自動階層化)といった機能が追加されたからでもあります。

国内オールフラッシュ・アレイ市場で3年連続シェア1位

実は、IBMは、日本国内のオールフラッシュ・アレイ市場の出荷金額において、2013年から2015年の3年間首位を獲得しています。

出典:IDC Worldwide Quarterly Enterprise Storage Systems Tracker, 2015Q4に基づきIBMで集計

ご紹介できるお客様導入事例も複数あります。

資生堂の“全員マーケター”新分析システム、その“超高速”にユーザーが驚いた理由(2016年4月|要登録):本番環境のストレージを全てフラッシュ・ストレージに

第一生命保険、基幹システムにオール・フラッシュ・ストレージを導入。新しい技術にいち早くチャレンジし、ビジネスとコストの両面で大きな効果(2015年10月|要登録):増え続けるIOPSにフラッシュ・ストレージで対応

キヤノンマーケティングジャパン、1日あたり554時間の待ち時間を削減し、全従業員の業務効率を大幅に改善(2015年4月|要登録):オンラインでの処理速度10倍を目指し、オールフラッシュ・ストレージを導入

では、オールフラッシュによって、どれだけの導入効果が期待できるのか?

オールフラッシュ元年と称されている2016年、これからオールフラッシュ・ストレージ導入の検討を開始する企業も多いでしょう。

とはいえ、導入効果がわからないままでは、検討もままなりませんよね。かといって、いきなり実機を用いた検証に踏み切るのも準備などを考えると簡単ではないと思います。

そこで、IBMでは、オールフラッシュの導入によって期待できる導入効果を無償で診断するプログラムを用意しています。

IBMフラッシュ・ストレージ無償診断プログラム

この診断プログラムの利用に必要となる情報は、既存システムの性能データ、既存ストレージ構成、必要となるストレージ容量などです。ぜひ、ご活用ください。

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